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2012.11.29

脳が本気になるモディリアーニの絵!

4502_2     ‘青い瞳(ジャンヌの肖像)’(1917年 フィラデルフィア美)

4503_2         ‘少女の肖像’(1918年 アサヒビール大山崎山荘美)

4504_2         ‘ネックレスの女’(1917年 シカゴ美)

4505_2         ‘女の肖像’(1917~18年 クリーブランド美)

TV局が制作する美術番組をみるのは大リーグ中継とともに日常生活における大きな楽しみ。だから、年間を通してみるとかなりの数をみている。定番は‘日曜美術館’と‘美の巨人たち’、そして昨年からはこれにBS各局の番組が加わった。最近はなくなったがBSプレミアムの‘極上美の饗宴’と‘美の浪漫紀行’(BSジャパン)、そして今も残っている‘世界の名画’(BS朝日)などなど、、

そうした番組のなかにはすごく刺激的な内容のものがときどきある。今年2月に放送された‘極上美の饗宴 モディリアーニ’に出演した脳科学者茂木健一郎さんがとてもおもしろい話をしていたので、今日はそのことを少し。

モディリアーニ(1884~1920)の絵が好きな茂木さん、われわれの脳は一体どのように美しいと感じているか?その秘密を研究している。茂木さんはこんなことを言っている。

‘モディリアーニの形の強度は絵画史上でも特筆すべきユニークな痕跡を私たちの脳に残す。顔を前にして脳はいわば本気になる’

‘人間の脳は生身の人間が目の前にいなければ本気にならないということがわかっている。おもしろい事例だと、アメリカの子どもに中国語の発音を教えようとしてもビデオをみせてもなかなか覚えなくて、実際に中国人の先生が前にいると脳が本気になり発音を覚えることが研究でわかっている’

‘モディリアーニの絵は生身の人間が目に前にいるのではないのに、まるで実際にそこにいるかのように強い生命感を感じさせるように思える。そういう意味で目の前に生身の人間がいるかのように脳が本気になる絵ではないかと思っている’

この中国語の発音の話はよくわかる。目からうろこが落ちた感じ。知識の習得でも物づくりの技術の修練でも学校の先生や職場の上司や先輩から直接教えてもらうほうがやはり理解が早く腕が上達する。中学校の英語の授業でのこと、先生は
‘明日 tomorrow’は‘明日は雪が積ろうか’と覚えるんだよと教えてくれた。このときのことを今でも鮮明に思い出す。

モディの描く女性はうりざね顔で首は長く、そして極端ななで肩と随分デフォルメされた姿になってはいるが、ちゃんと生身の人間が目の前にいる感じがしとても惹きつけられる。脳がまさに本気になっているのだろう。

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