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2012.10.20

セザンヌのレスタック風景画!

4366_2     ‘レスタックからマルセイユ湾を望む’(1885年頃 メトロポリタン美)

4368_2     ‘レスタックから見たマルセイユ湾’(1885年頃 シカゴ美)

4367_2     ‘レスタックの海’(1878~79年 パリ ピカソ美)

4369_2    ‘レスタック近くのリオー谷’(1879~82年 ワシントン ナショナルギャラリー)

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メトロポリタン美の図録は手元に3冊ある。大判の‘メトロポリタン美傑作選’(英文)とロンドンのナショナルギャラリーからでている縦長の‘コンパニオン・ガイド’タイプの‘メトロポリタン美ガイド’(英文)、そしてこのガイドの日本語版。

美術館ガイドは20年前に手に入れたのだが、当時は日本語版がなかった。そして、08年再訪したときもどういうわけか日本語版が用意されてない。ルーブルとかオルセーに比べるとサービス精神に欠ける商売をしている。で、やむなく大判の傑作選を購入した。

昨年、この図録でいいことがあった。古本屋で偶然日本語版の美術館ガイドを見つけたのである。いつ発行されたのだろうか?よくわからないが、今はミュージアムショップに並んでいるのだろう。

図録にセザンヌ(1839~1906)のどの絵が掲載されているかというと、傑作選に選ばれているのは2点、‘リンゴと鉢植えの桜草のある静物画’と2月国立新美であったセザンヌ展に出品された‘フォンテーヌブローの岩’。そして、ガイドには4点でている。‘リンゴと鉢植え’、‘レスタックからマルセイユ湾を望む’、‘赤いドレスを着たセザンヌ夫人’、‘カード遊びをする人々’。

08年Metを訪問したとき出会ったセザンヌは8点。そのなかで最も惹かれているのは風景画の傑作‘レスタックからマルセイユ湾を望む’と‘カード遊びをする人々’。
‘カード’は2年前ロンドンのコートールド美で想定外の対面があり、‘レスタック’は現在東京都美で行われている‘メトロポリタン美展’で再会することができた。こういう名画はみるたびに感動する。

セザンヌは1880年代のはじめ妻のオルタンス、息子のポールとともに長期間住んでいたことのあるレスタックで家からみた海の光景などを何点も描いている。シカゴ美にあるものはMet蔵に比べると海のほうにより近づいている。余分な物をそぎ落としたすっきり画面で立体的な家々がそのむこうに描かれた海や遠くの山のふんわりした表情とうまく溶けあっているが、海の占める部分が少ないのでMetの作品のような広大な海の感じが少し足りない。

セザンヌの特徴である縦に走る筆致がみられる‘レスタック近くのリオー谷’はワシントンで運良く遭遇したが、両サイドの木の構成が目を惹く‘レスタックの海’はまだ縁がない。ピカソ美へ寄る機会があったら最接近してみるつもり。

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