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2012.07.04

フェルメールの‘真珠の耳飾りの少女’ もう大変な人気!

4036_2        フェルメールの‘真珠の耳飾りの少女’(1665年頃)

4037_2     レンブラントの‘自画像’(1669年)

4038_2     ホッベマの‘農家のある森’(1665年頃)

4039_2         ファブリティウスの‘ごしきひわ’(1654年)

東京都美ではじまった‘マウリッツハイス美展’(6/30~9/17)を本日みてきた。1時頃美術館に着くと‘現在20分待ちです’の案内、平日でもこの人気。まあ仕方ないなと思って列に並んでいたが、実際は地下1階の展示室にある作品を見はじめたのは40分後。土日になると待ち行列はどこまでのびるのだろうか。

多くの人の関心はただ1点、フェルメール(1632~1675)の傑作‘真珠の耳飾りの少女’だけにむかっている感じ。この絵が飾ってある1階の展示室へはエスカレーターで上がる。これは楽になった。ここでまた列ができる。最前列でみたい人はもう一度牛歩をがまんしなければならない。少し離れてみるのOKという人はさっさと進めるのだが、10人いると9人は最前列コースを選択している。

絵の前にやっときたが、北京故宮博物院展の‘清明上河図’のようにあまり立ち止まれない。昨年11月現地でこの少女をみたときは瞳と唇と真珠に映った反射光をじっくりみたので(拙ブログ11/12/11)、今回はターバンの青と襟の白に神経を集中させてみた。オランダの街を歩いたらふと出会いそうな少女、絵が描かれてから350年ちかくもたっているのに同じ時間を共有しているような感じを抱かせてくれる。この生感覚がこの絵の最大の魅力。

レンブラント(1606~1669)も大盤振る舞い。全部で7点もあるのだから言うことなし。すばらしい!お気に入りは‘スザンナ’と最晩年の‘自画像’(11/12/12)。とくに再会した‘自画像’を時間をかけてみた。自画像では内面を深くとらえたこの絵とケンウッド・ハウスにあるものに一番惹かれる。

人物画はほかにもいいのがきている。ハルスの‘笑う少年’、ホントホルストの‘ヴァイオリン奏者’(11/12/13)。また、ルーベンスの‘ミハエル・オフォヴィオスの肖像’にも足がとまる。

風景画で好きなのはホッベマ1638~1709)の‘農家のある森’。この画家の作品はロンドンのナショナルギャラりーとかボストン美とかNYのメトロポリタンなど大きな美術館には結構飾ってあるのでいつも夢中になってみている。

だまし絵を集めた本によく載っているのがファブリティウス(1622~1654)の描いた鳥の絵。余分なものを一切省いたシンプルな構成が心に響く。絵の前にそっと近づき手でもたたくとこのごしきひわはすっと飛んでいきそう。

この展覧会をみたあと、西洋美にまわってフェルメールの‘真珠の首飾りの少女’をまたみるつもりだったが、そのエネルギーは残っていなかった。それにしてもフェルメールの耳飾りのほうの少女の人気はすさまじい。今年の上野の夏はフェルメールの少女に対する熱い人気も加わって最高の暑さになりそう。

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コメント

やはり閉館間際の鑑賞が良いですかね。
上野はツタンカーメンとフェルメールで、芸大美術館やトーハクは話題にすらなりませんね。
いづつやさんは、マウリッツハイス、どのくらい時間取られましたか?
作品が50あまりとか、みなよい作品で、入念に観ていけば時間取られる、ということは、閉館間際の鑑賞は良くないか?
あと三井記念秋の近江の展覧会も楽しみ!

投稿: oki | 2012.07.05 03:40

私もおととい行ってきましたが、やはり平日なのに混んでいて驚きました。

フェルメールの人気を改めて確認しましたが、『真珠の耳飾りの少女』は本当に傑作ですね。

高価なウルトラマリンを使ったという青色が断然輝いています。黄色、白、赤など限られた色しか使われていないからか、それらの色が凄く鮮明に見えます。

シンプルなものこそ、はっきり印象に残るのだ、と思いました。もちろん、どう描くかが問題ですが。

今度の展覧会は質が高く、レンブラント、ハルス、ライスダール、ホッベマ、ファブリティウスなど見られて大満足でした。

投稿: ケンスケ | 2012.07.05 12:03

to okiさん
私の場合、昨年11月現地でじっくりみてます
から、展示室に入ってからはそんなに長くみて
ません。‘真珠の耳飾りの少女’を最前列で
みるためまた20分くらい並びましたが、ほか
の作品は20分くらいでしょうか。

でも、はじめてですと今回はいい作品が沢山きて
いますから、最低1時間は要るでしょう。閉館前
でも1時間は確保して出かけられたほうがいいと
思います。

西洋美のベルリン美展は相当こちらに客をとられ
そうな感じです。フェルメールのとっておきの
‘真珠の首飾りの少女’がありますが、ぱっと
みていい絵だなというのは残念ながらこれ1点
です。でも、この‘首飾りの少女’を待ってまし
たから大甘でOKにしてます。

投稿: いづつや | 2012.07.05 16:37

to ケンスケさん
‘真珠の耳飾りの少女’の人気は本当にスゴイ
ですね。前に並んでいた女性二人連れは明らか
に東京以外からやってきた人たちでした。
この展覧会はこのあと神戸に巡回しますから
西日本からは押し寄せないでしょうが、名古屋、
長野、新潟、東北、北海道などに住んでいる方
たちも沢山やってきそうな感じです。

今回フェルメールだけでなく、レンブラントが
充実しているのは特筆ものです。そして、ハルス
やライスダールらの画集によく載っている名作
にも会えるのですから、まさに‘マウリッツハイス
のお宝、全部みせます!’の展覧会です。
すばらしいですね。

投稿: いづつや | 2012.07.05 17:04

≪真珠の耳飾りの少女≫ 本当に素敵ですね。
今年の3月ハーグに行った際、拝見しました。
あのターバンの色がなんとも言えず、深い感銘を受けました。たびたび思うことですが ”本物を見るべき” 
真珠の耳飾りの少女にあった時もそう思いました。

投稿: Joyce | 2012.07.05 23:30

to Joyceさん
現地で‘真珠の耳飾りの少女’をみられ
ましたか!本当にこの少女は魅力にあふれ
てますね。

純真な少女がふっとこちらにふりかえる
ポーズ、目が大きいのもいいですね。じつは
この少女とは毎日会っているといってもいい
くらい好きなんです。

本物のいい絵を何度もみたいですね、これ
ほど幸せなことはありません。

投稿: いづつや | 2012.07.06 00:10

「真珠の耳飾りの少女」近いうちに観にいきます。 

実は昨年11月、いづづやさんとはツアーでご一緒でした。
ブリュッセルの夕食では同じテーブルになり、
ムール貝を頂きながら、野球談議に花が咲き、とても楽しい夜でした。
ありがとうございました。

この旅行では、数々の名画を鑑賞する機会があり、美術誌に掲載されている作品を目の前で見ることができて、
本当に充実した大満足のツアーでした。

今回の展覧会で、昨年拝見した作品の数々に出会えるのを楽しみにしています。


こらからもいづつやさんのブログたのしみにしています。


投稿: shiba | 2012.07.07 23:51

to shibaさん
柴田さん、昨年11月はお世話になりました。
ムール貝美味しかったですね、そしてビールも。

初日に出かけたマウリッツハイスの名品がどどっと
やってきました。フェルメールの‘真珠の耳飾り
の少女’は会うたびに引き込まれます。そして
レンブラントの最晩年の自画像をずっと見続けて
しまいます。

現地の美術館を一緒に回り、また日本での展覧会
も共有できて楽しい気分になる。芸術の力って
スゴイですね。また気軽にお越し下さい。

投稿: いづつや | 2012.07.08 00:31

今日行って来ました。
やはり20分待ちで、少しずつお客を入れてますね。
予想外だったのは、物販を買って、帰りのエスカレーターに乗って、出口に行くと、もう一度鑑賞されたい方はどうぞと案内があるのですね。
もう四時半廻ってましたから、会場はガラガラ。
ゆっくり二度目の鑑賞楽しみました!
真珠の耳飾りをゆっくり拝見。真珠の大きいこと!
あとは、レンブラントコーナーもありましたね。
なんか絵画に勇気付けられました。

投稿: oki | 2012.07.11 22:50

to okiさん
もう一度入館してもいい、というのは気が利い
てますね。

フェルメールの少女の耳につけられた真珠、
目同様、大きいのでインパクトがありますね。
実際にこんな大きな天然真珠はありません
から、フェルメールは想像して、美しくみえ
る大きな真珠にしたのでしょうね。

この美術館のお宝、フェルメールとレンブラ
ントがこれほど充実しているのですから最高
です。

投稿: いづつや | 2012.07.11 23:53

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