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2013.02.10

ナショナルギャラリー(1) 念願のフラゴナール、ゴヤと対面!

Img_0001_3     ワシントンナショナルギャラリーの東館 西館

Img_2      フラゴナールの‘読書する少女’(1776年)

Img_0004_3     フラゴナールの‘ぶらんこ’(1765年)

Img_0005_3     ブーシェの‘恋文’(1750年)

Img_0003_3     ゴヤの‘サバーサ・ガルシア’(1806~11年)

ワシントン観光の目玉のひとつはナショナルギャラリーへの入館、パリのルーヴル見学のようなもの。館内には大勢の人がいる。ここでの鑑賞時間は2時間。

国会議事堂を空から撮影した写真でいうと左側のブロックの議事堂寄りの建物がモダンアートが中心の東館で手前が古典絵画や印象派、アメリカ絵画などの西館。二つの建物は地下の通路で結ばれている。最初に向かったのは08年のとき改築中だった西館の18世紀と19世紀初期フランスの部屋。

ルーム56にありました、ありました!最もみたかったフラゴナール(1732~1806)の‘読書する少女’、横向きの少女が小さな本を静かに読んでいる。明るい黄色い衣服が目に心地いい、この絵にはロココ様式の香りがせず、マネやルノワールの描いた女性と同じ感覚でみてしまう。マネが傑作‘鉄道’を制作したのが1873年、フラゴナールはこの100年前に生活感をじわーっと感じさせる女性の絵を描いていた。

フラゴナールはほかに大作の‘ぶらんこ’や‘目隠し遊び’など7点あり、同じロココ派のヴァトーやブーシェもリストアップしていた作品が次ぎ々現れる。なんだかルーヴルとかロンドンのウォレスコレクションに来ているような気分。アメリカのコレクターがこういうロココ調の絵画が大好きだとういうことがよくわかる。

ブーシェ(1703~1770)の甘美さのむんむん漂う‘恋文’や‘愛の神を慰めるヴィーナス’なども時間があればいつまでもみていたいが、ゴヤ(1746~1828)の絵をみなくてはいけないから頃合いをみて移動した。

ルーム52にお目当ての‘サバーサ・ガルシア’があった。ようやく対面できた。この若い女性の表情はスペイン人らしくない。はじめてこの絵をみたとき瞬時に若いころの薬師丸ひろ子をイメージした。日本人向きの顔かもしれない。

ゴヤはこの女性の美しさに惚れ込み、是非描かせてほしいと願い出たそうだ。ピカソ同様、とびきりの女性美に遭遇すると絵心が強く掻き立てられるのだろう。‘読書する少女’と‘サバーサ・ガルシア’、前回見逃してから5年対面を待ち望んでいたが、思いの丈が叶ってこれほど幸せなことはない。

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コメント

アメリカの美術館は、フランスのロココ絵画の収集が優れていますよね。特にフラゴナール、ブーシェの名品の数は、本国フランス以上かもしれません。

フラゴナールの『読書する婦人』は、ワシントンのナショナル・ギャラリーで引き入られました。本当にルノワールと同時代かと見まがうような筆触です。

ゴヤの『サバ―サ・ガルシア』の前にも長く立ち止った記憶があります。今こうして見ると、目の表情で心理を描き出している点で、ゴヤの肖像画中でも傑作と言えますね。 

投稿: ケンスケ | 2013.02.14 23:07

to ケンスケさん
今回ナショナルギャラリーのロココ絵画にはじ
めてお目にかかったのですが、すごいコレクシ
ョンですね。こんなにそろっていたとは。

‘読書する少女’も‘サバーサ・ガルシア’も
すごく現代性を感じさせる絵ですね。ロココ的
でなく、スペイン的でないのですごく親近感を
覚えます。

投稿: いづつや | 2013.02.15 01:46

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