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2013.05.24

国宝‘大神社展’に‘北野天神縁起絵巻’が登場!

Img_0003_2     国宝‘北野天神縁起絵巻’(鎌倉時代 13世紀 京都・北野天満宮)

Img_0001_2     狩野内膳の‘豊国祭礼図屏風’(重文 左隻部分 17世紀 京都・豊国神社)

Img_0007_2     国宝‘彩絵檜扇’(平安時代 12世紀 広島・厳島神社)

Img_0005_2     ‘狩衣 紺地白鷺葦模様’(安土桃山時代 16世紀 岐阜・春日神社)

二度目の‘大神社展’(4/9~6/2)のお目当ては後期展示(5/8~6/2)の国宝‘北野天神縁起絵巻’。この絵巻は展示される機会が滅多にないから心待ちにしていた。東博に展示されるのは‘巻第八’で僧日蔵が六道めぐりをする場面、東京展のあと巡回する九博では‘巻第六’の清涼殿に落雷し雷神が現れる場面が展示される。

長年待っている雷神の絵が東博で展示されないのは残念だが、東京でこの絵巻をみれるなんて幸運このうえないことなので‘巻第八・天道’を2回並んでみた。ほかの絵巻とちがって天地が50㎝もあるので、一人々の人物が大きく描かれているのが特徴、だから勢いのある動きや表情豊かな顔を夢中になってみてしまう。赤ん坊をかかえて走っている女や正面向きの男の円い顔、優雅に空を飛ぶ天女、年老いたことを嘆き悲しむ老婆、、、

‘豊国祭礼図’のみどころはなんといっても二つの風流踊りの輪。最近は洛中洛外図のような画面にびっしり描き込まれ当世風俗をじっくり追っかけることがしんどくなっているのだが、久しぶりの‘豊国祭礼図’、単眼鏡のピントを合わせてこのエネルギッシュな踊りをのぞいてみる価値はある。傘を被った女たちは体を大きく曲げリズミカルに踊っている。このスピード感、イタリアの未来派がみたら裸足で逃げるにちがいない。これは世界に誇れる一級の風俗画。

入ってすぐの部屋には前期春日大社や熊野速玉大社の古神宝がどどっと飾られていたが、後期は広島の厳島神社や鎌倉の鶴岡八幡宮のお宝づくし。その一つ‘彩絵檜扇’を長くみていた。薄い檜の板に雲母を蒔き野原の風景を楽しむ直衣や狩衣を着た人物がじつに繊細に描かれている。こんな装飾性豊かな扇を一度でいいから手にしてみたい。

刺繍であらわされた白鷺が幾羽も飛び交う紺地の狩衣にも足がとまった。能衣装をみる機会がこれまで数回あったが、この模様は強く印象に残る。

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