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2012.10.10

見ごたえのある‘リヒテンシュタイン美展’! (1)

4329_2     ルーベンスの‘占いの結果を問うデキウス・ムス’(1617年)

4330_2         ルーベンスの‘クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像’(1616年)

4331_2     ヴァン・ダイクの‘マリア・デ・タシスの肖像’(1629~30年)

4332_2     ヴィジェ=ルブランの‘カロリーネ・リヒテンシュタイン侯爵夫人’(1793年)

オーストリアの首都ウィーンの印象はとてもよく、もう一回は行ってみたいと思っている。そのとき計画している美術館めぐりの柱にしているのが04年の3月に66年ぶりに再開館したリヒテンシュタイン美。その美術館が所蔵するすばらしい絵画や家具調度を公開する展覧会が10/3からはじまった。今日はウキウキ気分で国立新美へ出かけた。

お目当てはルーベンス(1577~1640)のバロック絵画。全部で10点ある。画集に載っているようなルーベンス作品を日本でみるのははじめてのこと。ロンドンのナショナルギャラリーやルーヴルにあるルーベンスの部屋にいるような気分になってきた。この演出はすばらしい。

まず最初に出迎えてくれるのがルーベンスの5歳の娘、クララ。おでこの上の金髪の描き方がすごく自然な感じ。でも、ぱっとみると5歳にはとてもみえない。10歳くらいの少女と会っているよう。ようこそ日本においでいただきました。ディズニーランドにでもお連れしましょうかと声をかけたくなる。

拙ブログ9/19でもとりあげた‘デキウス・ムス’連作、‘戦いにおけるデキウス・ムスの死’をちょっぴり期待していたが、これは強欲というものだった。‘占いの結果を問うデキウス・ムス’1点で十分。こんな傑作がみれたのはエポック的な鑑賞体験であり、生涯の喜びである。

デキウス・ムスが身につけている赤いマントがはためく様は大作‘マルスとア・シルヴィア’でも同じように目に焼くつく。躍動感あふれる力強いポーズ、これぞまさにルーベンスが描きあげたバロックの美の真髄。

チラシに大きく使われているヴァン・ダイク(1599~1641)の‘マリア・デ・タシスの肖像’にも200%KOされた。これはこれまでみたダイクの肖像画では5本の指に入る。光沢のある絹のドレスと気品のある眼差しに釘づけになった。心を奪われる肖像画とはこのこと。

収穫はまだあった。それはヴィジェ=ルブラン(1755~1842)の空を飛ぶ夫人。昨年三菱一号館美で行われた‘ヴィジェ=ルブラン展’によってこの女流画家に200%惚れこんでしまったが、リヒテンシュタイン美にもこんないい絵があったとは。しばらくぼーっとなってみていた。

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コメント

いづつやさんも、ルーベンスあまりご覧になられたことないのですか?
いやあ、素晴らしい展覧会でしたね。
天井画まである。
リヒテンシュタイン家は、ハプスブルク家と繋がりがあったから、あれだけのお宝集められたのですね、しかしよく貸してくださいましたね。
文句なく今年の展覧会一位ですね。僕のなかで。

投稿: oki | 2012.10.10 23:50

わたしも、ルーブルのあのルーベンスの部屋は忘れられません・・。これが ‘ヨーロッパ、白人の世界!’を実感しました・・・。

投稿: Baroque | 2012.10.11 04:13

to okiさん
プラドやウイーン美術史美などからルーベンス
の絵がやってきたことはありますが、ランクの
低いものばかりです。また傑作は大作である
ことが多いため物理的に出品は無理です。

ですから、今回やってきたリヒテンシュタイン
のルーベンスコレクションは滅多に無い展覧会
だといえるでしょう。日本でめぐり合えたのは
本当に幸運でした。

投稿: いづつや | 2012.10.11 13:48

to Baroqueさん
日本でこんなルーベンスの傑作がみられるなん
て思ってもいませんでした。ヨーロッパの美術館
にいるような感じです。

東京の美術館は東京都美、西洋美、国立新美、
Bunkamura、三菱一号館美の5強時代に突入しま
したが、どこも西洋画のこんな傑作がやってくる
の!いうくらいすばらしい内容の展覧会を開いて
くれます。こういうチャレンジ精神にあふれた
企画展により国立新美に対する好感度は上がる
一方です。

投稿: いづつや | 2012.10.11 14:12

私も先週、リヒテンシュタイン展に行ってまいりました。

ルーベンス、ヴァン・ダイクは素晴らしかったですね!

確かにこれだけのルーベンスの大作を日本に送ってくれるというのは希有の出来事だと思います。ウィーンのリヒテンシュタイン美術館に行ってみたくなりました。

レンブラントやビ―ダーマイヤーの小品も私にはよかったです。

確かリヒテンシュタイン・コレクションには、今ワシントン・ナショナルギャラリーにあるレオナルド・ダ・ヴィンチの『ジネブラ・ベンチ』の肖像もあったそうですね。

投稿: ケンスケ | 2012.10.11 21:54

to ケンスケさん
レンブラントやラファエロもありますから、
一級の絵画コレクションですね。これを
みせられたら現地にも出かけたいと思い
ますよね。

‘ジネブラ・ベント’は最初、ここのコレク
ションだったのですか!そうするとそのあと
エルミタージュにはいり、そして、ワシン
トンに移ったということですね。

投稿: いづつや | 2012.10.12 01:14

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