« 見ごたえのある‘リヒテンシュタイン美展’! (1) | トップページ | ‘メトロポリタン美展’にハドソン・リヴァー派がやって来た! »

2012.10.11

見ごたえのある‘リヒテンシュタイン美展’! (2)

4334     レーニの‘マグダラのマリア’(17世紀後半)

4335     アッローリの‘ホロフェルネスの首を持つユディト’(1613年)

4333     クエンティン・マセイスの‘徴税史たち’(1501年以降)

4336     スネイデルスの‘果物、狩の獲物、猿、猫のいる静物’(1630年頃)

この展覧会に出品されている絵画作品に全部が全部惹きこまれるということはないのだが、ルーベンスのほかにもぐっとくる作品が目の前に現れるとここのコレクションを一度は全部みておきたいという気になってくる。現地には同じような質の高い作品がいろいろあるのではと思わせたものをいくつか。

グイド・レーニ(1576~1642)はカラヴァッジョほどのめりこんでいないが、関心のある画家であることは確か。でも、見た作品は両手もない。それに手元に画集がないから追っかけリストも作りようがない。そんなレーニの絵がさらっと飾ってあった。なんともぽっちゃり顔の小学生みたいなマグダラのマリア。これは大きな収穫。

アッローリ(1577~1621)のユディトをみたとき、どこかで見たような気がした。会場では思い出せなかったが家に帰って美術本をあれこれみていたら、まったく同じ構図のものがあったのはフィレンツェのピティ宮殿だったことがわかった。アッローリはもう一点描いており、これはロンドンのケンジントンパレスが所蔵している。

画面中央で感情の高まりをそれほど見せずホロフェルネスの首をもっているユディト、どうでもいいことだが、お笑い芸人と結婚した木下ユッキーナを瞬間的に連想した。

今回目の力を200%感じた絵がある。アントワープの画家クエンティン・マセイス(1465~1530)の描いた‘徴税吏たち’。右の男の目力がすごい。こういう風俗画をみるのは本当に楽しい。この画家が描いたものはルーヴルにある‘両替商とその妻’が深く心に刻まれていたが、インパクトの強いこの‘徴税吏たち’がとって代わりそう。

どうでもいい似た人物の話をもうひとつ。この右の男の顔は今、ポストシーズンを戦っているワシントン・ナショナルズのジョンソン監督(巨人でプレーしたことがある)の若い頃にそっくり!

花などの静物画が何点かあったが、足がとまったのはスネイデルス(1579~1657)の作品。じっとみているとここに描かれている生き物たちがみえてくる。右では黒の猫が頭をだしている。その前に視線が集中する猿。こういう静物画で猿が登場するのははじめてみた。葡萄のうしろにいるのがリス。

会場には絵画のほかにすばらしい家具調度が沢山ある。見てのお楽しみ!

|

« 見ごたえのある‘リヒテンシュタイン美展’! (1) | トップページ | ‘メトロポリタン美展’にハドソン・リヴァー派がやって来た! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 見ごたえのある‘リヒテンシュタイン美展’! (2):

« 見ごたえのある‘リヒテンシュタイン美展’! (1) | トップページ | ‘メトロポリタン美展’にハドソン・リヴァー派がやって来た! »