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2012.11.04

アメリカにあるゴッホの人物画で好きなのはこれ!

4416_2          ‘ルーラン夫人(揺り籠を揺する女’(1889年 シカゴ美)

4417_2          ‘郵便配達夫ルーラン’(1888年 ボストン美)

4415_2       ‘ムスメの肖像’(1888年 ワシントン ナショナル・ギャラリー)

4414_2       ‘坊主としての自画像’(1888年 ハーヴァード大 フォッグ美)

ゴッホの絵をみるのは絵画鑑賞の大きな楽しみのひとつ。だから、死ぬまでゴッホの名作を追っかけるつもりなのだが、今は昨年11月に念願のクレラー=ミュラー美(オッテルロー)を訪問したこともあり一段落している。

好きな画家で対面した作品の数がふえてくると、だんだんどの作品に自分が最も惹かれているのかが明確になってくる。ゴッホは10年の画家人生になかで2000枚以上描いた。これは2日に一枚という驚異的なペース、この集中力はほかに画家とくらべて群を抜いている。

そのなかで心が200%奪われているのがアルル時代に制作された作品。Myカラーが緑&黄色になったのはエル・グレコとゴッホの絵に魅せられたから。1年3ヶ月の間に‘アルルの跳ね橋’や‘夜のカフェテラス’(ともにクレラー=ミュラー)やイエローパワー全開の‘ひまわり’などの傑作が次々と生み出された。

風景や花の絵とともに大変魅せられているのが人物を描いたもの。その人物画はアメリカの美術館にいいのが集まっている。女性の描いたものでは先般取り上げた‘ジヌー夫人’(メトロポリタン美)、‘ルーラン夫人’(シカゴ美)、そして‘ムスメの肖像’(ワシントンナショナル・ギャラリー)がお気に入り。

ルーラン夫人の絵は5枚ある。最初に描かれたものがボストン美にあり、これをもとにゴッホはレプリカを4点制作した。シカゴにあるのはその一枚、ほかの3枚はMET、アムステルダム市美、そしてクレラー=ミュラーが所蔵している。幸い4点みたのだが、シカゴにあるものが最も気に入っている。これを03年損保ジャパン美で開かれた展覧会でみたときは綺麗な目にぐっときた。

ワシントンのナショナルギャラリーでお目にかかった‘ムスメの肖像’にもKOされた。このムスメは日本人のイメージ、読書家のゴッホはフランス海軍の軍人が書いた‘お菊さん’という小説を読んでおり、これに影響されて少女の口もとをとがらせている。

ボストン美にある‘郵便配達夫ルーラン’は本当にすばらしい絵。はじめてみたときは立ち尽くしてみていた。これが人物画の最高傑作だと思っている。ボストン美からは印象派やポスト印象派の名画がいくつも日本にやって来ているのに、これの公開はまだ。美術館の性としていい絵ほど出したがらない。

40点近くあるゴッホの自画像のなかでインパクトの強さでいうとフォッグ美にある自画像が一番強烈かもしれない。ゴッホは自分が日本の坊さんになったつもりで表現したから、目を狐目のようにつりあげて描いている。22年前、日本でみたときは背景の緑とこの狐目に体が完全にフリーズ、しばらく動けなかった。

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