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2012.09.19

ルーベンスの連作‘デキウス・ムス’がやって来る!

4299ルーベンスの‘占いの結果を問うデキウス・ムス’(1617年 リヒテンシュタイン美)

4300ルーベンスの‘戦いにおけるデキウス・ムスの死’(1617年 リヒテンシュタイン美)

4301 マンテーニャの‘カエサルの凱旋’(1480~95年 ハンプトン・コート・パレス)

あと2週間すると、国立新美で待望の‘リヒテンシュタイン美展’(10/3~12/23)がはじまる。お目当てはバロックのビッグネーム、ルーベンス(1577~1640)。作品は10点やってくるという。

そのなかで心待ちにしている絵が2点ある。愛娘を描いた‘クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像’と連作‘デキウス・ムス’。クララの絵の存在を知ったのは25年前。いつかこの目でと思っていたが、ようやくそれが実現する。しかもウィーンではなく日本で。待てば海路の日和ありである。

古代ローマの英雄を描いた連作‘デキウス・ムス’も思い入れの強い作品。6点あるうち2点が出品されるが、チラシに載っているのは‘占いの結果を問うデキウス・ムス’。もう1点が‘戦いにおけるデキウス・ムスの死’かどうかは?絵のサイズは縦3m、横4m。

ルーベンスのこれほど大きな絵が日本でみれるのははじめてではないだろうか。国立新美はこれをみる舞台としてはうってつけの美術館。展示室の天井は高く広々とした展示空間だから、ルーベンスの躍動感あふれるバロック芸術が体全体で感じられるにちがいない。

絵の題材になっているデキウス・ムスはBC4世紀頃の古代ローマの執政官。政治のトップは同時に戦いの先頭にたつ軍人でもある。手ごわい相手だとつい神のご加護にすがりたくなる。すると夢で神のお告げがあった。‘誰かが命を捧げると勝てるかもしれないぞ!’

デキウス・ムスは国を愛する気持ちは誰よりも強いから、なんのためらいもなく‘命捧げます’と神に向かって大声で叫び敵陣に突っ込んでいく。兵士たちは勇気百倍であとにつづく。で、戦局は一気に自軍に傾き勝利を得る。

マンテーニャ(1431~1506)の描いた‘カエサルの凱旋’は長いこと気になっている作品。カエサルの率いる最強軍団が意気揚々と凱旋してきた様子がひしひしと伝わってくる。映画の一シーンをみているよう。連作9点が飾ってあるハンプトン・コート・パレスは次回のロンドン旅行のとき真っ先にでかけることにしている。

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コメント

いづつやさんは、リヒテンシュタインとメトロポリタンとどちらが楽しみでしょう?
まあ両方楽しみというのが、正解かな。
リヒテンシュタインは、また日本側監修、千足先生なのですね。
秋講座は別の先生のとりますが、大エルミタージュ監修されて、またすぐとは、人望でしょうか。
千足先生監修ということで、素晴らしい展覧会になるでしょうね。

投稿: oki | 2012.09.20 03:16

to okiさん
10月は楽しみがいっぱいです。
リヒテンシュタイン、メトロポリタン、英国
水彩画(Bunkamura)、

リヒテンシュタイン展の監修は千足さん
ですか!私は昔から千足さんのファンですから、
これはいっそう目に力が入りますね。

今年後半は西洋画の展覧会が本当に充実してま
すね、秋は豪華なランナップがずらっと揃いま
した。アンソール、デルヴォー、シャルダン、
ルーベンス、ラファエロ、ゴッホ、レンブラント、
モネ、ホッパー、ミレー、バルテュス、ブレイク、
ターナー、わくわくします。

投稿: いづつや | 2012.09.20 10:32

私は、17年ほど前、ウィ―ンに一度だけ行ったことがあるのですが、リヒテンシュタイン美術館はまだ開館していなくて、見ることができませんでした。

それで今回のリヒテンシュタイン美術館展は、本当に楽しみにしています。
 
日本でルーベンスやレンブラントの秘蔵の名画が見られる希有の機会ですね!

投稿: ケンスケ | 2012.09.20 22:00

to ケンスケさん
リヒテンシュタイン美のコレクションが日本で
みられるのは本当に嬉しいですね。国立新美は
ここ数年いい展覧会を開催してくれるので好感度
がぐーんと上がってます。

ええー、あそこの名画がやってくるの!いうく
らいサプライズがあると展覧会は最高ですね。
ルーベンスをじっくり楽しみたいです。

投稿: いづつや | 2012.09.20 23:44

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