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2012.12.11

東博浮世絵エンターテイメント! 北斎&歌麿の忠臣蔵

4549     葛飾北斎の‘仮名手本忠臣蔵・五段目’(江戸・19世紀)

4548     葛飾北斎の‘仮名手本忠臣蔵・十一段目’(江戸・19世紀)

4550     喜多川歌麿の‘高名美人見たて忠臣蔵・六だんめ’(江戸・18世紀)

4551         喜多川歌麿の‘高名美人見たて忠臣蔵・十だんめ’(江戸・18世紀)

東博に展示されている浮世絵は四季折々の風物詩に合わせて作品をセレクトしているのが特徴。今は12月の定番忠臣蔵、葛飾北斎(1760~1849)の‘仮名手本忠臣蔵’の揃物(十一枚)を中心に29点でている(11/27~12/24)。

北斎の忠臣蔵を描いた作品は春朗期のもの。場面の背景に浮絵の技法を使い遠近感をつくっている。人物の描写に動きがあるのが‘三段目’、‘五段目’、‘七段目’、そして討ち入りの‘十一段目’。普通なら最後の‘十一段目’が最も気をひくところだが、緊迫感があるのは‘五段目’のほう。

S字のように流れる川の側で左の男がいかにもワルといった男に斬られそうになっている。殺しの動機は金欲しさ。ところがこの男猟師に撃たれてあえなくダウン、その金を手にした猟師は勘平で殺された男はおかるの父親。
後ろの白い斜めの線で表された雨がこの場面をいっそう緊迫感のあるものにしている。

喜多川歌麿(1753~1806)も揃物として‘高名美人見たて忠臣蔵’を描いた。このシリーズで最も有名なのは歌麿自身が高師直(赤穂事件の吉良上野介)となって登場する最後の‘十一だんめ’。女たちに囲まれる高師直はなかなかの美男。歌麿はこんなにいい男だったの?

今回、これはでてないが‘六だんめ’と‘十だんめ’を楽しんだ。ここにいるのは当時の有名な女性たちで‘仮名手本忠臣蔵’の登場人物に見たてられている。歌麿の描く女をみるといつも元気になる。来年か再来年あたりに東博が大歌麿展を開催してくれることを勝手に妄想しているが、果たして?

あともう一点、歌川国貞(三代豊国)の三枚続のいい絵がある。見てのお楽しみ!

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