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2012.06.14

満足度200%の‘高橋由一展’!

3961_2                 ‘鮭’(重文 1877年頃 東芸大美)

3959_2         ‘日本武尊’(東芸大美)

3960_2     ‘山形市街図’(1881~82年 山形県)

3962_2     ‘鵜飼図’(1892年 ポーラ美)

出動がのびのびになっていた‘高橋由一展’(東芸大美 4/28~6/24)をみてきた。10日の日曜美術館で高橋由一が取り上げられたことが効いているのか、会場は大勢の人であふれかえっていた。‘鮭’人気恐るべし!

これまで高橋由一(1828~1894)の作品は両手くらいしかみてなかったので、画業全体をまとまった形でみる機会があればいいなとは思っていた。でも、回顧展が開かれることは正直いって予想してなかった。それがどういう風のふきまわしかわからないが、代表作の数々がどどーんと東芸大美に集結した。

お陰で琴平の金刀比羅宮が所蔵する作品や山形県にある有名な‘山形市街図’が現地に足を運ばないでみることができた。美術本に載っているものはほとんででており、まさに‘高橋由一、全部みせます!’という感じ。‘鮭’、‘花魁’の由一の重文2点を所蔵する東芸大美だからこそ実現した展覧会ではあるが、これほど多くの作品を全国から集めてくるのだから、その企画力、運営力は本当にスゴイ。

‘鮭’は3点でている。東芸大のものをみるのは3度目だが、隣の方ははじめて。山形美に寄託されているものは7年くらい前、現地でみた。もうひとつ、笠間日動美にあるものにお目にかかれたのは運がいい。

3つをくらべるとやはり真ん中の教科書に載っている‘鮭’に惹かれる。朱色の肉の下の皮に皺がよりでこぼこしているところは本物の鮭そっくり。この皮や銀色の鱗の驚くべき質感描写が由一の油絵の一番の魅力。ほかの静物画では桜の入った手桶を描いた‘桜花図’に足がとまり、木の質感に見入っていた。

この美術館が春と秋に行うコレクション展にでてくるのを長らく待っていたのに縁がなかったのが‘日本武尊(やまとたけるのみこと)’。やっとみることができた。黒々とした髪と奄美や沖縄の人のような太い眉毛をした日本武尊は図版でみるよりずっと迫力があった。

風景画でお好みは‘宮城県庁門前図’(宮城県美)、東博でよく展示される‘酢川にかかる常盤橋’、そしていつかみたいと思っていた‘山形市街図’。‘山形市街図’をみていい気持ちになっていたら、ほかにもサプライズがあった。それはポーラ美と東博が所蔵している‘鵜飼図’。由一は鵜飼も描いていた!しばらく息を呑んでみていた。

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コメント

こんばんは。
僕は早めに行ったのでそんな混んでなかったですが、今は混雑しているのですね。
紹介ビデオが入り口の手前にあるので見づらいですね。
しかし、由一、塾や美術館構想もして、なんでこんぴらに由一の作品あるのか不思議でしたが、資金援助を受けたのですね。
本当に由一の回顧展って、ありそうでなかったですね。

投稿: oki | 2012.06.14 23:14

to okiさん
今年は西洋画も日本画も心に残る絵が続々と
登場しますね。高橋由一の画業の全貌がつか
めたのがなによりの収穫です。

油絵の魅力は質感描写ですね。カラヴァッジョ、
ファン・エイク、高橋由一の作品をみるたびに
それを思います。

投稿: いづつや | 2012.06.15 00:34

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