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2012.11.19

音楽が誘う絵画の世界! ムソルグスキー‘展覧会の絵’

4466_3   トランペットが奏でるプロムナード         ムソルグスキー

4467_2  ロベールの‘1796年のルーヴルの改造計画’(部分 1796年 ルーヴル美)

4469_2  テニールスの‘レオポルト・ヴィルヘルム大公の画廊’(1651年 ウィーン美術史美)

4468_2  パンニーニの‘現代ローマの景観図の画廊’(1759年 ルーヴル美)

ロシアの作曲家ムソルグスキー(1839~1881)がつくった組曲‘展覧会の絵’は好きなクラシックのひとつ、以前はショルティ指揮シカゴ響の演奏を収録ビデオで定期的に聴いていた。

耳に心地いい旋律がトランペットが奏でる♪♪‘プロムナード(散歩)’、この短い間奏曲が10の曲をつないでいく。小人からはじまって、古城、チュイレリー宮殿の花園、牛車、かえらぬ雛の舞踏、サムエル・ゴールデンベルクとシュミーレ、リモージュの市場、墓地、鶏の脚のついた小屋、そして最後が大迫力のキエフの大門。

タイトルがズバリ‘展覧会の絵’だから、音楽は絵画と完全にコラボしている。ムソルグスキーには親しくしていたハルトマンという建築家がいたが、その友人が39歳の若さで亡くなった。故人をしのぶために開かれた水彩画や設計図などの展覧に着想を得てつくられたのがこの組曲。

この曲を聴いていると美術館の内部やギャラリーを描いた作品が目の前をよぎる。その一つがルーヴルにあるロベールが描いた‘1796年のルーヴルの改造計画’。1793年に国民の美術館になったルーヴル、当時の館内の様子がうかがえる。

17世紀、フランドル絵画を愛好する人々の間で画廊を描いた作品が流行した。テニールスの‘レオポルト・ヴィルヘルム大公の画廊’もそうした絵の一枚。大公レオポルト・ヴヴィルヘルムはパプスブルク王朝では名の知れた絵画コレクターだった人物。部屋の壁には収集した作品がびっちり飾られている。これらの作品はほとんどがウィーン美術史美にあり美術ファンの目を楽しませている。

ローマの景観を描いたものが沢山壁に掛けられているパンニーニの絵は当時の絵画に対する需要が古代ローマ建築を賞賛する時代の空気を反映していることを示している。

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コメント

展覧会の絵、は、僕も好きです。
何でも牛車とされる、ビドロは、抑圧された民衆を暗示しているとか。
いろんな指揮者が演奏していますが、いづつやさんは、ショルティですか。まあカラヤンやムーティは派手で、故人を偲ぶ展覧会という趣旨にあわない。
何故か、クリュイタンス指揮のものが手元に。

投稿: oki | 2012.11.20 23:10

to okiさん
ショルティの展覧会の絵、数え切れない
ほど聴きました。シカゴ響にはトラン
ペット奏者のNO.1がいましたから、
プロムナードを心地よく聴いてました。

投稿: いづつや | 2012.11.21 00:00

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