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2013.02.09

またも望みがかなえられなかったフリーア美!

Img_0001_2     ワシントン フリーア美

Img_3     快慶の‘菩薩坐像’(鎌倉時代)

Img_0005_2     ホイッスラーの’孔雀の間’(1876~77年)

Img_0002_2     ホイッスラーの‘凍るテムズ川’(1860年)

ワシントンのスミソニアン博物館群で最も人気が高いのが航空宇宙博物館、名所観光には必ず入っている。でもはじめてのワシントン訪問で体験済みなので08年のときと同様、集合時間を確認してここから歩いて10分もすれば着くフリーア美をめざした。

事前の展示情報はなし、期待の作品が1点でもでていることを祈って日本美術が展示してある3つの部屋をまわった。が、追っかけ作品は全滅。残念!前回、北斎の肉筆画の‘雷神図’や‘玉川六景’(拙ブログ08/4/18)に遭遇したので勝手に‘富士と笛吹童図’(12/8/23)を心にえがいていたが、世の中そう思い通りにはいかない。そして、究極の追っかけ画、宗達の’松島図’や‘雲龍図’はまたしても遠かった。

気をとりなおしてじっくりみたのが快慶の‘菩薩坐像’、これは前回お目にかからなかった。、左右に飾られている掛け軸は誰かな?と思ったら、橋本雅邦(1835~1908)の‘寒山捨得図’と‘達磨図’だった。手元の画集にはフィラデルフィア美やボストン美にある名作が載っているが、フリーアにもしっかりコレクションされていた。また、隣の部屋には文士と従者が旅する姿を描いた与謝蕪村のなかなかいい六曲一双の屏風があった。これも収穫の一枚。

フリーア美は豊富な東洋美術、日本美術で有名だが、もう一つの看板はホイッスラー(1834~1903)の作品。風景画や肖像画を1200点所蔵してしおり、3つの部屋に常時15点くらい展示してある。前回このコレクションを体験した後ホイッスラーの画集を手に入れた。リカバりーリストをこれにもとづき作成していたのだが、4点のうち見れたのは1点だけ。

ホイッスラーがデザインした‘孔雀の間’のなかに足を踏み入れるといっぺんに日本モードになる。3面の壁に装飾された黄金の孔雀が優雅に舞い、暖炉の上には大作‘磁気の国から来た姫君’(08/4/19)が飾られている。着物姿の長身の美女が孔雀とコラボすることで醸し出される東洋趣味を気持ちよく楽しんだ。

初期の‘凍るテムズ川’は霞のただようノクターンシリーズとは違い、厚塗りの白と黒によって朝の寒々とした光景をかっちりと表現した作品。絵の中にぐぐっと引き込まれる。

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コメント

私もワシントン滞在中に航空宇宙博物館は見たのですが、フリ―ア美術館には行きませんでした。

お目当ての作品が見られず残念でしたね。『富士と笛吹童図』は、私もずっと以前画集で見たとき惹かれました。東京国立博物館もそうですが日本の古美術は保存に気を使うために収蔵庫にしまっておくことが多いのでしょうか。

でも快慶の菩薩座像はすばらしいです! 仏像の顔は、なんともいえず穏やかな気分にしてくれます。

ホイッスラーの『孔雀の間』は画集で見たことがありますが実物は見事なんでしょうね。

投稿: ケンスケ | 2013.02.10 08:18

to ケンスケさん
フリーア美は宗達の松島図がみれるまで足を
運び続けようと思っているのですが、2度目
の訪問でも夢を果たせませんでした。まだまだ
かかりそうです。

今回リストアップしている10数点どれも姿
をみせてくれませんでした。松島図同様、北斎
の‘富士と笛吹童図’はみたくてしょうがない
一枚です。ひょっとしてと期待したのですが、
ダメでした。人気の作品はどこの美術館でも
そう頻繁には展示しませんから仕方ないですね。
また来なさい、ということでしょうか。

快慶は前回どういうわけかなかったので、収穫
でした。‘孔雀の間’はさほど大きな部屋では
ないのですが、一瞬日本に戻ったような気に
なります。黄金の孔雀は滅多にみれませんから
ここの空間はスペシャルという感じです。

投稿: いづつや | 2013.02.10 11:04

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