« アムステルダム国立美術館 再オープン! | トップページ | アメリカ西海岸にあるラ・トゥールがみたい! »

2013.04.22

北フランスの新名所 ルーヴル・ランス美!

Img      2012年12月に開館したルーヴル・ランス美

Img_0001_2     ラ・トゥールの‘マグダラのマリア’(1640~44年 ルーヴル美)

Img_0003_2     ラ・トゥールの‘マグダラのマリア’(17世紀 メトロポリタン美)

Img_0002     ラ・トゥールの‘女占い師’(1630年代 メトロポリタン美)

20日の‘美の巨人たち’はラ・トゥール(1593~1652)だった。大好きな画家だから、こうやって作品が取り上げられるのは嬉しいのだが、なぜこのタイミングでラ・トゥール?という気がしないでもない。番組をみてその疑問が解けた。

ラ・トゥールの最高傑作といわれる‘マグダラのマリア’、この絵がルーヴルにあることは知っている。ところが、今ルーヴルへ出かけてもこの名画をみることはできない。ではどこにあるのか、昨年12月、北フランスのランスにルーヴルの分館が開館し、ここにルーヴルにある絵画、彫刻などがどどっと展示されているのだそうだ。

この新しくできたルーヴル・ランス美のことはBSジャパンの‘美の浪漫紀行’(3月放送)で知り、ドラクロアの‘民衆を率いる自由の女神’などルーヴルの顔ともいうべきお宝絵画がかなり長い期間、半年?展示されていることがわかった。ラ・トゥールの‘マグダラのマリア’も出張し絵画のもうひとつの目玉作品として多くの人の目を楽しませている。

新しい美術館が誕生すると、TV局の美術番組担当は血が騒ぐのだろう。‘美の巨人たち’も‘美の浪漫紀行’も同じTV東京。で、美の巨人は‘ラ・トゥールにしようか!’ということになったのかもしれない。図星?

4点ある‘マグダラのマリア’、ロサンゼルス郡立美が所蔵するものはまだだが、ほかの3点は幸運にもみることができた。そして、3ヶ月前のアメリカ美術館めぐりでは嬉しい出会いがあった。ワシントンナショナルギャラリーにあるものは時間がなく再会できなかったが、メトロポリタン美蔵のマリアはお目当ての作品をめざしている途中に現れてくれたので少し立ち止まってみた。

番組のなかで再度対面したルーヴルの‘マグダラのマリア’、やっぱりこの絵に最も魅かれる。蝋燭の光に白く照らされるマリアの横顔と左腕、この生感覚の人物描写が心をとらえて離さない。この絵をもとめてランスへ行きたくなった。

‘マグダラのマリア’とともにお気に入りの作品が‘女占い師’、これをMETでみることを楽しみにしていたのに、08年のときと同様どこにも展示してなかった。こんな傑作なのに、コンディションに問題があり常時は展示してないのだろうか?残念でならない。

|

« アムステルダム国立美術館 再オープン! | トップページ | アメリカ西海岸にあるラ・トゥールがみたい! »

コメント

私もラ・トゥールにずっと興味があります! 最初に開眼したのは、26年ほど前、ルーブルで見た『大工の聖ヨセフ』でした。先週の『美の巨人』は大変興味深く見ましたが、METの『マグダラのマリア』やワシントン・ナショナルギャラリーの『マグダラのマリア』もルーブル作品と甲乙つけがたいのでは、と思います。私もロサンゼルスの作品だけは実見していません。

昨年ルーブル・ランス別館について知りました。建築には名前は忘れましたが日本建築家の人が関わっているそうです。

ランスにはドラクロアの『民衆を導く自由の女神』、ラ・トゥールの『マグダラのマリア』、ラファエロの『バルダッサ―レ・カスティリオーネの肖像』などが期間限定で展示されているそうです。しかしそうなると、これらの絵が目当てでパリのルーブルへ行った人は当てが外れて、落胆してしまうのでは、とちょっと考えてしまいます・・・。

投稿: ケンスケ | 2013.04.22 22:32

書き忘れましたが、今から14年ほど前、METでラ・トゥールの『女占い師』を見ていた時、びっくりすることがありました。なんと6歳くらいの子供が絵の前に突然走ってやってきて、両手をペタッと絵にくっつけてしまったのです!

あわや世界的に有名な絵が損傷するのではないかと本当に驚きましたが幸い何事もありませんでした。守衛さんの目には届かなかったようでした。

投稿: ケンスケ | 2013.04.22 22:55

to ケンスケさん
‘大工の聖ヨセフ’に描かれたキリストの手を
透かす光の表現をみたらそれこそ体が震えますね。
日本で回顧展が体験できたことは生涯の思い出に
なりました。今狙っているのはロサンゼルス郡立
にある‘マグダラのマリア’とポール・ゲッティ
にある‘楽士たちのいさかい’です。

ルーヴル・ランス美は日本人建築家デュオSANAAの
設計だそうですね。やりますね日本人も、スゴイです。
行ってみたいです。

ランス美をもりあげるためにラファエロの作品や
民衆を率いる女神、そしてマグダラのマリアが長期の
展示となるとおっしゃるように本家での楽しみが少な
くなりますね。

METの‘女占い師’でそんなはっとする出来事に遭遇
されましたか!傷がつかなくてよかったですね。
この絵はずっと前にみたのですが、再会がなかなか果
たせません。これとルーヴルにある‘クラブのエース
を持ついかさま師’、そしてカラヴァッジョの‘いか
さま師’、もう200%惚れています。

投稿: いづつや | 2013.04.23 00:34

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65878/57226900

この記事へのトラックバック一覧です: 北フランスの新名所 ルーヴル・ランス美!:

« アムステルダム国立美術館 再オープン! | トップページ | アメリカ西海岸にあるラ・トゥールがみたい! »