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2012.09.09

ローマ通になれる‘古代ローマ人の24時間’!

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4262_2     ‘ラビカーナ通りのアウグストゥス’(10年頃 ローマ国立博)

4264_3                 トガの着方

4265_2             邸宅で開かれる饗宴

左の‘お気に入り本’をビッグマイナーチェンジした。数を大幅に減らし一部の本だけを残し、大半は新しい本に入れ替えた。関心のあるものがあればご参考にしていただきたい。最近は過去に購入した本の整理を大胆に進めており、身近に置いて愛読する本を絞り込んでいる。そして、あらためていい本を読む楽しさと名著の力を感じている。

その中に大変おもしろいローマ本がある。それは今回も‘お気に入り本’に継続して載せている‘古代ローマ人の24時間’(10年 アルベルト・アンジェラ著 河出書房新社)、原書はイタリアで07年に出版されており、この訳本が出た時点で40万部売れたというから、イタリア人にとってもその内容がとても新鮮だったにちがいない。

今古代ローマのことを連続して書いているので、この本で述べられている考古学者の調査研究などから明らかになった当時の人々の生活についてとくに興味深かったものをいくつかピップアップしてみたい。

時代設定はトラヤヌス帝が統治していた115年。タイトルの通り、この本はある一日の街の様子が日の出の頃、朝食を食べる時間、公共浴場へ出かける午後1時~2時、コロッセオで剣闘士の真剣勝負がある時間帯、そして饗宴に招待されて夫婦で出かける夕時、といった具合に時間の流れにそって構成されている。

ローマにはこのころ150万人が住んでいたという。突出した大都市で、皇帝をはじめとする帝国の支配者階級たちは優雅な戸建の邸宅ドムスで暮し、そのほかの下層民はインスラよばれる高層集合住宅に住んでいた。このインスラが林立していたという。

これは現在のマンションの原型。4,5階建ての2階に一番裕福な者が住み上へいくほど社会の底辺で生きるもの者たちがいた。高さ制限があり6階と決められていたが、お金を稼ぐため違法の増築がくりかえされどんどん高くなっていった。

彫像になったローマ皇帝が身につけているトガ。これは裕福な人々が外出のとき着た正装用の衣服で直径は6mもある半円形をしている。これを奴隷が主人に着せるやり方が図解されている。こういう風になっていたのか!という感じ。

邸宅で行われる饗宴の話でおもしろかったのは映画のシーンでお馴染みの臥台に寝そべって食べる豪華な料理の数々。グロテスクなウツボやヒトコブラクダの足なども人気の料理だったようだ。BSプレミアで放送された‘時を刻む コンクリート’でもハドリアヌスがティヴォリの別荘で開いた宴会にこのウツボがでてきた。また、シチリアの漁港でも売られていたから、今でもウツボは食卓にのぼっている。これは知らなかった。

この本には古代ローマの生感覚の情報がつまっている。興味のある方は是非ご自分の目で。

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