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2012.11.10

アゲイン 超絶技巧に驚愕する‘ZESHIN’展!

4437     ‘青海波塗貝尽蒔絵硯箱’

4438     ‘大橘蒔絵菓子器’(新潟・中野邸美)

4436     ‘籠秋草蒔絵菓子盆’

4439     ‘漆絵海辺旭図’(中野邸美)

現在根津美で開催中の‘ZESHIN’展(11/1~12/16)を楽しんだ。数年前アメリカのコレクターが蒐集した柴田是真(1807~1891)の蒔絵の名品がどっと公開されたが、それまで是真の蒔絵をみる機会は少なかったので、その高度な技に目が点になりっぱなしだった。

それからあまり時間が経ってないのにアゲイン是真展。根津美のチャレンジは国内にある名品、これほど多くの作品(120点)が集結するのは30年ぶりとのこと。流石根津美、サプライズの蒔絵がいくつも目の前に現れる。今回はもりあがった漆の線で波を描く青海波塗(せいがいはぬり)に注目してみた。

数は4点、単眼鏡を使ってしっかりみた粘り気がありてかてか光る細い波の線が心をとらえてはなさない。最も惹かれたのが‘貝尽蒔絵硯箱’。おそらく国内にある青海波塗ではこれがベストワンかもしれない。こういう名品が個人の手元にあるのは工芸ではよくあること。

ほかの蒔絵で思わず足がとまったのが‘大橘蒔絵菓子器’。柔らかい曲線がつくる分銅の形にまず惹きつけられ、そして青緑のきらきら輝く点々に目が釘付けになる。これを夜薄明かりのもとでみたらその美しさは倍増することだろう。

季節柄すぐ反応したのはススキなどの秋草を図案にした菓子盆。竹でつくられた籠の盛り上がりがとても印象深い。お盆、重箱、手箱などが自分の家にあったら夢気分になる。こういうもの以外で見ごたえがあったのが蒔絵額。全部で6点、果物や鳥などのモチーフが大きく描かれているので強く印象づけられる。そのなかに日本人の琴線にふれるとてもいいのがある。見てのお楽しみ!

漆絵で長くみていたのが‘海辺旭図’。この絵は大橘の図柄の菓子器同様、新潟の中野邸美が所蔵している。資産家の豪邸を美術館にして美術コレクションを公開しているのだろうか。一度調べてみたい。

是真の蒔絵の次のターゲットは昨年11月BSプレミアムの‘極上美の饗宴’で紹介されたハリリコレクション。どこかの美術館がこのコレクションを日本に里帰りさせてくれたら飛び上がるほど嬉しいのだが、番組を見られた方はきっと同じことを願っているにちがいない。果たして?

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