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2013.02.25

いつか訪問してみたいクラーク美!

Img_0001_2     コローの‘ルイーズ・アルデュアン’(1831年)

Img_0002_2     コローの‘水辺の道’(1865~70年)

Img_0003_2     テオドール・ルソーの‘ランド地方の農場’(1844~67年)

Img_0005_2     ジェロームの‘蛇使い’(1879年)

三菱一号館はもう何回も足を運んでいるのに、館内をどう移動しているのか途中でわからなくなるときがある。案内の指示に従って上の階から下の階に降りてるはずなのだが、、外の景色が見える廊下を進んでいると壁にクラーク美を紹介するパネルが掛けられていた。

そこになんとピエロ・デッラ・フランチェスカの絵がでていた!これには驚いた。これまで知りえたこの美術館の作品情報はルノワールやモネのほかはほとんどなく、わずかサージェントとジェロームのみ。ミュージアムショップで購入した図録にはピエロの‘聖母子と四天使’とホーマー、そしてサージェントの知っている絵とは別のものが載っている。こうした作品を知ってしまうと、美術館にぐっと近づきたくなる。訪問をいつか実現させたい。

今回展示されているクラークコレクションは全部で73点、サブタイトルにあるようにルノワールとフランス絵画で構成されている。最初の部屋にお気に入りのコロー(1796~1875)が5点あった。どれも空の明るさが目を惹く風景画で人物を巧みに配置した画面構成に魅了された。

長くみていたのが遠くまでみえる山々を背景にして女性を手前に大きく描いた‘ルイーズ・アルデュアン’。こうい広々とした風景をバックにして描かれた女性の肖像画はこれまでみたことがないのですごく新鮮だった。また、‘水辺の道’にも思わず足が止まった。道の描き方がいい。左から右斜めにのび、真ん中あたりから左へ曲がっている。

ここに5人の男女が大きさのサイズを変えて描かれている。手前の女性から一番向こうにいる二人までの距離はかなりある。絵の中に時間が表現されている感じ。そして、北斎や渓斎英泉の浮世絵風景画にでてくる旅人の姿が重なってみえてきた。浮世絵が好きな方ならたぶん同じようなことをイメージされるにちがいない。

バルビゾン派のテオドール・ルソー(1812~1867)の風景画は長くみていることはあまりないのだが、この‘ランド地方の農場’はいつもの暗いイメージがなかったので大きな2本の木を細部までじっくりみた。これをみながら昨年国立新美であったエルミタージュ美展でもルソーのいい絵に遭遇したことを思い出した。

‘夢の美術館’でとりあげたジェローム(1824~1904)の‘蛇使い’がみれたのは大きな収穫。蛇は大の苦手だが、壁の青の美しさをみるためだったらしばらくは辛抱できる。それにしてもぬめっとした蛇の皮膚の質感といい少年の柔らかそうな肌の描写といいジェロームは相当高い技術をもっている。

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コメント

これは驚きました。
薄いピエロの画集みてみました。
ありました。
何点か海を渡ってますのね。
廊下の壁のパネルのピエロをるために三菱一号館美術館にいってみたいわ。

投稿: Baroque | 2013.02.26 22:56

『ルイーズ・アルデュアン』は風景が大きく描かれているだけでなく、通常イメージするコロ―の作品と違いますね。精緻な筆致も、『真珠の女』などとはずいぶん違って見えます。

テオドール・ルソーの作品は、おっしゃる通り他のテオドール・ルソーの作品らしくない明るい色合いですが、印象派の画家たちとの筆触の違いがコロ―の『水辺の道』同様際立ち、結構立ち止ってみました。

ジェロームは、私の大好きな画家です。以前いづつやさんが夢の美術館で取り上げてくださいましたが、やはり青い壁に反映する光がいいですよね。新古典主義的技法とロマン派的な東方の雰囲気が融合していて、独特の魅力です。19世紀のアカデミスム絵画は、技術的には素晴らしいものがあると思います。

投稿: ケンスケ | 2013.02.26 23:06

to Baroqueさん
クラーク美にピエロの絵がおさまっていたの
ですね。手元の画集に載ってないので驚き
ました。

ボストンのガードナー美で1点みたような覚え
があるのですが? ピエロはワシントンにも
メトロポリタンにもありませんから、クラーク美
は本当にスゴイですね。

投稿: いづつや | 2013.02.27 01:00

to ケンスケさん
メトロポリタンでコローを沢山みたのですが、
今回やってきたクラークコレクションもいい
ですね。

‘ルイーズ’は人物の描写がすごく丁寧で回り
の草花も細かいところまでよく描いてますね。
ほかの女性画とは一味違いますね。惹き込まれ
ました。

エルミタージュに引き続きルソーに大当たり
です。ジェロームはたいした画家ですね。
子供のお尻を感心してみてました。

投稿: いづつや | 2013.02.27 01:11

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