« 音楽が誘う絵画の世界! スメタナ‘交響詩モルダウ’ | トップページ | もっと見たいモディリアーニの名画! »

2012.11.27

音楽が誘う絵画の世界! ドビュッシー‘牧神の午後への前奏曲’

4497   フルート奏者のエマニュエル・パユ          ドビュッシー

4494     コローの‘マチネー、ニンフの踊り’(1850年 オルセー美)

4495     ルーベンスの‘サテュロスとニンフ’(部分 1638年 プラド美)

4496     コレッジョの‘ヴィーナス、サテュロス、キューピッド’(1526年 ルーヴル美)

日々の暮らしのなかでクラシックを聴く頻度は以前に比べるとだいぶ少ない。大きな違いは長い交響曲を最初から聴くことがなくなったこと。で、もっぱらピアノソロなど短い曲が中心になっている。今日とりあげるドビュッシー(1862~1918)の♪♪‘牧神の午後への前奏曲’もときどき聴いている。

この曲は昨日の‘交響詩モルダウ’同様、フルートの美しい音色が心の響く作品。現在、最も人気のあるフルート奏者はベルリンフィルにいるエマニュエル・パユ、大変なイケメンで1970年ジュネーブ生まれの42歳。ジュネーブは若い頃住んでいたことがあるのでこの才能豊かなパユには親近感を覚える。

この人のフルートで聴く‘牧神の午後’はもう最高!夢うつつの牧神(パン)の前方には水浴する白い妖精がいるようないないような、こういう静かで幻想的な世界につつまれて心がザワザワするような夢をみてみたいが、実際はどうしてあの人がでてきたの?というような変な夢ばかり。

この曲を聴いてイメージする絵はコロー(1796~1875)の‘マチネー、ニンフの踊り’。ここにいるのは純粋無垢な乙女たち。ところが、ギリシャ神話に登場するパンは上半身人間&下半身山羊のハイブリッド野獣、仲間のバッカスの従者サテュロスやシレノスと変わることなく好色の獣。女とみれば欲望丸出しで突進していく。

だから、音楽で表現された‘牧神’のイメージと絵画に描かれた世界とはまったくちがう。ルーベンス(1577~1640)の絵でもコレッジョ(1489~1534)の絵でもパンやサテュロスはまさに美女と野獣といった感じ。ドビュッシーの書いた曖昧でぼやっとした旋律がパンの野獣のイメージを消しているのがとてもおもしろい。

|

« 音楽が誘う絵画の世界! スメタナ‘交響詩モルダウ’ | トップページ | もっと見たいモディリアーニの名画! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 音楽が誘う絵画の世界! ドビュッシー‘牧神の午後への前奏曲’:

« 音楽が誘う絵画の世界! スメタナ‘交響詩モルダウ’ | トップページ | もっと見たいモディリアーニの名画! »