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2012.09.02

古代遺跡は楽し! ポンペイ

4236_2   79年のヴェスヴィオ火山大噴火の復元図

4239_2      車道にできた轍(わだち)

4237_2     秘儀荘の‘大壁画’(BC1世紀中頃)

4238_2     宿屋の中庭の壁に描かれた‘貝殻のヴィーナス’

海外でいろいろ体験した名所旧跡のなかでポンペイはとくに忘れられない町かもしれない。79年にヴェスヴィオ火山が突然大爆発し、ポンペイは1日で火山灰のなかに埋もれてしまった。この不条理とも思える自然の猛威の前では人間はなす術がないことをここにくると思い知らされる。

ローマにコロッセオが完成するのはこの大惨事の一年後。ローマの民衆が猛獣狩りや剣闘士のショーに熱狂していた頃、火山灰に埋もれたポンペイの人たちの体の肉や骨はなくなり地中に空洞をつくっていた。この死の瞬間をリアルにとどめる石膏型の人体をみると大きなショックを受ける。

18世紀から発掘されたこの町の風景でとても興味深かったのはメイン通りの車道にできた深い轍(わだち)。これほどへこむということは相当な数の馬車がここを行き来していたことが容易に想像できる。この轍の幅は143.5cm、これはヨーロッパを走る鉄道のレール幅と同じ。ちなみに日本の新幹線のレール幅もこの長さ。

定番の町めぐりでは裕福な家にいくつか立ち寄るが、とくに感動するのが遺跡の一番左端にある‘秘儀荘’。お目当ては人間の血が混じっているのではないかと思わる‘ポンペイの赤’を背景に描かれた大壁画。何が描かれているかは拙ブログ06/5/15で書いたように、ディオニュソス信仰にかかわる秘密の儀式。謎に満ちたしぐさや行為が心をざわざわさせる。

26人が登場する場面のなかではっと息を呑むのがこの黒い羽根をもつ神が入信者のおしりをむちで打つところ。痛さのあとにはいいしれぬ陶酔がわいてくるのか右では裸婦の姿で歓喜の踊りに興じている。

宿屋の中庭の壁に描かれているという‘貝殻のヴィーナス’はまだみてないが、ここは2度訪問したから画像で終わりそうな感じ。

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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 初心者の投資 | 2012.11.13 04:49

to 初心者の投資さん
いつも読んでいただきありがとう
ございます。

投稿: いづつや | 2012.11.13 18:38

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