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2013.02.07

心を打つロスコルーム!

Img_0001_2        ロスコ・ルーム

Img_3            ロスコの‘緑色とえび茶色’(1953年)

Img_0003_2      ミロの‘赤い太陽’(1948年)

Img_0002_2     クレーの‘アラブの歌’(1932年)

はじめて訪問する美術館の場合、展示室の配置状況がつかめず最初落ち着かない。ラミューズにでていた館内レイアウトをコピーしているが、館の中に入るとこれがすぐには役立たない。また、受付でもらったパンフレットも同じ。で、これを立ち止まってみる時間が惜しいからアバウトな方向感覚で展示室に向かうことになる。

オキーフの‘レッドヒル’同様関心の高かったロスコ(1903~1970)の作品が展示してある‘ロスコ・ルーム’はその位置を確かめず回っていたら、なんとなく行きあたった。入口に一度に入れる人数は8人と表示されている。部屋の広さは川村記念美にあるロスコルームの1/4くらいの感じ。ここに4点展示されている。

ロスコの作品は少ない色面の組み合わせで構成されているのが特徴。4点のなかでとくに印象深かったのは向かい合わせになっている‘緑とえび茶色’と‘赤と緑’。ダンカン・フィリップスは注目していたロスコの作品を1960年に購入し、このロスコルームを新たに増築した。

これまでロスコのカラー・フィールド・ペィンティングをまとまった形でみて心を動かされたのは09年の川村記念美で開催された‘シーグラム壁画展’(拙ブログ09/3/8)だけだったが、ここにある4点も色彩の力によって内面を表現しようとしたロスコの思いが強く感じられ大変魅了された。今回の美術館めぐりでロスコは重点鑑賞作家の一人、幸先のよいスタートとなった。

ラミューズに載った画像でその造形と色合いに惹かれていたミロ(1893~1983)の‘赤い太陽’も強い磁力を放っていた。黒と赤の対比がとても印象深く、強烈に目に焼き付いた。中央の墨で描いたようにみえる太い線をよくみると盛り上がっており、その質感は柴田是真の漆器を彷彿とさせる。これはミロがアメリカに8ケ月滞在したときに描かれた作品だが、画業の後半にみられるモチーフを黒を多用して表現したものではベスト5に入るほどの出来栄えではなかろうか。

クレー(1879~1940)は05年森アーツセンターの展覧会では2点公開されたが、館内にはクレー専用の部屋があり全部で10点くらい飾られていた。そのなかで足が止まったのが‘アラブの歌’、1914年のチュニジア旅行の体験の一コマがこんな風な表現になった。心臓から伸びた線が口とつながっているのがおもしろい。

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