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2012.11.02

アメリカのコレクターに愛されたスーラ!

4409_2     ‘グランド・ジャット島の日曜日の午後’(1886年 シカゴ美)

4408_2  ‘ポーズする女性たち’(1886~88年 フィラデルフィア バーンズ・コレクション)

4410_2     ‘サーカスの客寄せ’(1887~88年 メトロポリタン美)

絵画鑑賞を長年続けていると時々エポック的な作品に出くわすことがある。点描画という新機軸で世に出たスーラ(1859~1891)の代表作‘グランド・ジャット島の日曜日の午後’もそんな絵の一枚。4年前幸運なことにシカゴ美でみることができた。

この大作をなんとしてもみたいと思うようになったきっかけは1994年に開催された‘バーンズ・コレクション展’(西洋美)。今から18年前のことだがビッグな展覧会だったから、西洋絵画の好きな方は足を運ばれたにちがいない。このときの目玉のひとつが‘ポーズする女性たち’。

この絵も縦2メートル、横2.48メートルの大きな絵。点描画はとにかくいつもとはちがう感動が湧き上がってくる。目をグッと絵に近づけてびっくりするのが整然と敷きつめられている赤や青や黄色などの細かい斑点。この斑点を確認したあと絵から少しずつ離れていくと、大きな画面からは静かだがとても明るくて鮮やかな色彩と光に満ちた世界が感じられてくる。まさにスッキリ気分全開!

スーラの良質の点描画を手に入れたのはアメリカのコレクターたち。‘グランド・ジャット島’はバートレット夫妻で、‘ポーズする女性たち’はアルバート・バーンズ。そして、もう一枚いいのがメトロポリタン美にある。それはシュテファン・クラークが所有していた‘サーカスの客寄せ’。

3点のなかで一番最初にみたのは‘サーカスの客寄せ’。今から22年前のこと。この絵は奥行きがなく浮世絵のように平板な画面構成だが、前述した2点とは違い画面にはトランペットやトロンボーンの音が鳴り響き陽気な雰囲気につつまれている。

スーラはフランスの画家なのにその傑作の多くはアメリカの美術館にある。傑作3点がみれたので、次のターゲットはデトロイト美やミネアポリス美などが所蔵する海景画。スーラの追っかけはまだ終わらない。

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コメント

おはようございます。

確かにスーラの一級品は、フランス国外のほうに多いですね。

『グランド・ジャット島の日曜日』はシカゴで何度も見ましたが、圧倒されました。

三作の中では、バーンズ・コレクションの作品は実見していませんが、やはり大作なのでしょうか。

点描派といえばメトロポリタン美術館展のクロスの風景画もとても素敵でした。

投稿: ケンスケ | 2012.11.03 08:12

to ケンスケさん
バーンズコレクションのスーラは‘グランド
・ジャット島’に比べ横が12センチ少ない
だけで、大作ですね。もう一度みたいです。

スーラの最もいい絵3点が全部あるのです
から、アメリカはやっぱりスゴイです。

投稿: いづつや | 2012.11.03 14:04

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