夢の美術館! ニューヨーク ブルックリン美
ホッパーの‘マンサード家’(1923年)
ニューヨークは3度訪問したことがあるとはいっても、五番街などの定番の見所や美術館があるところを動いただけなのではじめて訪れる旅行者の心持ちとそう変わらない。
その街にある観光名所の場所とか買い物、エンターテイメントスポットがちゃんと頭のなかに入るようにするためには地下鉄に乗ったり、自分の足で歩いたりするのが一番。観光バスやタクシーでの移動だけだと街全体の広さとか建物の位置関係、そして目的のところへ着くのに要する時間といったことがいつまでたっても覚えられない。
次回NYを訪れる機会があったら、地下鉄を体験してみようと思っている。08年のとき地下鉄に乗ったことは乗ったがすべて添乗員さんまかせだから足は動かしたものの頭はまったく働いていない。こういうときは簡単に忘れる。今は路線地図をみてもどこの駅だったか思い出せない。
NYで新規に開拓したい美術館はブルックリン美とソーホー地区に2007年開館したニューミュージアム(日本人建築家ユニットSANNAの設計)。ブルックリン美の存在は西洋画より日本に里帰りした浮世絵のコレクションで知るほうが早かった。
10年パリのグランパレで開催されたモネ(1840~1926)の大回顧展にブルックリン美が所蔵するいい絵が2点でた。光輝くヴェネツィアを描いた‘ドゥカーレ宮殿’と‘ロンドン 国会議事堂’。この‘ドゥカーレ宮殿’はこれまでみたヴェネツィア風景画のなかでは大変印象深く、忘れられない一枚になった。
浮世絵の影響を受けたロートレック(1864~1901)の描いた写真師の絵は1988年にあった‘ジャポニスム展’(西洋美)でお目にかかった。画中画の掛け軸にあわせて縦長の画面にしているところは日本好きのロートレックの心情が反映されている。
サージェント(1856~1925)とホッパー(1882~1967)の作品は水彩画。光の効果がよく表現できる水彩の特性を生かしたとてもいい絵。いつかみてみたい。
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コメント
いつもきれいな画像ありがとうございます。
私もニューヨークには三回行ったのですが、ブルックリン美術館に行く時間的余裕がありませんでした。
今回の作品の中では、モネの絵がとりわけ素晴らしいですね!
色彩については、ピンクや緑の混ざった青が複雑な色合いで、言葉では到底形容しきれません。
言葉で形容しきれない作品が本当の芸術作品なのかもしれませんね。
投稿: ケンスケ | 2012.06.23 10:58
to ケンスケさん
ブルックリン美へは地下鉄で行くことになる
のでしょうが、ちょっと不安なところもあり
ます。でも、最近のNYは治安がよくなった
と聞いてますから、がんばって訪問しようと
思ってます。
モネのヴェネツィアを描いた絵、200%心
を奪われました。名画の前では言葉はいりま
せんね。ただ、無心にみる。そういう絵に一点
でも多く遭遇したいですね。
投稿: いづつや | 2012.06.23 14:35
ブルックリン美までは、バスもあるのではないでしょうか。ホテルで訊けば、バスの路線や降りるところを教えてくれると思います。
ニューヨークの治安はよくなっていて、地下鉄も大丈夫なはずです。私が最後にニューヨークに行ったのは2000年で、地下鉄に乗りましたが安全に感じました。
投稿: ケンスケ | 2012.06.23 20:42
to ケンスケさん
バスの情報ありがとうございます。
NYで地下鉄には乗らないこと!という
のが強力に刻みこまれていますので、その
ロックを解除するのに時間がかかります。
今は大丈夫そうですね。
投稿: いづつや | 2012.06.24 00:19