夢の美術館! ウィルミントン デラウェア美
NYから南西へ120km行ったところがフィラデルフィア、そしてさらに35km進むとウィルミントン。この街のデラウェア美術館に憧れの絵がある。
ラファエロ前派のロセッティ(1828~1882)の女性画をみることをクリムト同様、ライフワークにしている。ともに全点制覇が夢。このためお気づきのようにこれまでロセッティ作品はいくつもとりあげてきた。でも、体験したのは4割くらいにすぎないから、ゴールはまだまだ先。
4年前テートブリテンを訪問した際、ミュージアムショップでこの美術館が出版しているロセッティ、バーン=ジョーンズ、ブレイクの本を買い込んだ。今、このロセッティ本に載っている油彩画・水彩画29点により追っかけ作品のイメージができている。ここにアメリカにあるものが7点載っている。この画家にもアメリカ人コレクターは高い関心を寄せていた!美術館の内訳はデラウェア美(3点)、フォッグ美(2点)、ボストン美(1点)、カンザス大美(1点)。
もちろんロセッテイの作品は29点しかないということはなく、ほかの美術本にもいい絵が載っているし、ハーヴァード大のフォッグ美がもっているすばらしいロセッティコレクションが一度日本にやってきたこともある(02年西洋美)。このときはテート本に載っている‘祝福されし乙女’を含む9点が公開された。
ロセッティの描く女性は歌麿の美人画のように一見すると皆同じようにみえる。が、モデルは5人いた。みたくてしょうがないデラウェアにある絵はちがう女性がモデルになっている。‘見つけられた女’(未完成)は情婦ファニー・コンフォース、‘レディ・リリス’はアニー・ミラー、そして‘ヴェロニカ・ヴェロネーゼ’はアレクサ・ワイルディング。
デラウェアでみたい絵がもう一枚ある。それはホッパー(1882~1967)の‘サマータイム’。この絵はシカゴ美であった回顧展のとき展示替えでみれなかった。いつかリカバリーしたい。
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