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2013.03.31

MoMA(9) ビッグネームが続々登場!

Img_0001_2     ウォーホルの‘ゴールド・マリリン・モンロー’(1962年)

Img_0002_2     ローゼンクィストの‘マリリン・モンロー Ⅰ’(1962年)

Img_0005_2     コーネルの‘マリー’(1940年代はじめ)

Img_0004_2     シーガルの‘バスの運転手’(1962年)

MoMAはアメリカで生まれた現代アートの殿堂だから、ビッグネームの作品が次から次と現れる。その中で最も有名なのがウォーホル(1928~1987)の代名詞ともいえる‘ゴールド・マリリン・モンロー’、もうずいぶんご無沙汰しているからとても新鮮にみえる。

ワシントンのナショナルギャラリーにあった‘グリーン・マリリン’は写楽の大首絵のように画面いっぱいに描かれているのに対し、このマリリンの顔はとても小さい。でも、ゴールドを背景にした小さい顔にはすごいインパクトがある。マリリンの死のショックがまだ尾をひいているときにこの作品をみた人たちはマリリンが聖母マリアのようにみえ、涙がまたとめどもなく流れたにちがいない。

同様にマリリン・モンローをモチーフに使ったローゼンクィスト(1933~)の作品はすぐにはマリリンとむすびつかない。中央に文字が書かれているからマリリンのことだなと気がつくが、これがなかったら化粧品のポスターにでてくるモデルが逆さになっているのね、で終わり。図録だと動かせば人物の表情が読み取れるが、本物の前で上下が逆転した口と目をみてマリリンにみえる人はまずいない。これはひねりのアート。今、ローゼンクィストに開眼しつつある。

コーネル(1903~1972)は何点か川村記念美に展示されているので多少目が慣れている。ところが、20年前はこの作家は知らなかったから‘マリー’とはまったく縁がなかった。これは少女おたくの部屋に飾ってある作り物のよう。コーネルは少女趣味があったの?少女はかわいらしい顔をしているがこの情景はとても怖い。細い草木にぐるっととり囲まれるマリーはホラー映画に出てくる人形を思わせ、腹の底からじわじわ怖くなってくる感じ。

シーガル(1924~2000)の彫刻をみたのはこれまでほんの数点しかないから、‘バスの運転手’に出会ったのは貴重な体験。シーガルは1960年代に人体から直接型取りして石膏像をつくった。顔の型を取るとき目が開けられないのでどの作品も目をつぶっている。このバスの運転手も目をつぶって運転をしている。大丈夫かなぁー。

これでMoMAは終了。残すはグッゲンハイムとノイエ・ギャラリー。

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