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2012.10.07

心に刻まれるカエサルの言葉!

4324     ‘ユリウス・カサルの肖像’(BC30~20年頃 ヴァティカン博)

今、塩野七生さんの‘ローマ人の物語’(新潮社)を集中的に読んでいる。文庫本の最後、‘43  ローマ世界の終焉(下)’が出版されたのは昨年の9月。‘1 ローマは一日にしてならず(上)’が92年6月にでて以来、ようやく文庫本化が終了した。その間、ひたすらためこんでいた。

一冊々はページ数とか活字の大きさからみてヘビーではないので、時間さえ確保すれば一日で一冊読み終えるのも十分可能。だから、この本だけに集中すれば2ヶ月もあれば43冊全部読破できる。ただ、全冊に等しく関心がいっているわけではないからエネルギーを強く注ぎ込むのは‘賢帝の世紀’(24~26)、そして‘すべての道はローマに通ず’(27~28)あたりまで。

ユリウス・カエサル(BC100~BC44)の発した言葉で最もドラマチックなのは暗殺されたときつぶやいた‘ブルータスよ、お前もか!’、英語は知っているが、イタリア語ではどういうのだろう?

そして、もうひとつは‘賽は投げられた!’、時はBC49年1月12日の朝方、こう大声で叫んでカエサルは4500人の兵士たちの先頭に立ってルビコン川を渡った。塩野さんはおもしろいことを言っている。‘三つのタイプの人間がいる。ルビコン川を渡らない人、ルビコン川を渡るが立ち止まる人、これはブルータス、ルビコン川を渡るとその後は迷わない人、カエサル’。

人生には大きなルビコン川もあるし、小さなルビコン川もある。大は大なりに、そして小は小なりに決心してあることをやる時は迷わないで進んでいくのがいいかもしれない。

簡潔な表現で戦況報告をした‘来た、見た、勝った’も有名。‘(私は戦場に)来た、(私は戦場で敵を)見た、(私は敵と戦った)、(私は敵に)勝った’

サラリーマンならいい企画書をあげたのに採用されなかったときはカエサルのこの言葉を思い出すにちがいない。‘人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない’

だが、現実が行きづまったとき、新しい世界はそう簡単には見えない。いつの時代でも人より早くあわてて行動し、多くの人が気づかなかった市場を切り開いた者だけが大きな富を手にすることができる。

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コメント

含蓄のある文章を楽しく拝読しています。
未だかつて無い大規模な蕪村・月渓の俳画展を11月4日まで伊丹の柿衞文庫で開催中です。
素晴らしい展覧会ですが、あまり情報が行き渡っていないと思いますので、お知らせ致します。
俳画の名品が一堂に会しております。

投稿: BS | 2012.10.08 16:22

to BSさん
展覧会情報ありがとうございます。伊丹の
柿衛文庫ははじめて聞く美術館です。
蕪村は重点鑑賞画家のひとりですので、興味
がわきますね。

投稿: いづつや | 2012.10.08 19:58

カエサルと言うと、イエスの、カエサルのものはカエサルに、神のものは神に、を思い出しますが、税金の話しなのですね。
神のものとは、神殿税。
ところでイエスは勝利したのでしょうか?
絵画を観ると、十字架の苦しそうなイエスばかり。
裸のはずですが、神の子イエスを全裸では描かない。
一応復活したことになってますが、実際はどうなのかな?

投稿: oki | 2012.10.09 00:26

to okiさん
イエスを最もイケメンに描いたのはカラヴァッ
ジョですね。出世作‘聖マタイの召命’とミラノ
のブレラ美にある‘エマオの晩餐’、そして
‘キリストの笞打’、生感覚のイエスに大変魅
せられてます。

キリスト教徒ではないですが、絵画が好きになっ
たお陰でイエスを身近に感じながら生きてます。

投稿: いづつや | 2012.10.09 14:36

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