イチローを脇役で起用するヤンキースに興味半減!
昨日、ヤンキースのイチローはレッドソックス戦で2打席連続ホームランを放ち、12勝目をあげた黒田を強力にバックアップした。
が、BS中継はみなかった。じつはダルビッシュのいるレンジャーズの試合はみるが、ヤンキースの試合はこのところみてないのである。
理由はただひとつ、8番のイチローをみてもおもしろくないから。もともとヤンキースは松井が去ってからは興味が薄れていたが、今年は黒田が登板するときだけみるつもりだった。
そこへ、イチローが加わった。しかし、並みの選手扱い。移籍後、イチローが一番を打ったのは1回だけ、ほかはほとんどが8番。ヤンキースはイチローを移籍の条件の通りに使っている。すなわち、打順は下位、守るところはレフト、左投手のときは先発をはずれこともある。打率.261のイチローはバットには期待されてなく、衰えをみせない守備力と足だけを評価して獲得したというわけである。
この起用法についてイチローは戸惑いもあるが、マリナースをどうしても出たかったから無理やり納得させているにちがいない。そして、気持ちを切り替えて打席に立つ。8番ライトでもレフトでもセンターでもOKですよ、この打順でチームの勝利のためにできることをします、と。ところが、イチローを応援する者としてはまったくつまらない。脇役のイチローなんてみる気がしない。
ヤンキースのユニフォームを着てからのイチローは3割を打っている。移籍が刺激になり前半戦に比べると打撃の調子は上がっている。残りのゲームは40。現在、ヤンキースは東地区の首位をキープし2位のレイズに4ゲームの差をつけている。だが、地区優勝できるかどうかはわからない。
レイズは例年終盤すごい追い込みをみせるチーム。ヤンキースはエースのサバシアが故障しているので、今は投手力がガタガタ。黒田が投げるときは安心してみておれるが、ほかの投手のときは勝ったり敗けたり。攻撃はホームランでぼんぼんと点をとる打線、長いレギュラーシーズンをのりきるにはこの打線でいいのだが、緊迫したゲームが続く終盤やポストシーズン(PS)では苦戦する。
ここ数年ヤンキースがPSで簡単に敗れるのは足をからめたスモールベースボールがまったくできないから。今年もこのままいくと、PSには進出できてもワールドチャンピオンにはとどかない。鍵はイチローが握っている。イチローを一番か2番で起用すると勝つ可能性は高くなるが、ホームランの少ない選手は上位では使わないのがヤンキースの基本方針。だから、今の打線のままでいくだろう。となると、今年もワールドシリーズの覇者にはなれない。
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