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2012.07.07

スパイラル鑑賞 ‘バーナード・リーチ展’!

4048     ‘楽焼駆兎文皿’(千葉・我孫子 1919年)

4050     ‘ガレナ釉筒描山羊文皿’(セント・アイヴス 1952年)

4051     ‘鉛釉筒描人物文陶板’(島根・布志名 1934年)

4049     ‘緑釉櫛描水注’(大分・小鹿田 1954年)

最近ご無沙汰していた日本民藝館へでかけ‘作陶100年記念 バーナード・リーチ展’(6/19~8/26)をみてきた。そして、事前に電話で確認していた図録をゲット、ここの所蔵するリーチ作品の図録を待ち望んでいたのですこぶる機嫌がいい。

My展覧会めぐりのスタイルは読書と同じくスパイラル鑑賞方式(拙ブログ09/1/4)をとっている。ライフワークとする美術作品のまとまりをいくつか設定し、これらを毎年ステップアップしていく感じである時期集中して鑑賞する。このなかに民藝のやきものが入っている。

ここ2年、浜田庄司、河井寛次郎の回顧展を体験し、今年は作陶100年になるバーナード・リーチ(1887~1979)。リーチの回顧展はどこのコレクションが中心になるのかわからないが、8月には日本橋高島屋でも行われる(8/29~9/10)。

じつは5年前汐留のパナソニックミュージアムでも日本民藝館蔵のリーチ作品で構成された展覧会があった(07/9/25)。今回は本家で実施されるものだから数は勿論多く170点あまり、リーチの優品全部みせますとばかりにどーんと展示してある。

お気に入りのリーチのやきものは動物画。なかでも兎と山羊がすばらしい。リーチの描く動物の絵はのびやかで生き生きしている。普通模様になると、その形や文様はとまってしまうが、リーチの作品は模様になっても息をしている感じ。兎はとびはねているし、山羊は力強い姿で堂々としている。

そしてリーチの確かなデッサン力は人物描写でも冴えをみせる。松江の布志名の窯でやいた陶板に描かれた作業をする農民の姿が心を打つ。松江に滞在したときリーチは小泉八雲の家を訪ねている。青年時代ハーンの本を読んで日本への憧れをいだいたという。

‘緑釉櫛描水注’は松江訪問から20年後、大分県の日田市小鹿田(おんだ)に出かけたときの作品。薄緑がちょっとエレガントな印象を与える水注、こんな洒落た水注を普段の生活のなかで使ってみたくなる。

東と西を融合した陶芸家リーチ、そのやさしい心情があらわれた作品の数々をみてリーチ芸術のすばらしさをあらためて噛み締めている。

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