« 中国王朝の至宝展に出品された仏塔! | トップページ | ゆったり鑑賞! 東博総合文化展 国宝仏画&合戦絵巻 »

2012.12.09

待望の‘今泉今右衛門展’!

4539     ‘色絵薄墨珠樹文蓋付瓶’(1987年)

4540     ‘色絵吹墨玉すだれ文鉢’(1993年)

4541     ‘色絵薄墨露草文鉢’(1981年)

4542     ‘色絵かるかや文鉢’(1969年)

ホテルオークラの隣にある智美術館で現在行なわれている十三代 十四代‘今泉今右衛門’展(10/6~1/6)をみてきた。この美術館はやきもののいい展覧会をやるのでHPを定点観測している。今回は待望の十三代今泉今右衛門(1926~2001)の作品だからわくわく気分で入館した。

作品の数は十三代のものが15点、十四代が39点。今右衛門を襲名して10年経つ十四代が中心の回顧展なのだが、十四代の作品はよく絵柄に使う雪の結晶がどうもしっくりこず心が動かない。で、十三代だけをしっかりみて15分で引き上げた。

15点は大変豪華なラインナップインナップでやきものの本に載っていたり、過去の展覧会でお目にかかったものが4点ある。美術館の開館10周年にあたっての記念展だから、代表作を集めてきている。‘色絵薄墨珠樹文蓋付瓶’(東近美の所蔵)は名品中の名品。

薄墨は土の匂いのするうぶな感じの磁器をつくるために十三代が開発した技法。落ち着いた灰鼠色が上絵の珠樹や精緻に描かれた赤い線描きのく雲地文を引き立てている。絵柄のリズム感がよくでているのが‘露草文鉢’。地味な露草なのに軽やかでモダンな感じがする。

吹墨の技法が使われた‘色絵吹墨玉すだれ文鉢’も名品、じっとみていると真ん中に渦をつくる風の音が聞こえてくるよう。余白のつくり方が絶妙で周囲に描かれた雲地文の静と玉すだれの動が見事に融合し幽玄の世界をつくりだしている。

初期の作品‘色絵かるかや文鉢’は6年前茨城県陶芸美で開催された‘日本陶芸100年の精華’展でお目にかかった。白地に描かれた元気のいい3束のかるかやに視線が集中する。素朴なかるかやのフォルムが鉢の形と一体になっており強い生命力が伝わってくる一品。

|

« 中国王朝の至宝展に出品された仏塔! | トップページ | ゆったり鑑賞! 東博総合文化展 国宝仏画&合戦絵巻 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 待望の‘今泉今右衛門展’!:

« 中国王朝の至宝展に出品された仏塔! | トップページ | ゆったり鑑賞! 東博総合文化展 国宝仏画&合戦絵巻 »