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2012.09.03

ナポリ考古学博にあるポンペイ出土絵画!

4240_2     ‘アレクサンドロス・モザイク’(BC120~BC100年頃)

4241_2     ‘パクイウス・プロクロスとその妻の肖像’(部分 1世紀半ば)

4242_2     ‘犬のモザイク’(1世紀)

4243     ‘宴会の情景’(1世紀半ば)

はじめてポンペイを訪れたのは今からちょうど30年前の1982年。旅の流れとしてはポンペイに入る前にナポリの名所観光を楽しんだ。そのときナポリ国立考古学博を訪問した。

もうずいぶん前のことなので、博物館のレイアウトや展示してあった美術品についてはすっかり忘れている。でも、写真に撮ったポンペイの町を再現した模型と大きな‘アレクサンドロス・モザイク’だけは覚えている。

このアレクサンドロス大王とペルシャ王ダレイオス3世の戦闘のシーンを描いたモザイクは1831年ポンペイのファウヌス家で発見された。博物館では壁に展示されているが、もともとは中庭の部屋の床に描かれていたもの。黒、白、黄、赤の石片は全部で400万個以上あると推定されている。

左にいるアレクサンドロスの大きな目がとても印象的だが、大王のまわりはかなり石片が剥がれ落ちている。この破損は62年イタリア半島南部を襲った大地震によるもの。このため、視線はどうしても中央のダレイオスのほうへいってしまう。

じつはこの絵には原画があり、それを忠実にうつしたものといわれている。原画を描いたのはBC4世紀後半に活躍したエレトリア(ギリシャ・エウボイア島にあるポリス)生まれの画家フィロクセノス。絵はマケドニア王国の宮殿に飾ってあったが、BC168年ローマ軍に敗れたとき戦利品としてローマに持っていかれる。そして、BC120~100年頃ポンペイの豪華な邸宅でも装飾モザイクとして人々の目を楽しませた。

ポンペイでパン屋を営むパクイウス・ピロクロスとその妻を描いたフレスコ肖像画は図版でもすごく魅せられるが、当時これをみたという記憶はまったくない。また、玄関マットのような感覚でみてしまう‘犬のモザイク’も同様に忘れている。

2年前横浜美で‘ポンペイ展’が開かれ、ナポリ考古学博が所蔵する彫像や宝飾品、フレスコ壁画などのポンペイ出土品が沢山公開された。壁画で興味深くみたのが‘宴会の情景’。前景右に描かれた酔っ払いの姿がじつにリアル。召使いの少年に支えられて嘔吐の真っ最中。ほどほどにしとけばいいのに豪華な食事だったから美味しいワインをつい呑みすぎたのだろう。

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コメント

I love the way you wrote this article. This is wonderful. I do hope you intend to write more of these types of articles. Thank you for this interesting content!

投稿: hermes bags outlet | 2012.09.06 01:33

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I am very happy to share marvelous
wall frescos and floor mosaic with you.
Please enjoy the everyday life of the
ancient Romans.

投稿: いづつや | 2012.09.06 11:34

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 履歴書の書き方 | 2012.09.15 09:45

to 履歴書の書き方さん
お楽しみ頂けたでしょうか。古代遺跡は
シリーズ化する予定です。

投稿: いづつや | 2012.09.15 15:25

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