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2013.03.16

待望の‘杉山寧展’!

Img_0004_2     ‘悠(ゆう)’(1963年)

Img     ‘嵤(けい)’(1982年)

Img_0006_2     ‘灔(えん)’(1884年)

Img_0001     ‘晶’(1969年)

現在、日本橋高島屋で行われている‘杉山寧展’(3/6~3/25)をみてきた。これまで杉山寧(1909~1993)の作品をまとまった形でみたのはポーラコレクション(拙ブログ10/4/26)の1回だけ、だから東山魁夷同様日本画家では別格扱いされる杉山寧の回顧展を首を長くして待っていた。ようやくその機会が巡ってきた。

同じような思いの方もおられるかもしれないので東京展のあと巡回する会場を案内しておくと、
★名古屋松坂屋美  6/15~7/21
★京都高島屋     9/4~9/16
★横浜高島屋    10/16~10/28

出品作の数は70点、初期に制作された西洋のモチーフや描き方を意識した作品やロスコをちょっと感じさせる抽象画をみただけで杉山寧という画家が一般的な日本画の枠にはとうていおさまりきらない豊かな才能をもった画家であることは容易にわかる。

絵の前で思わず、うわーと声がでたのが‘悠’、ピラミッドとスフィンクスをこの角度からとらえたのか!これは参った。しばらく息を呑んでみていた。これは個人の所蔵、美術館におさまっていたら東近美蔵のスフィンクスのように何回かみる機会があるのに、、最接近してあの盛り上ったマチエールを確認、気が遠くなるような長い作業をへてこの傑作が生まれたのだろう。スゴイ絵に出会った。

エジプトの連作のあと杉山はカッパドキアの奇観を作品にした。12年前ここを旅したので展示されていた5点に敏感に反応。とくに‘嵤’に惹かれる、描かれた夕暮れ時に赤く染まるとんがり帽子のような岩にちょうどで出くわしたのである。この神秘的な光景を画家と共有したのだから昔から縁があったのだ。

ポーラ美でとても感激した鯉の絵と再会した。鯉はほかに3点あったがこの絵を長くみていた。白と橙色の鯉の背びれと尾びれは光があたって透き通っている。じつに美しい。花鳥画ではもう1点、それはそれは優雅な白孔雀の絵がある、見てのお楽しみ!

鯉の姿と重なってみえてくるのは水中を泳ぐ二人の裸婦、これは水野美展が東京駅大丸店であったときお目にかかった。裸婦の作品は初見の大作‘生’と‘曈(とう)’にも魅了された。

満足度200%の回顧展だった。高島屋に感謝!

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