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2012.10.17

コンスタブルが描いたソールズベリー大聖堂!

4357_2     ‘主教の庭から見たソールズベリー大聖堂’(1825年頃 メトロポリタン美)

4358_2 ‘主教の庭から見たソールズベリー大聖堂’(1823年 ヴィクトリア&アルバート美)

4359_2 ‘牧草地から見たソールズベリー大聖堂’(1831年 ロンドン ナショナルギャラリー)

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イギリスの画家でターナー(1775~1851)とともに多くの人に愛されているのがコンスタブル(1776~1837)。東京都美で開かれているメトロポリタン美展になかなかいい絵が出品されている。

‘主教の庭から見たソールズベリー大聖堂’は4年前現地でみたとき大変魅了された作品。中世ゴシック様式の大聖堂というとどえらい高い尖塔が天に向かって垂直的にのびていくイメージだが、これは高いだけでなく建物全体の形が大変美しい。だから、一度見てみたいと思った。

この聖堂のあるソールズベリーはまだ行ったことがない。ロンドンから南西およそ130キロのところにあるので、オックスフォードやケンブリッジの半日ツアーのように気軽に行ける感じ。コンスタブルは主教に依頼されて1823年主教館の庭から見た大聖堂を仕上げた。この絵は現在、ヴィクトリア&アルバート美が所蔵している。

ところが、これが主教のお気に召さなかった。尖塔の背景が暗い曇り空だったのが嫌だったようで、もっと明るい空を要求された。で、2作目ではコンスタブルは大聖堂を前景の樹木でつくったアーチのなかにおさめる構図をやめて、明るい空に尖塔がつきぬけていくようにした。

2作目のものが今回Metからやって来たものといって別に間違いでもないのだが、これはNYのフリック・コレクションにあるものの原寸大の習作。でもコンスタブルの場合、習作は本画とほとんど変わらない出来栄えだから、ほとんど同じ構図の絵が2点あるのと一緒。

1作目と2作目の3点を運良くみることができた。主教からNG出しされた1作目だが、日本人は北斎の富嶽百景で富士山がこういう風に描かれるのに慣れているから、ヴィクトリア&アルバートではぐっと惹きこまれた。

1831年に制作された‘牧草地から見たソールズベリー大聖堂’は注文された作品ではなく最後に描いた大聖堂。2年前、ナショナルギャラリーで遭遇したときは声を失ってみていた。この絵や‘干し草車’などコンスタブルの力強い風景画に200%魅了されている。

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