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2013.03.20

メトロポリタン美(9) ポップアートは楽し!

Img_0001_2     デイヴィスの作品

Img_2     リキテンスタインの‘カンバス台Ⅲ’(1968年)

Img_0002_2      ウォーホルの‘36回のエセル・スカル’(1963年)

Img_0003_2     ローゼンクィストの‘火の家’(1981年)

5年前メトロポリタンに来たとき、現代アートの部屋で作品の数が多かったのがオキーフ、クレー、そしてデイヴィス。だから、そのイメージで部屋を進んでいたら今回は少し違っていて、クレーは無く、オキーフが7点に減り、デイヴィスも数点しかなかった。

都市における賑わいを明るい色彩で描いたデイヴィス(1892~1964)の作品はピカソのコラージュが使われており、対象のフォルムはマティスの切り紙絵を連想させる。子供のお絵描きみたいだが、都市の楽しさ、スピード感やダイナミズムが生き生きと伝わってくるので気分がぱっと陽気になる。

リキテンスタイン(1923~1997)が大変気に入っているのは作品の中に黄色が多くでてくるから。黄色はMyカラー、リキテンスタインというと画面いっぱいに描かれた女性の顔をすぐ思い浮かべるが、こういうカンバスの裏ははじめて、黄色の枠を目に焼きつけた。

今回重点鑑賞作家のリキテンスタインはここで1点、そしてワシントンで2点、フィラデルフィアで1点遭遇しトータル4点。残念だったのはMoMAで会う予定だった‘ボールをもつ少女’とグッゲンハイムにある‘戦備’が姿をみせてくれなかったこと。でも、リキテンスタインの1回目の追っかけとしてはまずまずの成果、次回に期待したい。

ウォーホル(1928~1987)の‘36回のエセル・スカル’にはびっくりした。手元にある‘ラ・ミューズ ホイットニー美’にこの絵が載っているのでMETで会うのが不思議。シルクスクリーンだから同じものをいくつも制作したのだろうか?時間がたっぷりあればモデルをつとめたコレクターの違う表情をじっくりみたのだが、、

前回みたという実感がないのがローゼンクィスト(1933~)の‘火の家’、三幅対で最も印象深いのは右の大砲が並んだような赤やオレンジの口紅、真ん中は鋳造されたバケツ、で左は?これはバナナや卵、フランスパンが入った買い物袋、これを逆さにして描いている。

ローゼンクィストの作品は組み合わされるモチーフにうちどれかを逆さに描くのが特徴、ポップアートが描くのは日常のありふれたもの、ウォーホルはキャンベルスープの缶を記号化し反復繰り返し描き、リキテンスタインは漫画を使った、そしてローゼンクィストは商業写真などを意表をついた組み合わせで構成し大衆社会を切り取ってみせた。

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