グッゲンハイム美の忘れもの!
ニューヨークにあるグッゲンハイム美をはじめて訪れたのは今から20年くらい前、だから館内のユニークな螺旋階段は目に焼きついているものの、作品がどういう風に展示してあったかはほとんど忘れている。
この美術館はMoMAとともに近現代アートを展示する世界的に有名な美術館、一回足を運んだくらいではそのすばらしいコレクションの全体はとてもみつくせないのだが、じつは見逃した作品としてリストアップしているものはそれほど多くない。
これは日本で大規模な‘グッゲンハイム美展’(1991年 セゾン美)を体験したから。NYへでかける2年前のことだったので、短期間の間にこの美術館のコレクションがすごく近くなった。が、それから随分な時が流れたので、今グッゲンハイムに飾られている作品は当時とはだいぶ変わっているのかもしれない。
最先端の現代アートに密着しようという気が今のところないので、当面のターゲットは既存のビッグネームの作品に絞られる。最も関心を寄せているのはアンリ・ルソー(1844~1910)の‘ラグビーをする人々’とシーレ(1890~1918)の‘老人の肖像’。
ルソーの作品は‘夢の美術館’で取り上げたように多くのアメリカの美術館が所蔵している。NYではグッゲンハイムにこの絵と‘砲兵’、METに‘ライオンの食事’、そしてMoMAへ行くと‘夢’と‘眠るボヘミアンヌ’がみられる。
シーレが妻エディットの父親を描いた作品は訪問したとき見たという意識がまったくない。20年前はシーレへの接近度はそれほど深くなかったから見落としたのかもしれない。ところが、今はみたくてしょうがない。
グッゲンハイムには印象派やポスト印象派の絵もしっかりある。だが、図録に載っているマネやシスレー、ゴーギャン(1848~1903)の絵は記憶にない。常時展示してない可能性もある。ゴーギャンの1点は10年、テートで開催された回顧展でみたから残るは‘村の男と馬’。
現代アートではステラやリキテンシュタイン、そして抽象絵画だが躍動する生命力を感じるデ・クーニングの‘コンポジション’などを楽しみたい。
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コメント
いづつやさん、こんにちは。
10月14日(水)13:35からテレ東で、映画「ザ・バンク 堕ちた巨像」が放送されます。
グッゲンハイム美術館が出てくるのですが、館内で意外な展開になります。(笑)
未見でしたら是非〜♪
投稿: みどりがめ。 | 2015.10.12 18:33
to みどりがめさん
この映画まったく知りません。グッゲンハイム美
がでてきますか!12月アメリカへ旅行しここへ
も行く予定なのでみておくことにします。
いつも情報有難うございます。
投稿: いづつや | 2015.10.12 20:51