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2013.03.09

メトロポリタン美(3) お楽しみはフラゴナールの‘恋文’!

Img_0006_2     フラゴナールの‘恋文’(1770年代)

Img_2     クールベの‘女とオウム’(1865~66年)

Img_0005_2     ルノワールの‘海辺にて’(1883年)

Img_0001_2     ルノワールの‘少女’(1879年)

アメリカウイングの次に目指したのは同じ2階にあるロココ絵画の部屋。5年前ここをどういう風に歩いたかはすっかり忘れている。キョロキョロしているとロココの後のダヴィッドの作品が姿を現してくれた。となると、お目当てのフラゴナール(1732~1806)に近づいているはず。

すると、ありました、ありました、‘恋文’が、前回はブーシェの‘ヴィーナスの誕生’に心がとろけそうになったのにこの絵にはふられた。恋文というタイトルはまさにロココ的、フェルメールの絵だってつけようと思えば何点も恋文とつけられるが、オランダはプロテスタントの国だから私事をあからさまにすることはなく手紙の内容は曖昧にしている。

ところが、ロココ時代のフランスでは貴族たちは屈託がなく恋のやりとりはゲーム感覚で繰り広げられる。こちらをじっとみている女性の艶っぽい目線はゲームに夢中であることを物語っている。‘あら、みていたの?そうフィリップからの手紙を読んでいたのよ、彼が積極的なので私もちょっと心が揺れているのよ、、、’

前回METを訪問したときクールベ展をやっていたので、通常の展示スタイルは体験しなかった。ここはクールベ(1819~1877)の作品をいくつも持っているが、それらがずらっとでていた。世界中の美術館をみわたしてみてクールベをこれほど楽しめるのはオルセーとここだけ。極めつきの官能美が心をザワザワさせる‘女とオウム’の前にいる時間がどうしても長くなる。

クールベ同様作品の数が多いのがコロー(1796~1875)、今回はプッサンの影響が色濃くでている‘ハガル’やフェルメールの絵を彷彿とさせる‘手紙’などをかたっぱしから写真に撮っていった。

印象派ではルノワール(1841~1877)に◎をつけている。その絵は前回縁がなかった‘海辺にて’、対面が叶い嬉しいことは嬉しいが、色の力が思っていたほどなかった。これよりぐっと惹きつけられたのが1879年に描かれた‘少女’、これは画集に載ってなくはじめてお目にかかった。今回出会ったルノワールのなかでは別格扱いのフィラデルフィアの‘浴女たち’とフィリップスコレクションの‘舟遊びの昼食’を横に置くと、この少女がベストワンだった。

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