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2013.04.26

‘狩野山楽・山雪展’をとりあげない美術番組!

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月末になるとひとつ楽しみがある。それはTVの番組雑誌で翌月に放送される美術番組の情報がわかるから。いつも買っているのは‘TVTaro’、5月号を早速みてみた。

まず、地上波をチェックして、つぎにBSに目をやる。注目したのは今月の10日にみた‘狩野山楽・山雪展’(京博 3/30~5/12)と‘ラファエロ展’(西洋美 3/2~6/2)関連の番組。このビッグな展覧会は3月、4月には日曜美術館でも美の巨人たちでもとりあげられてない。

もし日曜美、巨人たちがこの展覧会を無視したら制作スタッフのレベルは以前と比べて相当低下しているとみざるをえなかった。果たして、31日分をざあっとみると評価はかろうじて半分の低下にとどまった。山楽・山雪はとりあげないが、ラファエロはどちらも特集する。

★美の巨人たち ‘ラファエロ 大公の聖母’ 5/11
★日曜美術館  ‘ラファエロ ルネサンスの革命児’ 5/12

山楽山雪展の展示期間はわずか39日、だから番組でとりあげる場合は4月の中旬までに放送しないと意味がない。スタッフにこれをとりあげようという強い気持ちがあれば、番組は当たり前のことだができあがる。放送しないということは山楽山雪を評価してないということ。

この方針をみてダメだなと思うのは日曜美、曽我蕭白、伊藤若冲をご熱心に特集するのであれば、この二人と同じくらいあるいはそれ以上の大きな才能をもった山雪にフォーカスしないでどうする、と大きな声でいいたい。出品作は海外の里帰り作品も含めて傑作揃い、また山楽山雪に光をあてた土井次義氏の立派な研究成果も合わせて展示してある。

こんな素晴らしい展覧会がやっと日の目をみたのだから、日本美術史の流れのなかで山雪の絵画世界はどこにポジションするのがいいか、果敢にチャレンジするのが美術番組に携わる者の心意気というもの。また、美術史家もあきれるほど行動が鈍い。蕭白や若冲の話に顔を出してステータスを誇示する受け狙いのコメントばかり、そんなことはもう知っているよ、‘奇想’ぼけにならないでね、といつもうんざりしながらみている。

それにしても、日本美術史家の世界は人材が薄い。山雪ワールドをいつブレイクさせるのか?‘今でしょう’!

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コメント

いづつや様
日本もとうとう連休に入り小生もようやく休みがとれ明日京都にいくことになりました。
(念願の山楽山雪展です!)
確かにメディアでの露出が少ないことに小生も気になっていました。邪推かもしれませんが、いわゆる奇想派が人口に膾炙するあまり、ベーシックな狩野派はあまり話題性がとれないのかもしれませんね。
江戸末期には衰退した狩野派ですが、一時代を築いた
作品は素直に評価されるべきかと。
長文失礼しました。 青江

投稿: 青江 | 2013.04.27 20:36

to 青江さん
山楽山雪展を共有できるのは嬉しいかぎりです。
どうかお楽しみください。

とくに山雪は蕭白が影響受けたのかなとか、応挙
の波濤の描き方に似ているなとか、じっくりみると
狩野派の様式をとびこえてることに驚かれると
思います。すごい絵師だなという感じがますます
してきました。

投稿: いづつや | 2013.04.27 21:18

こんばんは。
まあ仕方ないですよ、テレビも東京中心。
仙台のは、東日本大震災支援の話題性がありましたから。
ところで、日本美術史家はダメですか?
山下裕二さんなんていかがですか?
日本橋高島屋でやっている、龍村平藏の図録にも寄稿されていて、おおっ、と。

投稿: oki | 2013.04.27 22:17

to okiさん
若冲が大好きですから、変な美術史家の発言が
目障りでしょうがないんです。プライスさんが
持っているモザイク画を若冲一人で描いたなんて
いっている山下氏は東大の佐藤教授に鼻で笑われ
ているのではないですか。私も昔からこの人の
能力には?です。

投稿: いづつや | 2013.04.27 23:11

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