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2013.03.17

メトロポリタン美(6) はじめてクリムトに出会った!

Img_0002_2     クリムトの‘メーダ・プリマフェージの肖像’(1912年)

Img_0004     ピカソの作品

Img_0005     バーン=ジョーンズの‘愛の歌’(1868~1877年)

Img_0001     ベックリンの‘死の島’(1880年)

クリムト(1862~1918)の絵を1点でも多くみたいと願っているので、訪問の可能性のある主要な美術館が所蔵する作品はおおよそ頭の中に入っている。必見リストに書き込まれているクリムトは3点。今回‘メーダ・プリマフェージの肖像’と‘純白の婦人’の2点が姿をみせてくれた。前回ゼロだからリカバリーは上々といったところ。

ルドンの花の絵があった部屋で遭遇した‘純白の婦人’がサージェント的な肖像画なのに対し、‘メーダ・プリマフェージ’は気丈な少女を明るい色彩やメルヘンチックな文様を用い装飾的に描いたクリムトらしい作品。晩年のクリムトは黄金から離れこうした明るい色彩表現に新境地をもとめた。画集にこういう作品が4,5点載っているが、今回運良くMETとすぐ近くにあるノイエ・ギャラリーで3点もみることができた。この余韻は半年くらい続きそう。

印象派の部屋にどうわけかピカソ(1881~1973)の絵があった。青の時代の‘盲人の食事’もお気に入りだが、この黄色を基調にしたこの作品にも吸いこまれた。これは画集でみたことがないので大収穫。ワシントンナショナルギャラリーにある‘サルタンバンクの一家’とともに初期に描かれた作品のお気に入りリストの上位に即登録した。

アメリカのブランド美術館でラファエロ前派のバーン・ジョーンズ(1833~1898)を体験したのはボストン美とここの2館だけ。ボストンの‘希望’は画集に載ることが多いが、’愛の歌’はでてないので撮影した写真を使った。昨年、三菱一号館美で行われた回顧展にはバーミンガム美蔵のエッチングが出品された。目が寄っていくのが金属の質感がリアルに表現された騎士の甲冑、その硬さを手前に描かれた色鮮やかな花々が優しくほぐしている。

ベックリン(1827~1901)の‘死の島’はとても重い絵。館内は大勢の人がいるため図書館みたいに静かな空間のなかを進んでいるというわけではない。が、この絵のまわりだけは静寂な空気につつまれている。絵のなかの静けさは画面の外にも広がり周囲を暗く音のない世界に変えている感じ。緊張気味にみてしまうのは岩の島に向かう小舟に乗っている人物が身にまとう白の衣装、なんだか魔術師のイメージ。島でこれから謎の儀式をとりおこなうのであろうか。

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