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2012.08.19

ニューヨーク近代美術館(MoMA)の忘れもの(3)!

4191     ボッチョーニの‘都市は立ち上がる’(1910年)

4190     バッラの‘アマツバメ:動線と動きの反復’(1913年)

4188            クプカの‘垂直線の中のクプカ婦人’(1910~11年)

4189          ジョーンズの‘標的と4つの顔’(1955年)

イタリアに未来派というのがあり、ローマの国立近代美術館へ行くとボッチョーニ(1882~1916)、バッラ(1871~1958)、セヴェリーノ(1883~1966)、カッラ(1881~1966)の作品を楽しむことができる。

そしてローマ以外の都市ではミラノのブレラ美とヴェネツィアにあるグッゲンハイムでも鮮やかな色彩とスピード感のある直線や曲線でできあがった画面構成に強く惹きつけられた作品に遭遇する機会があった。このようにイタリアでは運良く未来派の傑作を目にすることができたのに、MoMAが所蔵する未来派コレクションで縁があったのは上野の森美にやってきた3点だけ。

ボッチョーニはまだ3点残っておりその1枚が‘都市は立ち上がる’。20年近く前現地を訪問したときは未来派はよく知らず、展示室でみたという意識がまったくない。それからイタリアの街で少しずつ目が慣れていったが、MoMAにある‘都市は立ち上がる’やスピード美にあふれるフォルムが印象深いバッラの‘アマツバメ’などをみないと未来派はこれで済みという気にならない。

パリのポンピドーはどういうわけか未来派をみたという印象が薄い。MoMAにいい絵が揃っているのはアメリカにはイタリア系移民が結構おり、裕福なコレクターがボッチーニらの作品を買い集めたのかもしれない。次回の訪問ではお気に入りのものはリーチ一発ツモといきたいが常時展示してあるかどうか?これがちょっと心配。

クプカ(1871~1957)の絵は不思議な絵。赤や青や黄色で彩られ細長い紙切れが縦にいくつも張られている感じだが、よくみると中央に円がありそこから女性がこちらを見ている。抽象95%で残り5%が具象。抽象度を100%にしない発想がおもしろい。

ジャスパー・ジョーンズ(1930~)の‘標的と4つの顔’もクプカと同じような絵。円形のデザインの標的はひとつしかなく上の4つの顔はすごくインパクトがあるので、この絵の場合、抽象と具象の割合は半分々という感じ。だが、この標的という記号の上に人間の顔があるから、この男たちが狙われていると解釈すると作品はにわかに具象性を帯びてくる。

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