« 心を打つロスコルーム! | トップページ | またも望みがかなえられなかったフリーア美! »

2013.02.08

コーコラン・ギャラリーにハドソンリバー派の傑作があった!

Img_3      ワシントン コーコラン・ギャラリー

Img_0002_2      ビーアスタットの‘コーコラン山’(1875~77年)

Img_0001_2     チャーチの‘ナイアガラ’(1857年)

Img_0003_2         サージェントの‘ヘンリーホワイト夫人の肖像’(1883年)

Img_0004_2     ホイッスラーの‘テムズ川 バタシー河畔’(1863~64年)

昨年‘夢の美術館’でとりあげたコーコラン・ギャラリー(拙ブログ12/6/11)はホワイトハウスのすぐ近くにある。作品情報はきわめて少なかったのに、ドガの‘カフェ・コンセールにて’に惹かれて足を運んだ。

作品は1階に展示してあるのが印象派やアメリカ絵画、2階はコンテンポラリーアートや写真が中心。1階の展示室は5つだけなので30分もあれば全部をざざっとみることができる。まずはお目当てのドガをさがした。が、ドガの作品は3点ほどあったのに肝心の‘カフェ・コンセール’はどこにも見当たらない。油彩の情報はドガとホッパーしかないのに、その絵がないなんて、まったく泣けてくる。

でも、ミューズはこのショックを掻き消してくれるすばらしい絵を用意してくれていた。それはハドソンリバー派の心を奪われる作品、コール、チャーチ、ビーアスタット、夫々2点、6点が専用の部屋にどんと飾ってあった。ハドソンリバー派の特徴である雄大な大自然を精緻に描いた風景画をこれだけまとまった形でみたのははじめてのこと。

08年シカゴやワシントン・ギャラリー、ボストン、メトロポリタンを訪問した時、必見リストにMETの画集に載っている3人の作品を書き込んでいたのに会えたのはチャーチの絵1点のみ。シカゴはホッパー展に遭遇したので時間がとれず、ワシントン、ボストン、METは展示室がクローズ中。だから、今回はそのリカバリーとプラスαを期待してハドソンリバー派は特◎鑑賞画家にしていた。

部屋に入った瞬間、おおー!という感じになったのがビーアスタット(1830~1902)の雪をかぶった雄大な山の絵。中央には滝がみえ、右の河畔には熊がいる。構図がばっちりきまったこういう大きな絵を見ていると気分がぐわーと高揚してくる。

チャーチ(1826~1900)はコール(1801~1848)の弟子でハドソンリバー派の第二世代の画家。METでこの派の風景画で最初に出会った画家だから思い入れが強いのだが、ここにも大迫力のナイアガラの光景を描いた作品があった。じっとみていると滝になかに吸いこまれていくようで足がすくむ。コーコランにこんなすばらしい作品が揃っていたとは!これは一生の思い出になる。

アメリカの美術館をまわっていてたびたび出会うのがアメリカ人のサージェント(1856~1925)とホイッスラー(1834~1903)、ここにも二人のいい絵があった。サージェントの描く女性の肖像画は大きな縦長の画面なのでみごたえがある。甲乙つけがたいとてもいい絵が2点あったが、画像はその1点。気品のある表情と光沢のある絹地の衣装の質感を息をのんでみていた。

ホイッスラーの絵はチェックリストに載せていた作品。ルノワールやモネ、そしてコロー、クールベもあったが、5点あったサージェントやホイッスラーのこの風景画の前では影が薄くなる。

|

« 心を打つロスコルーム! | トップページ | またも望みがかなえられなかったフリーア美! »

コメント

コーコラン・ギャラリーの情報ありがとうございます。

馴染みのない美術館なので新鮮です。

ビ―アスタッドは以前から大好きです。とにかく雄大としかいいようのない風景は本当にいいですね! チャーチともども、いかにもアメリカ絵画とう感じがします。こうした風景は、さすがにヨーロッパの絵画には見当たりません。

『ヘンリー・ホワイト夫人の肖像』もサージャントの傑作ですね。

ホイッスラーの作品を除き、他の三点は絵を見たとき作者名が自然に思い浮かびました。紛れのない自分の様式をはっきり確立しているというのは、やはり優れた画家の特徴でしょうか。

投稿: ケンスケ | 2013.02.08 23:06

to ケンスケさん
ドガをみたくて足を運んだのですが、これは
姿をみせてくれずビーアスタット、チャーチ、
サージェントの傑作が出迎えてくれました。

今回ハドソンリバー派はトータルしますと
コール11点、チャーチ7点、ビーアスタット
5点みることができたのですが、コーコラン
の2点はベスト5に入る傑作でした。

そして、サージェントの肖像も見事でした。
ワシントンナショナルギャラリーにあった
ものよりコーコランが所蔵するものが上回って
ました。大収穫です。

投稿: いづつや | 2013.02.09 00:33

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: コーコラン・ギャラリーにハドソンリバー派の傑作があった!:

« 心を打つロスコルーム! | トップページ | またも望みがかなえられなかったフリーア美! »