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2012.07.15

王子江さん 日曜美術館に登場!

4076_2   岩手県大槌町で唯一残った公民館を描く王子江さん

4077_2     ‘夢・希望’(2012年)

4078_2    大槌町の子どもたちと一緒に絵を制作する王子江さん

4079_2     ‘吉祥如意図’(部分 2012年)

今日の日曜美術館に個展(拙ブログ05/12/706/10/1407/10/12)があるときよく話をさせてもらう水墨画家、王子江(おうすこう 1958年~)さんが登場した。昨年の個展は都合が悪く出かけられなかったので、TVのなかではあるが久しぶりにお会いした。

先月末恒例となっている雑誌‘TV太郎’による美術番組をチェックをした際、この番組が目に入った。大好きな画家なので楽しみにしていたが、その内容は見当がつかずひょっとして中国でまた個展が開かれたのかな?と思ったりもした。

王子江さんは東北の被災地に出かけ、そこに暮らす人々の今を水墨画で描いていた!番組のタイトルは‘水墨で今を映す アーティスト・王子江の世界’。今年54歳の王さんはNHKとは縁が深く、美術番組出演がこれで3度目くらいで、また何年か前田中優子が演じた‘西太后’に使われた絵を手がけたり、Eテレの水墨画の番組に講師として出演している。

岩手県の大槌町に今年3月訪れた王さんがまわりに瓦礫や壊れたオートバイやクルマが積み上げられているところから描いたのが津波で唯一流されなかった公民館。王さんは最後に地面に水を描いた。この水の描写が王さんは天才的に上手い。

釜石市では人物画を描いている。若い漁師さんをスケッチするとき話を聞きながら手を動かす。そのあと、仮設住宅に行き、可愛い娘さんと同居する祖母も一緒に描いた。王さんは若い頃北京の街にでかけ1万6千人もの人をを描いたという。王さんは根っから人間が好きなのだ。完成した‘夢・希望’をみていると08年上野の森美で開催された回顧展に展示してあった群像図(08/2/24)が目の前をよぎった。

大槌町を6月に再訪問したとき、王さんは16人の子どもたちと一緒に絵を描いている。横長の大きな画面の下半分に子どもたちが町の様子や海にいる魚や生き物を描き、上半分に王さんが吉祥の龍を描いた。王さんが2本の箒に墨をたっぷりつけて一気に龍の胴体を描いていく。それをみている子どもたちは生き生きとした表情で‘龍がスゴイ!’とつぶやく。

王さんと子どもたちの合作‘吉祥如意図’をみたくなった。王子江さんはもってる水墨画の技が高いだけでなく、人間性がすばらしい。このように被災した東北へでかけ復興に夢と希望を託し日々生きている人たちから話を聞きその姿を水墨で描き、子どもたちとは絵でコラボし元気を与える。本当にエライなと思った。

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