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2013.02.23

極上のルノワールコレクションが三菱一号館美にやって来た!

Img_0001_2     ‘劇場の桟敷席’(1880年)

Img_0005_2     ‘眠る少女’(1880年)

Img_0003_2     ‘縫い物をするマリー=テレーズ・デュラン=リュエル’(1882年)

Img_0006_2     ‘鳥と少女’(1882年)

今年行われる西洋絵画の展覧会は昨年の後半同様、わくわくするような作品が毎月登場するという感じ。好きな画家の作品に思いをめぐらしながら開幕を待っていると日々の生活がとても豊かになる。最も期待している画家はルノワール(1841~1919)、その極上のコレクションをみるため三菱一号館美を訪問した。

2/9に開幕し5/26まで行われる‘奇跡のクラーク・コレクション展’への思い入れは通常の印象派展の2倍くらいあることは、展覧会プレビューでもふれた。わが家では今年はルノワールイヤー、11年のスペイン旅行のとき残念な思いをしたルノワール展(プラド美 拙ブログ11/2/18)のリカバリーが三菱一号館で実現し、またアメリカ美術館めぐりではフィラデルフィア美が所蔵する‘浴女たち’と対面するという大きなイベントがあったり、ワシントンのフィリップスコレクションでも‘舟遊びの昼食’と再会するからである。そして、夏には横浜美にプーシキン美にある‘ジャンヌ・サマリーの肖像’がやってく来る。

‘夢の美術館’でもとりあげたアメリカマサチューセッツ州ウィリアムズタウンにあるクラーク美(12/6/25)から今回おでましいただいたルノワールは全部で22点。このうち3年前国立新美であったルノワール展(10/2/21)で目を楽しませてくれた‘団扇を持つ若い女’と‘テレーズ・ベラール’の傑作2点は再登場。

ルノワール作品は展示される部屋が2つに分かれており、人工衛星の打ち上げに使われる2段式ロケットのように感動袋に2回火がつく感じ。一つ目の部屋で会えるのがプラドで入口の外から単眼鏡で姿をとらえざるをえなかった‘劇場の桟敷席’。やっと対面できた。やっぱり近くでみるほうがずっと感激する。この絵の横には2度目の2点が飾られているから、もう天にも昇るような気持ち。

最後の部屋にもびっくりするような傑作が揃っている。‘眠る少女’、‘縫い物をするマリー’、そして‘鳥と少女’。アメリカの美術館巡りをしたばっかりだから、ワシントンのナショナルギャラリー、フィリップスコレクション、,フィラデルフィア、メトロポリタンでみたルノワール作品は鮮明に記憶に残っている。

それらとクラーク美が所蔵するルノワールを比べてみると、‘舟遊びの昼食’と‘浴女たちは’は横におくとしてもそのほかの作品との比較では日本に帰ってきてみたクラークコレクションのほうが感激したというのが正直なところ。ルノワールでこれほどサプライズが続くのははじめてのこと。

とくにうっとりしてみていたのが‘眠る女’と‘鳥と少女’、これは手持ちの美術本には載ってない。こんな完成度の高いルノワールの絵がまだあったのか!という感じ。
2度目の出品となった2点とここにあげた4点、この6点はルノワールの女性画としては最強のラインナップかもしれない。別格扱いのオルセーやメトロポリタンとくらべても遜色ないような気がしてきた。

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コメント

私も二月の連休中に三菱一号館でクラーク・コレクションを見てきましたが、質の高さに圧倒されました。ルノワールの傑作が一度にこれだけまとまって見られるのは、本来ならクラーク美術館を訪ねない限りできない、夢のような経験ですね!

数々の傑作の中で一番見とれたのは、『鳥と少女』でした。色彩の輝きという点で、ルノワール作品の中でも屈指のものではないでしょうか。

そのほか小品でしたが、『ヴェネツィアの景色』の海の色もピンクや緑がとても映えていて、虜になりました。

ルノワールの明るい暖色は、とても心が穏やかになります。見ているだけで幸福になる、そんな色ですね。

投稿: ケンスケ | 2013.02.24 08:11

to ケンスケさん
クラークコレクションのルノワール、2年間お預け
を食らってましたが、運よくリカバリーできました。
これでまた三菱一号館美が好きになりました。
それにしても傑作揃いですね。日本に帰ってきて
これほど感激するとは思ってもいませんでした。

ルノワールの女性画は制作時期でいうと1879年
から1883年までに描かれた作品にぞっこん惚れ
ているのですが、これらの多くをアメリカのコレク
ターが所蔵してます。

フィリップスコレクションの‘舟遊びの昼食’(1881年)、
シカゴ美の‘テラスにて’(1881年)、ボストン美の
‘ブージヴァルのダンス’(1883年)、そしてクラーク
コレクションの‘劇場の桟敷席’(1880年)や‘鳥と少女’
(1882年)など。

いずれも肌のリアルな質感描写、衣服の色の輝きに
200%心を奪われます。アメリカの富豪たちの
ルノワール好きは半端じゃあないですね。本当に
すごいです。

日本でこのすばらしいクラークコレクションを見れ
るのですからこんな幸せなことはありません。で、この
展覧会を親しい人に会うごとにPRしています。今日は
風景画と静物画をとりあげます。

投稿: いづつや | 2013.02.24 17:15

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