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2013.04.14

京都市美に‘ゴッホ展’が巡回していた!

Img_2     ‘パイプをくわえる自画像’(1886年)

Img_0005_2         ‘テオの肖像’(1887年)

Img_0004_2     ‘石切り場のみえるモンマルトルの丘’(1886年)

Img_0002_2     ‘サン・ピエール広場を散歩する恋人たち’(1887年)

京都へ出かけた10日は夜横浜球場でDeNA対広島戦をみることになっていたので、京都にいたのは4時まで。‘山楽・山雪展’を午前中にみて、午後は京都市美に足を運び‘ゴッホ展’(4/2~5/19)を楽しんだ。

アムスにあるゴッホ美所蔵の作品が昨年の夏から秋にかけて長崎のハウステンボスで公開されたことはBSプレミアムの番組で紹介されたからしっかり頭の中に入っている(拙ブログ12/10/22)。この回顧展、ハウステンボスの単独企画と思っていたが、そのあと京都、仙台、広島に巡回することになっていた。
★仙台 宮城県美:5/26~7/15
★広島 広島県美:7/22~9/23

このことを知ったのは新幹線の切符を予約した後、京博のあとほかの美術館でめぼしい展覧会をやっていないかHPをサーフィンしていたら、京都市美のゴッホ展にぶちあたった。じつにいいめぐりあわせ。京都市美があるのは京近美の前。乗りなれない地下鉄の東山駅で下車しそこから歩いたが、5分くらいで着くイメージが倍の10分かかった。

この美術館では今、‘リヒテンシュタイン美展’と‘ゴッホ展’が同時開催されている。どっちのほうに多くの人が流れているかというとやはりゴッホ。5人対1人という感じ。日本に限らずゴッホは世界中で愛されている画家だから、リヒテンシュタインのルーベンスは相手が悪すぎた。

ゴッホ美は自画像を17点所蔵しているが、今回8点が展示されている。そのなかで学者のような顔で描かれている‘パイプをくわえた自画像’に思わず足がとまった。初見ではないがとても魅了される肖像画。‘テオの肖像’は2年前、ゴッホ自身を描いたものとみられていたがじつは弟のテオだったと美術館から発表され話題になったもの。縦19㎝、横10㎝のなんとも小さな作品。隣には同じサイズで描かれたゴッホのものが並んでいる。

フィンセントとテオはよく似た兄弟だったようだが、テオの耳は丸くて頬髭がないことがこれまでの説を覆す決め手になった。たしかにほかの自画像をみるとフィンセントの耳は丸くはなく分厚い感じ。

関心を寄せていたのは現地では展示スペースの関係でなかなかみることのできない自画像、今回新規のものが4点あったので大満足。で、あとは展示の中心になっているパリ時代に描かれた人物画、花の絵、風景画をさらっとみた。とはいって大好きなゴッホだから、早足で通りすぎるというわけにはいかない。

絵の前にいる時間がどうしても長くなるのが風車の並ぶ光景が心を揺すぶる‘石切り場のみえるモンマルトルの丘’と点描法で丁寧に描かれた‘サン・ピエール広場を散歩する恋人たち’。3組のカップルがいる公園の絵は日本にやって来たような気がするが、絵のサイズは覚えてないのでその大きさにびっくりさせられた。

今回の一番の収穫はゴッホがパリ時代どのように絵を描いていたのかがよくわかったこと。どんな支持体にどんな色で、そしてどんなテクニックを使って描いたのか、ゴッホ美の学芸員たちが行った研究の成果がわかりやすく解説されている。貴重な体験だった。

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コメント

山楽・山雪展を見に京都に行った際、ゴッホ展も見ました。

パリ時代のさまざまな作品が見られて貴重な経験でした。
20年以上前、アムステルダムのゴッホ美術館に行ったのですが、その時は作品数が多かったこともあり、主要作品以外はさっと見たため、今回のゴッホ展に並んでいる作品は記憶にありません。

作品が暗い色調から明るいものに変わったプロセスがよくわかりました。点描法で描かれた『サン・ピエール広場を散歩する恋人たち』は色がいいですね!

投稿: ケンスケ | 2013.05.02 08:31

to ケンスケさん
ゴッホ展に期待していたのは手元にあるTASCHEN
の油彩全集の色の出方が本物とだいぶちがってい
るので、作品をみるだけでなく展覧会の図録をゲット
することでした。

ところが、最新の研究成果がわかりやすく解説され
てましたのでつい時間をかけてみることになりま
した。ゴッホ美は改装中で閉館してたので沢山貸し
出してくれたのでしょうね。点描画の‘サン・ピエール
広場’の前ではおもわず、デカいとのけぞりました。
惹かれますね。

投稿: いづつや | 2013.05.02 09:24

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