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2013.02.12

ナショナルギャラリー(3) 大収穫のアンリ・ルソー!

Img_2     アンリ・ルソーの‘猿のいる熱帯の森’(1910年)

Img_0004_2     モディリアーニの‘ジプシー女と赤ん坊’(1919年)

Img_0002_2     ゴッホの‘麦わら帽子を被った若い農婦’(1890年)

Img_0003_3     ダリの‘最後の審判の秘蹟’(1955年)

海外の美術館めぐりをするときはいつも重点鑑賞画家を決めている。今回熱い思いを寄せていたのはアンリ・ルソー、ハドソンリバー派、オキーフ、ポロック、ロスコ。はたして、ポロックは期待の半分だったがほかの画家は大きな満足が得られた。

ワシントンでみたルソー(1844~1910)は‘猿のいる熱帯の森’、‘熱帯のジャングル’、‘岩の上の子ども’の3点、必見リストにはもうひとつ初期の作品‘森の中の逢引き’を入れていたが、これはダメだった。ほかの美術館でもみたルソーを先走っていうと全部で8点、うち追っかけ画は4点。08年のときはどこへ行ってもルソーがみれずまったく嫌になったが、この度はミューズはとても優しかった。

ルソー作品のなかで魅了されているのはやはり熱帯のジャングルを描いたもの。全点制覇を目標にしているが、アメリカにはこのタイプの絵がいくつもあるので一歩々進みたい。ナショナルギャラリーにある2点は動物たちが争う場面ではなく、ともに猿の群れが緑豊かな森のなかで平和に暮らす様子が描かれている。‘猿のいる熱帯の森’の構成はなかなか巧み、赤い草花と白や黄色の花びらが斜め平行的に配置され、猿たちはこれとクロスするように右の奥にむかう斜めのライン上に描かれている。

モディリアーニ(1884~1920)の‘ジプシー女と赤ん坊’にようやく会えた。この絵を画集でみてから久しいが、いつも戸惑うのが赤ん坊の頭、どこにあるの?本物を前にしてもこの謎は解けなかった。目の鋭さがジプシー女の気性の激しさを表している。今回モディはこの絵のほかにスーチンを描いたものなど3点飾られていた。こんなにモディがあったとは!コレクションの数の多さに感心する。

昨日紹介したゴーギャン同様、ゴッホ(1853~1890)はそれほど熱くなってない。手元のゴッホ全集で4点をマーキングしていたが、みれたのは‘麦わら帽子を被る若い農婦’と‘オリーブ摘み’。‘若い農婦’はゴッホは亡くなった年に描かれた作品、絵の存在を知ったのは前回ここを訪れたあとなので期待していた。ゴッホ特有の燃えるような色ではないが、柔らかいうすピンクからこの女性の心根の良さがうかがわれ大変魅せられた。

ダリ(1904~1989)が51歳のとき制作した大作‘最後の晩餐’が展示されているのは東館の2階、この東館の中を動き回るのは3回目なのだが展示空間の記憶がどうもあやふや、5年前も同じようなところをまわったはずなのに、‘最後の晩餐’には出くわさなかった。所蔵作品が多いので定期的にローテーションしているのだろうか。

それはともあれ念願の絵に対面できて嬉しい限り、時間の関係で長くみれなかったがキリストの上で両手を大きく広げる男の上半身を目に焼き付けこの場を離れた。

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