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2012.09.22

今年二度目の‘バーナード・リーチ展’!

4311_3     ‘ガレナ釉筒描人魚文大皿’(1925年 大原美)

4310_3     ‘ガレナ釉筒描グリフォン文大皿’(1952年 アサヒビール大山崎山荘美)

4312_3        ‘鉄絵魚文花瓶’(1961年 大原美)

4313_3     ‘宍道湖風景’(1953年 日本民藝館)

今年二度目となるバーナード・リーチ(1887~1979)の回顧展は日本橋ではなく地元横浜の高島屋(9/19~10/1)でみた。8階の催物会場では今人気の‘イタリア展’が開かれており、ピザやチーズの匂いにつられて道草をしてしまいそうになったが、まずはリーチをみようとチケット売り場へ急いだ。

中にはいるとイタリア展と変わらず大勢の人、これは日曜美術館であったリーチ特集の効果だろうか。出品作は陶芸100点、素描・版画20点。そのなかには日本民藝館が所蔵するものが多くでているので7月にみたリーチ展(拙ブログ7/7)のリフレインという感じがしないでもなかった。

でも、民藝館のほかにもリーチのコレクションで名の通っている美術館からもいい作品がずらっと出品されていて、これ以上望めない最高の回顧展になっている。まだリーチに目が慣れていない方はここへやってくるとリーチに一発で通(ツモ)になれること請け合い。

リーチのやきものの楽しみは濱田庄司同様、大皿。今回人魚や生き物などが大きく描かれたすばらしい大皿が全部で14点でている。これは圧巻!ブリタニーの玉葱売り、人魚、蛸、魚、松、鹿、兎、グリフォン、蛙、燕、井戸、里山、、

とくに長くみていたのは再会した‘人魚’と‘グリフォン’と‘鹿’(濱田庄司記念館 益子参考館)。‘人魚’は大海原の描写に惹かれる。海面はゆらゆら揺れており、人魚の長い髪が呼応するかのように風になびいている。生き生きとした姿が目に焼きつくのが‘グリフォン’と‘鹿’、今にも皿から跳び出て疾走していく感じ。

プラスαの作品で魅了されたのは魚の絵柄の花瓶。これは大原美にあるものだが、じっとみていて棟方志功の描いた鯉の絵を思い出した。花瓶の形に量感のある4匹の魚がぴったりおさまっているのがじつにいい。

リーチはつくづく絵が上手いなと思わせるのが風景や人物などを描いた素描。画面には詩心があふれじっと見入ってしまう。とくに心に響いたのは‘宍道湖風景’、広島に住んでいたとき仕事でよく松江を訪れ、宍道湖の美しい風景に心が癒されたから、この絵はぐっとくる。

なお、この展覧会は横浜のあと次の会場を巡回する。
大阪高島屋:10/10~10/22
京都高島屋:10/31~11/11

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コメント

横浜でご覧になられましたか!
今日本橋高島屋でやっている、上村淳之も良いですよ、特に図録が読みどころあります。
リーチは島根を愛したそうですね。黄色の釉薬がイギリスと同様入ると。
湖も描いてますし、意外なつながり。
日本橋高島屋では、民藝展と言って、リーチ展と同時に開催されてましたが、買えませんね。

投稿: oki | 2012.09.23 00:02

to okiさん
散歩感覚で行ける横浜高島屋でみました。
民藝館、大原、京近美、大山崎山荘、兵庫
陶芸、濱田庄司記念館からいい作品をずら
っと揃えるところは流石、リーチと縁の深い
高島屋です。デパート系美術館も実力
を見せつけますね。すばらしいです。

隣でやっていた民藝展はイタリア展のほうに
気がいってパスしました。

投稿: いづつや | 2012.09.23 00:25

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» バーナード・リーチ展、民芸展 @日本橋高島屋 [Art & Bell by Tora]
 ドビュッシー展のブリヂストン美術館から歩いて高島屋へ(前者の記事はここ)。  「バーナード・リーチ展」は、サブタイトルの「東と西の出会い」が示すように、日本を愛し、日本に愛された英国の陶芸家バーナード・リーチの国内にある作品125点が展観されている生誕125年記念展。ちなみに、125 という数合わせのユーモアは、苦労人のリーチだったら分かるだろう。 陶芸家の富本憲吉、浜田正司、民芸運動指導者の柳宗悦らとの交友や益子(栃木県)、出雲(島根県)、小鹿田(おんた、大分県)などの窯での指導などリーチ... [続きを読む]

受信: 2012.09.25 10:09

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