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2012.06.30

夢の美術館! アンドーヴァー アディソン美

4023_2     ホーマーの‘八点鐘’(1886年)

4024_2     ホイッスラーの‘茶色と銀色:オールド・バタシー・ブリッジ’(1859~65年)

4026_2     ホッパーの‘列車’(1908年)

4025_2     ホッパーの‘マンハッタン橋’(1928年)

アディソン美のあるアンドーヴァーという街はボストンから北へ30kmちょっとのところにあるから、クルマで30分も走れば着いてしまう感じ。

ちょうど1年前‘もっと見たい’シリーズ(拙ブログ11/7/3)でホーマー(1836~1910)の絵をとりあげたとき、代表作の‘八点鐘’を所蔵するアディソン美はまさに夢の美術館のイメージだった。だが、今はこの‘八点鐘’や‘見張り’(ボストン美)、‘ライフライン’(フィラデルフィア美)をなんとしてもみようという思いがだいぶ強くなってきた。

当たり前のことではあるが、美術館の所在地がわからないければ美術館めぐりはスタートしない。1年前は大きな地図でアバウトにインプットされていたアンドーヴァー、よく調べてみるとボストンからそう遠くないところにあることがわかったので未知の場所に対する不安がかなり和らいだ。

この美術館の印象派の情報は無く、わかっているのはホーマー、ホイッスラー(1834~1903)、そしてホッパー(1882~1967)だけ。でも、実際のコレクションはほかの美術館同様、サプライズがいくつもあるような気がする。

アメリカにあるホイッスラーの絵で気になるのはここにある‘オールド・バタシー・ブリッジ’、‘ウェストミンスター旧橋のとり壊し’(ボストン美 11/7/5)、‘ノクターン:青と金色 サウサンプトン’(シカゴ美)。もうひとつ忘れてならないのが美術史家のラスキンと絵の評価をめぐって大喧嘩になった‘黒と金色のノクターン:落下する花火’(デトロイト美)。
4年前フリーアでホイッスラーを沢山みたが、追っかけはまだまだ終わらない。

ホッパーが26歳のとき描いた‘列車’は回顧展(08年 シカゴ美)でお目にかかったが、‘マンハッタン橋’のほうはシカゴでは展示がなく見逃した。ホッパーは丘の灯台や住居、街の建物、通りを描く時、人物は登場させないことが多い。が、‘マンハッタン橋’では珍しく左端に人物が一人描かれている。強い孤独感を感じさせるこの絵を現地でみてみたい。

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2012.06.29

夢の美術館! ボストン フォッグ美(2)

4020_2     ホイッスラーの‘青と銀のノクターン’(1871~72年)

4019_2     ホーマーの‘カヌー下り’(1897年)

4022_2     ロスコの‘パネル1(ハーヴァード大壁画三連画)’(1962年)

4021_2     ステラの‘ヒラクラⅡ’(1970年)

フォッグ美が大学美術館としては別格の存在であることは日本に2度やってきたコレクションの質の高さをみればよく理解できる。最初に度肝を抜かれたのが1990年に公開された印象派・ポスト印象派の作品。展示会場となった伊勢丹では有名なゴッホの‘自画像’やドガの‘手袋をした歌手’などの傑作の数々に興奮しっぱなしだった。

これで味をしめ1993年現地へのりこんだ。当然同じものをみたはずなのだが、はっきり覚えているのは緑の背景に顔も緑がかっているゴッホの自画像だけ。見終わったあと図録(英語版)を購入しぱらぱらみたが、この絵あったかな?というのもいくつかあった。

展示スペースの関係で作品を常時飾っているものとローテーションで入れ替えるものにわけているのかもしれない。だから、次でかけたとき図録で追っかけ画にしているものと運良く会えるかどうかはわからない。その期待の絵をいくつか。

ホイッスラー(1834~1903)の‘青と銀のノクターン’は美術本によく載っている有名な絵。でも、この絵は現地では縁が無く、2002年2回目の公開となった‘ウインスロップ・コレクション展’(西洋美)で対面した。ホイッスラーとサージェント(1856~1925)は本籍アメリカ、現住所ロンドン&パリのアメリカ人画家だから、ロンドンのテートブリテンなどイギリスの美術館にも作品が多くある。

08年シカゴ美でみたホーマー(1836~1910)の‘水彩画展’は一生の思い出となる展覧会だった。ここにフォッグからもいい絵がでていた、‘カヌー下り’。自分もカヌーに乗って後ろから離されないようにオールをこいでいるような気になる。こういう絵を描くときはカヌーの位置は画面の中央でなくていけない、これにより川下りの臨場感が実感できる。

次回しっかりみたいと思っているのはロスコ(1903~1970)の壁画や明るい色彩に惹きつけられるステラ(1936~)の作品。ロスコの壁画は美術館とは別の場所に展示されているのかどうか、これはよく確かめる必要がある。図録をみるとここは現代アートも充実している。忙しく動きまわることになりそう。

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2012.06.28

夢の美術館! ボストン フォッグ美(1)

4015_2          ルノワールの‘春の花束’(1866年)

4016_2          バーン=ジョーンズの‘天地創造の日々:第1日’(1870~76)

4017_2          モローの‘ヤコブと天使’(1878年)

4018_2     プッサンの‘エコーの死とナルキッソス’(1657年)

ボストンヘはじめて行ったのは1993年。そのときハーヴァード大の構内にあるフォッグ美も訪れた。そして、4年前も観光でハーヴァードにも寄ったから‘夢の美術館’というわけではないが、もう20年近く前のことで記憶がすっかりうすれているからはじめていく美術館みたいなもの。

美術館のレイアウトがどうなっていたか、かすかにしか思い出せない。だから、画集で大変惹かれているルノワール(1841~1919)の‘春の花束’をみたかどうかはっきりしない。はじめて体験する美術館というのは気持ちがふわふわして目が据わってないから、すべての作品に注意がいかない。

また、ルノワールのいい絵は女性画という思いがあるため、この花の絵はさらっとみて終わりだったのかもしれない。ところが、今は人物画だけでなくルノワールが得意としていた花の絵にもおおいの関心がある。とりわけこの‘春の花束’は見たい度が強い。入館したらこの絵にダッシュするつもり。

ここのバーン=ジョーンズ(1833~1898)やモロー(1826~1898)のコレクションが2002年西洋美で沢山公開された。海外の美術館展としては最高クラスのものだったので、足を運ばれた方も多いのではなかろうか。このときバーン=ジョーンズの‘天地創造の日々’(6点1組の水彩画)は‘第5日’と‘第6日’が展示された。‘第4日’は盗まれて行方不明らしいが、残り3つを現地でみてみたい。

モローの‘ヤコブと天使’は日本にやってきた作品。大きな絵でこれと出品作のなかでは小品の‘キマイラ’が今でも記憶に強く残っている。画集にはまだ4,5点いいのが載っている。常時展示してあるのかわからないが、思いが叶うと嬉しいが。

プッサン(1594~1665)のギリシャ神話を題材にした絵は08年メトロポリタンへ行ったとき幸運にも遭遇した回顧展でお目にかかった。プッサンとなると流石のアメリカの美術館でも印象派のようにあそこもここも所蔵しているというわけにはいかない。MET、シカゴ、フォッグなど数館にしかないから、この‘エコーの死とナルキッソス’は貴重な作品の一枚。

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2012.06.27

夢の美術館! ノーサンプトン スミスカレッジ美

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4013_2     モネの‘ブージヴァルを流れるセーヌ河の夕暮れ’(1870年)

4012_2     モネの‘芥子畑’(1890年)

4011_2     アンリ・ルソーの‘オワーズ川の岸辺’(1908年)

4014_2         クールベの‘ノドラー氏の肖像’(1865年)

女子大のスミスカレッジのあるノーサンプトンは地図(拡大で)をみるとマサチューセッツ州のちょうど真ん中あたり。コネティカット州のハートフォードからはルート91を65kmくらい進むと到着する感じ。

もしこの街を訪ねるとしたらNYから長距離バスに乗るのがいいのか、それともボストンへシャトル便で飛びそこからバスでめざしたらいいのか、いろいろ情報を仕入れなければならない。直感では直接バスでむかうのがよさそうな気もする。

スミスカレッジの美術館を知ったのは今から22年前。1990年、ロンドンのロイヤルアカデミーでモネ(1840~1926)の‘連作展’というビッグな回顧展が開催され、この美術館からも‘芥子畑’と‘ルーアン大聖堂’が出品された。‘ルーアン大聖堂’のほうは記憶がだいぶ薄れているが、明るて太陽の光がまぶしい‘芥子畑’は今も目に焼きついている。

そして、10年パリのグランパレであった‘モネ展’にもこの美術館のものがでてきた。黄金色と赤に染まった夕暮れ時の空に思わず足がとまった‘ブージヴァルを流れるセーヌ河の夕暮れ’。こういう美術史に残るエポック的な大回顧展に展示される絵というのは野球のオールスターゲームに出場する選手のようなもの。だから、スミスカレッジにあるモネは一見する価値のある作品といっていい。

ここにあるアンリ・ルソー(1844~910)の絵がとても気になる。これをみると幼い頃広場とか空き地に小さな池をつくり、紙製の舟を浮かばせて楽しんだ泥遊びを思い出す。

この美術館も含めてアメリカにはルソーの絵が数多くある。ざっとあげてみると、メトロポリタン、MoMA、グッゲンハイム、フィラデルフィア、バーンズコレクション、シカゴ、クリーブランド、オルブライト=ノックス、コロンバス、ワシントンナショナルギャラリー、フィリップスコレクション、ヴァージニア、ノートンサイモン。

このうち日本でお目にかかったのは‘眠るジプシー女’(MoMA)、‘ライオンの食事’(MET)、‘花瓶と蔦の枝’(オルブライト=ノックス)、‘陽気なおどけものたち’(フィラデルフィア)、‘虎に襲われる兵士’、‘不愉快な出会い’、‘熱帯の森を散歩する女’(いずれもバーンズコレクション)、‘アンリ4世河岸からみたノートル・ダム’(フィリップスコレクション)。

スミスカレッジのコレクションで驚かされるのはクールベ(1819~1877)の肖像画。これはパリとMETであったクールベの回顧展(08年)でみたが、印象派だけでなくこんないい絵も所蔵していた。現地を訪問したらサプライズがいろいろあるかもしれない。

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2012.06.26

夢の美術館! ウィリアムズカレッジ美

4007_2     ホーマーの‘フェンスに腰掛ける子どもたち’(1874年)

4008_2     シャガールの‘空飛ぶ牛’(1912~14年)

4006_2     ホッパーの‘ある都会の朝’(1944年)

4009_3            デ・キリコの‘驚き’(1914年)

アメリカの美術館ですごいなと思うのはユニヴァーシティやカレッジのなかに質の高い作品をそろえた美術館があること。ボストンのハーヴァード大にはフォッグ美があり、ニューヘブンのイェール大も美術館をもっている。

マサチューセッツ州ではフォッグ美のほかにウィリアムズタウンのウィリアムカレッジ、ノーサンプトンにある女子大スミスカレッジに付属する美術館がよく画集にでてくる。こうした美術館の成り立ちについて詳しいことは知らないが、大学の創立者が蒐集したものとか卒業生のコレクションだったものが後に寄贈されたりしてだんだん数が増え、やがて一般にも公開されるようになったのではないだろうか。

ウィリアムズカレッジ美のコレクションの情報はほんの少ししかないが、これまでいい絵と遭遇した。お気に入りはホーマー(1836~1910)の子どもの絵。これは水彩画、2人の女の子と2人の男の子がフェンスに腰を掛け楽しそうに話をしている。左の3人でかたまっているちょっと小さい子と右の少し年上の男の子の間のあけ方がじつにいい。近すぎず、あきすぎず。そして、背景の家と2本の大きな木のバランスのとれた配置。遠くからこの子たちをみているとホットする。

6/13、日本橋高島屋でシャガール(1887~1985)の展覧会をみた。期待値が特別高かったというのではなく、シャガールは好きな画家だから展覧会は皆勤することを昔から決めている。プラスαがあればと思ってのこと。が、残念ながら紹介したい作品は3点にとどかず、感想記はなし。日本初公開といっても個人コレクターが所蔵しているものはシャガールが後半生に描いたものが多く、目を見張るようないい絵は滅多にない。

それに較べればウィリアムズカレッジにある‘空飛ぶ牛’はシャガールらしいファンタジックな作品。不思議なのは牛が空を飛ぶこと。シャガールとベガが空中に描かれていても、あるいはギリシャ神話のペガサスのように馬が空を飛んでいても絵の中にすっと入っていけるが、牛が空にいるとちょっと目が点になる。

ホッパー(1836~1910)の‘ある都市の朝’は代表作のひとつ。シカゴ美であった回顧展で遭遇し忘れられない絵になった。この存在感のある裸の女性を描いた有名な絵があるのだから、ここのコレクションの質は相当高そう。

ホッパーはアメリカのデ・キリコ。そのデ・キリコ(1888~1978)の‘驚き’は2年前、ローマでみた。暗くて神秘的な画面の前に立っているとデ・キリコの形而上世界に紛れ込んだような錯覚を覚える。

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2012.06.25

夢の美術館! ウィリアムズタウン クラーク美

4004_2     モネの‘エトルタの断崖’(1885年)

4005_2     ホーマーの‘プラウスネック 西ポイント’(1900年)

4003_2     ジェロームの‘蛇遣い’

4002_2            サージェントの‘カロリュス=デュラン’

来年の2月、三菱一号館美で‘クラーク美展’(2/9~5/26)が開催されることは‘ビッグニュース!’(拙ブログ5/6)でとりあげた通り。この美術館が所蔵する印象派コレクションの質の高さはどれほどのものなのか、とても楽しみ。ルノワールのお目当ての3点との対面はもう勝手に予約済み。

クラーク美の情報は展覧会が開かれたときどっと増えるはずだが、この美術館があるのはマサチューセッツ州の西の端に位置するウィリアムズタウン。ノースアダムスの近くだから、コネティカット州のハートフォードからは110kmくらいの距離。この街にはクラーク美とウィリアムズカレッジ美と2つもいい美術館がある。

クラーク美の名前を覚えたのは1994年にあったモネ(1840~1926)の回顧展。ここに登場した‘エトルタの断崖’のすばらしさに目を見張らされた。モネはこのモチーフを何点も描いているが、METとここにあるものに200%魅了されている。三菱一号館で久しぶりに会いたいが、果たして?

08年シカゴ美でみたホーマー(1836~1910)の海の絵も感激した絵。岩に砕け散る白い波しぶきと遠くにみえる鮮やかな夕日の赤が目に焼きついている。ホーマーの作品はホッパー同様、アメリカの名の知れた美術館の多くがコレクションしている。人気画家のひとりであることはまちがいない。

ボルティモアのウォルターズ美が2点もっているジェローム(1824~1883)がここにもある。描かれているのは少年蛇遣い。蛇は苦手なのだが、アラベスク模様の壁の目の覚めるような青にすごく引き寄せられる。また、この絵をみるたびにインドでみたコブラ遣いのお爺さんを思い出す。

サージェント(1856~1925)の肖像画というと‘マダムX’など女性の肖像を連想するが、男性を描いたものはこの1点しか知らない。だから、この師匠を描いた作品は貴重な肖像画かもしれない。

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2012.06.24

夢の美術館! プロビデンス ロードアイランドデザイン学校美

4000_2       マネの‘休息 ベルト・モリゾの肖像’(1870年)

3998_2     ドガの‘肩越しにみたバレエの舞台’(1878年)

3999_2     モネの‘アルジャントゥイユの情景’(1874年)

4001_2     リキテンスタインの‘ピラミッドⅡ’(1969年)

4年前ボストンへ行ったときとても楽しいことがあった。それは美味しいロブスターにありつけたこと。国内でも海外でも行く先々でその土地の名物料理に舌づつみをうつことほど楽しいことはない。だから、またボストンへ行くときはロブスターを食べることは今から決めている。

過去2回体験したボストンで美術館めぐりはボストン美とガードナー美とハーヴァード大のなかにあるフォッグ美の3館。次はどこに行くか、まだ具体的な再訪計画はできてないが、アバウトには2回。1回はツアーで、もう一回は個人旅行で。

個人旅行のときはボストンだけでなく周辺にある有名な美術館にも足をのばしたい。その一つがボストンから南西65kmくらいに位置するプロビデンスにあるロードアイランドデザイン学校美。ここもヒルステッド美同様、所蔵する印象派の作品が美術本に登場する。

マネ(1832~1883)の描いたベルト・モリゾの肖像はとても気になる絵。アメリカにあるマネの女性画で最も好きなのはワシントンナショナルギャラリーにある‘鉄道’、ほかにもシカゴやMET、ボストンでいい絵をみたが、この美術館にある‘休息’と実際に会ったら‘鉄道’と同じくらい惹かれるかもしれない。

ドガ(1834~1917)のバレエの舞台の絵は構図がおもしろい。右に描かれている女性の体は顔半だけ、手に持っている黒い扇に目がいったあと視線は自然にその前の踊り子、そしてその奥にいる踊り子たちに導かれていく。さらに舞台の奥の黄色い衣裳の踊り子たちまでじっとみてしまう。一見すると平面的な絵なのに奥行きを感じるところは浮世絵と同じ。

2010年パリであったモネ(1840~1926)の回顧展をみたとき、大きな感動をもらった風景画のひとつが‘アルジャントゥイユの情景’(拙ブログ10/12/2)。川の青色の輝きが目に強く焼きついており、モネの全作品をみわたして‘光のきらめき度’ベスト5に入る作品として登録している。

ポップアートの旗手、リキテンスタイン(1923~1997)は好きなアメリカ人作家の一人。でも、その作品をまとまってみる機会がなかなかやってこない。勝手に夢想しているのはNYへ行ったとき、MoMAとかグッゲンハイム美、あるいはホイットニー美で偶然リキテンスタインの回顧展に遭遇すること。そんなとき、‘ピラミッドⅡ’が展示してあったりして。

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2012.06.23

夢の美術館! ファーミントン ヒルステッド美

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3995_2     ドガの‘浴槽’(1885~86年)

3997_2     マネの‘ギターを弾く女’(1867年)

3996_2     モネの‘積み藁(白い霜の効果)’(1889年)

ハートフォードにあるワズワース・アシニアム美(拙ブログ5/25)をとりあげたとき、この街の距離感がまったく狂っていた。ボストンの北のほうにあるとインプットされNYからは3時間半くらいのフライトと思ってしまった。

そのあとコネティカット州やマサチューセッツ州の位置や大きさ、そして各都市の場所を調べているうちに過ちが修正され、今はお目当ての美術館のある街の位置関係がつかめるようになった。

地図(拡大で)でみるとNYからイェール大のあるニューヘブン(コネティカット州)までは150kmくらい。こんなに近かったのだ!そこから北に80km行くとハートフォード。そして、ハートフォードから西へ15kmくらいのところにあるのがファーミントン。

ファーミントンにあるヒルステッド美は印象派が好きな方なら、ピンとこられるかもしれない。そう、ドガ(1834~1917)の画集に必ず載っているパステル画の名品‘浴槽’を所蔵している美術館。たらいで体を洗っている女性の様子を描いたのはもう1点、オルセーにもある。どちらもすごく魅せられているが、ちょっと前まではアメリカのファーミントンは心理的にすごく遠くここの美術館にあるのは一生縁がないと思っていた。

ところが、よく調べてみるとこの美術館とワズワースとイェール大美はNYからわりと気軽に行けるのである。こうなると元気がでてくる。これまで諦めていた作品にぱっと光がさしてきたような感じ。ここにはもう2点みたい絵がある。マネ(1832~1883)の‘ギターを弾く女’とモネ(1840~1926)の‘積み藁’。

マネの描く女性画に大変魅了されているが、アメリカにあるものでこれまで運良くみれたのはワシントンナショナルギャラリーやMETなどの大きな美術館が所蔵するものだけ。アメリカにある印象派めぐりパート2は‘ギターを弾く女’のような絵を一点々結んでいく旅。手間がかかる分感激が大きいかもしれない。

モネの‘積み藁’シリーズはかなりみたが、ファーミントンにある絵は展覧会にでてこない。ここは作品を貸し出さない方針をとっているのだろうか。もう、がんばって訪問するしかない。

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2012.06.22

夢の美術館! ニューヨーク ブルックリン美

3990_2     モネの‘ドゥカーレ宮殿’(1908年)

3991_2         ロートレックの‘写真師ポール・セスコー’(1891年)

3992_2     サージェントの‘レヴァントの港にて’(1905~06年)

3993_2     ホッパーの‘マンサード家’(1923年)

ニューヨークは3度訪問したことがあるとはいっても、五番街などの定番の見所や美術館があるところを動いただけなのではじめて訪れる旅行者の心持ちとそう変わらない。

その街にある観光名所の場所とか買い物、エンターテイメントスポットがちゃんと頭のなかに入るようにするためには地下鉄に乗ったり、自分の足で歩いたりするのが一番。観光バスやタクシーでの移動だけだと街全体の広さとか建物の位置関係、そして目的のところへ着くのに要する時間といったことがいつまでたっても覚えられない。

次回NYを訪れる機会があったら、地下鉄を体験してみようと思っている。08年のとき地下鉄に乗ったことは乗ったがすべて添乗員さんまかせだから足は動かしたものの頭はまったく働いていない。こういうときは簡単に忘れる。今は路線地図をみてもどこの駅だったか思い出せない。

NYで新規に開拓したい美術館はブルックリン美とソーホー地区に2007年開館したニューミュージアム(日本人建築家ユニットSANNAの設計)。ブルックリン美の存在は西洋画より日本に里帰りした浮世絵のコレクションで知るほうが早かった。

10年パリのグランパレで開催されたモネ(1840~1926)の大回顧展にブルックリン美が所蔵するいい絵が2点でた。光輝くヴェネツィアを描いた‘ドゥカーレ宮殿’と‘ロンドン 国会議事堂’。この‘ドゥカーレ宮殿’はこれまでみたヴェネツィア風景画のなかでは大変印象深く、忘れられない一枚になった。

浮世絵の影響を受けたロートレック(1864~1901)の描いた写真師の絵は1988年にあった‘ジャポニスム展’(西洋美)でお目にかかった。画中画の掛け軸にあわせて縦長の画面にしているところは日本好きのロートレックの心情が反映されている。

サージェント(1856~1925)とホッパー(1882~1967)の作品は水彩画。光の効果がよく表現できる水彩の特性を生かしたとてもいい絵。いつかみてみたい。

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2012.06.21

ダルビッシュ 9勝目! イチロー 大リーグ2500安打!

3989_2インターリーグ、ハドレスとの試合に登板したレンジャーズのダルビッシュは8回を5安打2失点におさえ、9勝目をあげた。

これで7/10のオールスター戦までに10勝をあげる可能性が高くなった。

チームは6連勝と好調で勝率.614は大リーグ30球団のなかでトップ。

今日の対戦相手ナリーグ、パドレスは西地区最下位のチームだから負けることははじめから予想してないが、ダルビッシュは序盤コントロールがよくなく、2回はピッチャーにヒットを打たれ2点とられてしまった。

5回までパドレスに1点負けていたが、6回に好投したいたピッチャーが肩痛で降板したため流れが変わり、レンジャーズは2点とり逆転。こうなると、3回以降調子をあげてきたダルビッシュのペース。失点せず相手打線をピシャリと抑えた。

ここ2試合のダルビッシュはすごくいい。風格がでてきたから、登板する日はますます熱があがる。

われらがイチローが大リーグ通算2500安打を達成した。ここまでくるのに要した試合の数の少なさでは4番目。すごい記録なのだが、今シーズンはイチローの調子が悪いのでこの記録が心にぐっとこない。

71試合を消化してイチローの打率は.264。この数字は相当悪い。このままでは3割は無理。昨年の5月以降、3割をずっと割っている。なにか急に衰えた感じになってきた。チームはいつものように定番の最下位だし、イチローがヒットを量産しなければマリナーズの試合はみる気がしない。イチローのことがすごく心配。

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2012.06.20

夢の美術館! ピッツバーグ カーネギー美

3988_2     ルオーの‘老いたる王’(1937年)

3984_2     ゴッホの‘雨雲のあるオーヴェールの麦畑’(1890年)

3986_2     カッラの‘泳ぐ人たち’(1910年)

3985_2             ロスコの‘黄と青’(1955年)

ペンシルバニア州の南西部に位置するピッツバーグといわれてすぐ思い浮かぶのは鉄鋼王アンドリュー・カーネギー、次が大リーグのパイレーツ、そしてもうひとつでてくるのがウォーホルの故郷。

この街で興味があるのは近現代美術のコレクションで知られるカーネギー美とアンディ・ウォーホル美。いつか美術館の前に立てるといいのだが。カーネギー美の名前が一番最初に脳裏に刷り込まれたのはルオー(1871~1958)が描いた‘老いたる王’によってだった。

今から20年前、学研から‘絵画の発見’という画家本シリーズ(全18巻)が発行された。一冊に2人の画家がでてくるので全部で36人。そのなかにルオーがマティスとのペアリングで選ばれている。ここに暗い画面に内面の強靭な意志を感じさせる老王の絵が載っていた。

この絵に強い衝撃を受けたものの、ピッツバーグにあるのだから一生縁はなさそうとも思った。時が流れ、今はカーネギー美へ行ってみようかなという気になったので、心のなかではすこし絵に接近。ルオーはボストン美、シカゴ美にもとてもみたい絵がある。でも、08年のときは残念ながら望みは叶えられなかった。世の中そう上手くはいかないが、次はいいことがあるかもしれない。

ゴッホ(1853~1890)が亡くなったのは1890年の7月29日だが、7月に制作された作品は25点ある。カーネギー美の‘雨雲のあるオーヴェールの麦畑’はその一枚。本物の前に立つと明るい緑と黄色にクラクラしそう。

イタリア未来派のカッラ(1881~1966)の描いた‘泳ぐ人たち’はスピードの美をシャープに感じさせてくれる作品。アメリカにはローマやミラノの美術館と同じくらい未来派の名作が多くある。カッラのこの絵にも興味深々。

ロスコ(1903~1970)は黄色と青のヴァリエーション。アメリカにあるロスコ作品の分布状況がだいぶつかめてきたので、ちょっと楽しい。これから何点みれるか。一歩々前に進みたい。

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2012.06.19

夢の美術館! ボルティモア ウォルターズ美

3980_2     アングルの‘奴隷のいるオダリスク’(1842年)

3981_2        アングルの‘オイディプスとスフィンクス’(1864年)

3983_2     ジェロームの‘ローマの奴隷市場’(1884年)

3982_2        マネの‘カフェにて’(1878年)

ボルティモアではマティスやゴーギャンの傑作があるボルティモア美(拙ブログ5/31)が有名だが、もうひとつあるウォルターズ美も美術本に登場する。

二つの美術館が街のどこにあるかはまだ調べてない。そのまえにNYから南西およそ260kmのところにあるボルティモアへはどの交通機関でいくのか。ケンスケさんに教えてもらった長距離バス、グレイハウンドに乗ると3時間くらいで着きそうな感じ、すると日帰りでボルティモア美術館めぐりが楽しめそう。

また、NYから一度体験したことのあるシャトル便でワシントンへ飛びそこからグレイハウンドを利用してボルティモアへむかうという方法もありそう。でも、はじめからグレイハウンドで行くのと較べてあまり時間短縮にならなかったりしするかもしれないので、実際にでかけるときはそのあたりの情報を仕入れておく必要がある。

ウォルターズで最も惹かれるのはアングル(1780~1867)の2点。‘奴隷のいるオダリスク’は02年日本にやってきたフォッグ美蔵の同名の作品の3年後に描かれた別バージョン。背景が室内から屋外に変わり、じゅうたんの模様がちがったものになっている以外はほとんど同じに描かれている。

アングルは28歳のとき描いた‘オイディプスとスフィンクス’(ルーヴル美)を84歳でまた描いている。今度はオイディプスは右向きでスフィンクスと向き合っており、プッサンの‘アルカディアの羊飼いたち’(ルーヴル美)にでてくる羊飼いと同じポーズで描かれている。

ジェローム(1824~1904)の作品をみたのはほんの数点。08年メトロポリタンで遭遇した‘ピグマリオン’(08/5/13)はお気に入りの一枚だが、‘ローマの奴隷市場’にみられる精緻な写実表現も鑑賞意欲を刺激する。ここには‘カエサルの死’というジェロームが得意とした歴史画もある。

印象派はマネ(1832~1883)の‘カフェにて’しか情報がないが、この絵はよさそう。アメリカ人コレクターは印象派が好きだから、ほかにもサプライズがあるにちがいない。

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2012.06.18

夢の美術館! ウィルミントン デラウェア美

3975_2

3979_2           ロセッティの‘見つけられた女’(1859年)

3977_2         ロセッティの‘レディ・リリス’(1864~68年)

3978_2         ロセッティの‘ヴェロニカ・ヴェロネーゼ’(1872年)

3976_2     ホッパーの‘サマータイム’(1948年)

NYから南西へ120km行ったところがフィラデルフィア、そしてさらに35km進むとウィルミントン。この街のデラウェア美術館に憧れの絵がある。

ラファエロ前派のロセッティ(1828~1882)の女性画をみることをクリムト同様、ライフワークにしている。ともに全点制覇が夢。このためお気づきのようにこれまでロセッティ作品はいくつもとりあげてきた。でも、体験したのは4割くらいにすぎないから、ゴールはまだまだ先。

4年前テートブリテンを訪問した際、ミュージアムショップでこの美術館が出版しているロセッティ、バーン=ジョーンズ、ブレイクの本を買い込んだ。今、このロセッティ本に載っている油彩画・水彩画29点により追っかけ作品のイメージができている。ここにアメリカにあるものが7点載っている。この画家にもアメリカ人コレクターは高い関心を寄せていた!美術館の内訳はデラウェア美(3点)、フォッグ美(2点)、ボストン美(1点)、カンザス大美(1点)。

もちろんロセッテイの作品は29点しかないということはなく、ほかの美術本にもいい絵が載っているし、ハーヴァード大のフォッグ美がもっているすばらしいロセッティコレクションが一度日本にやってきたこともある(02年西洋美)。このときはテート本に載っている‘祝福されし乙女’を含む9点が公開された。

ロセッティの描く女性は歌麿の美人画のように一見すると皆同じようにみえる。が、モデルは5人いた。みたくてしょうがないデラウェアにある絵はちがう女性がモデルになっている。‘見つけられた女’(未完成)は情婦ファニー・コンフォース、‘レディ・リリス’はアニー・ミラー、そして‘ヴェロニカ・ヴェロネーゼ’はアレクサ・ワイルディング。

デラウェアでみたい絵がもう一枚ある。それはホッパー(1882~1967)の‘サマータイム’。この絵はシカゴ美であった回顧展のとき展示替えでみれなかった。いつかリカバリーしたい。

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2012.06.17

夢の美術館! ワシントン ハーシュホーン美

3973_2     ホッパーの‘線路際のホテル’(1952年)

3972_2     ミロの‘サーカスの馬’(1927年)

3974_2            ロスコの‘No.9/No.24’(1949年)

3971_2     ウォーホルの‘マリリン・モンローの唇’(1962年)

スミソニアンの博物館群のひとつ、ハーシュホーン美は東洋美術の殿堂フリーア美の二つ手前にある。地図(拙ブログ6/11)をみると二つの美術館は目と鼻の先。

4年前ワシントンを訪問したときは予定はフリーアと反対側の列に建っているナショナルギャラリー、だからハーシュホーンは急ぎ足でフリーアへむかうときモダンな建物とエントランスの前の空間に設置してあるユニークなオブジェをみただけ。

そのときはここに現代美術のいい作品があることはまったく知らなかった。シカゴ美で遭遇した‘ホッパー展’ではこの美術館が所蔵する‘午前11時’(08/4/8)に魅せられたのに、ワシントンに移動してきてもそのことは忘れていて‘ここは現代アートがあるのかな’というほどの軽い気持ちで通りこして行った。

でも、今はこの美術館への関心はとても高い。そのきっかけとなったのは2月東近美であった‘ポロック展’。大変感動した‘ポーリングのある構成Ⅱ’(2/16)を所蔵しているのはなんとハーシュホーンだった!こんな傑作があると、ほかにもいいものがあるだろうという直感が働く。

こういうときは情報がぱっぱとつながってくる。ホッパー(1882~1967)はもう一点‘線路際のホテル’があった。ほかにもあるかもしれない。そして、大好きなミロ(1893~1983)の‘夢の絵画’のひとつ、‘サーカスの馬’もこの美術館がコレクションしている。

そして、ビッグネームのロスコ(1903~1970)の‘No.9/No.24’やウォーホル(1928~1987)の‘マリリン・モンローの唇’もみれる。実際入館するとサプライズのコンテンポラリーアートがここにもあそこにもあるという感じかもしれない。

じつは前回のナショナルギャラリーでは近現代美術が展示してある東館に思いえがいていた作品は半分くらいしか姿を見せてくれくれなかった。お目当てのポロック、ロスコ、ステラが想定外の全滅、だから、次はこれらのリカバリーをはたし、そのあとハーシュホーンヘ直行することを今から決めている。

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2012.06.16

渓斎英泉の美人画はお好き?

3970_2     ‘木曾街道 日本橋雪之曙’(1835年)

3969_2     ‘木曾道中 岩村田’(1835~36年)

3967_2             ‘日光山名所之内 素麺之滝’(1843~46年)

3968_2     ‘東都両国橋夕涼図’(1830~44年)

千葉市美では現在‘渓斎英泉展’(5/29~7/8)が開かれている。この美術館が主催する回顧展はでてくる作品が多いのが特徴。その数350。

渓斎英泉(1791~1848)という浮世絵師は二つの顔をもっている。いかにも女郎という顔つきをした女性を描くことに生涯をささげた画家というイメージ、そしてもう一つの顔は北斎、広重、あるいは国芳とは一味ちがった視点で自然や風景を描写した腕のいい風景画家。

じつは英泉の描く美人画には昔から心が動かない。だから、千葉までわざわざ出向いたのは風景画のヴァリエーションを増やすため。その風景画、広重と合作の形になった‘木曾街道六捨九次’のなかにいい絵がある。最も好きなのが最初にでてくる‘日本橋’

この絵は構図がじつにいい。ここには斜めの線が三つある。右の大きく描かれた日本橋、左真ん中から遠近法で描かれているためその大きさがだんだん小さくなる魚河岸、そして昇る朝日の横で飛翔する鳥の一群。これにより活気にあふれる日本橋の様子を動きのある画面に仕上げている。

ついニヤニヤしてしまうのが‘岩村田’の座頭たちの喧嘩の場面。江戸の街道ではこんなことはしょっちゅうみられたにちがいない。今回‘木曾街道’は10点。折角の回顧展なのだから24点全部揃えて欲しかった。このシリーズを含め風景画が44点というのは消化不良の感はいなめない。

日光の滝を描いた作品もお気に入り。‘裏見之滝’(拙ブログ06/7/26)同様、滝のフォルムに視線が釘付けになるのが‘素麺之滝’。竹の笹を青くして先を三角形にしたようなものが下から上へと連続して重ねられていく様は強烈な印象をみる者にあたえる。

賑やかな隅田川の花火を描いた絵は一度みたことがある。中央の上で花火が打ちあがっている。花火の描き方は絵師によってちがうが、英泉はとびちる火の粉を放射状にのびる長い赤の線で表現している。今年の隅田川の花火大会は完成した東京スカイツリーの人気で例年以上に混雑するかもしれない。

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2012.06.15

楽しい染物 ‘紅型展’!

3963     国宝‘黄色地鳳凰蝙蝠宝尽くし青海立模様衣裳’(18~19世紀)

3964     国宝‘花色地青海波に貝藻流水模様衣裳’(18~19世紀)

3965     ‘浅地霞に梅枝枝垂桜燕鳥流水葵菖蒲模様衣裳’(19世紀)

3966     ‘染分地霞遠山に枝垂桜模様衣裳’(19世紀)

サントリー美ではじまった‘紅型展’(6/13~7/22)は予定では7月に入ってからみるつもりだった。ところが、西洋美で‘ベルリン国立美展’をみたあと展覧会案内のコーナーで手にしたチラシに重要な展示情報が載っていたので急遽初日に入館することになった。

当日の展覧会めぐりにこれをつけ加えさせたものは鳳凰や蝙蝠などの模様が黄色の地に描かれた衣裳。これは国宝で展示は6/13~6/25。もしチラシが目に入らなかったら、見逃すところだった。国宝の紅型はこれ1点と思っていたら、青海波の模様がとても美しい衣裳と流水のまわりに咲く菖蒲の上を燕が賑やかに飛ぶもの2点が横に並んでいた。

この琉球王家に伝わる紅型衣裳が国宝に指定された時期は迂闊にも把握してない。多分ここ10年くらいの間ではないかと思う。今回会期を通じて展示される10点が一括して国宝ということになったのだろう。図録をみると残りの7点も模様と色が格別にいい。これらも俄然みたくなった。

紅型は楽しい染物、色がとても鮮やかでそのうえその色やかたちに深みがあり品のよさもある。鳳凰と蝙蝠の図柄の衣裳は黄色と赤の楽しい配色が印象的であり、青海波の模様が全体に広がるものはエルメスのネクタイに施された模様を思い出させるほどエレガント。

6/25までに展示されているのは90点ほど(通期では241点)。国宝の3点のほかにも目を惹くのがいくつもある。動きのある模様でとくに魅せられたのが梅の枝、枝垂桜、燕、流水などが描かれたもの。華やかな雰囲気が漂う意匠がみる者の心を瞬時にハレモードへと誘ってくれる。

松坂屋は洋画家の岡田三郎助がコレクションした紅型を所蔵しているようで、今回これらが初公開されている。そのなかで足がとまったのが柔らかい曲線フォルムが赤、緑、青、紫で彩られている‘染分地霞遠山に枝垂桜模様衣裳’。

紅型をこれほど沢山みれたのは一生の思い出。満ち足りた気分で館をあとにした。

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2012.06.14

満足度200%の‘高橋由一展’!

3961_2                 ‘鮭’(重文 1877年頃 東芸大美)

3959_2         ‘日本武尊’(東芸大美)

3960_2     ‘山形市街図’(1881~82年 山形県)

3962_2     ‘鵜飼図’(1892年 ポーラ美)

出動がのびのびになっていた‘高橋由一展’(東芸大美 4/28~6/24)をみてきた。10日の日曜美術館で高橋由一が取り上げられたことが効いているのか、会場は大勢の人であふれかえっていた。‘鮭’人気恐るべし!

これまで高橋由一(1828~1894)の作品は両手くらいしかみてなかったので、画業全体をまとまった形でみる機会があればいいなとは思っていた。でも、回顧展が開かれることは正直いって予想してなかった。それがどういう風のふきまわしかわからないが、代表作の数々がどどーんと東芸大美に集結した。

お陰で琴平の金刀比羅宮が所蔵する作品や山形県にある有名な‘山形市街図’が現地に足を運ばないでみることができた。美術本に載っているものはほとんででており、まさに‘高橋由一、全部みせます!’という感じ。‘鮭’、‘花魁’の由一の重文2点を所蔵する東芸大美だからこそ実現した展覧会ではあるが、これほど多くの作品を全国から集めてくるのだから、その企画力、運営力は本当にスゴイ。

‘鮭’は3点でている。東芸大のものをみるのは3度目だが、隣の方ははじめて。山形美に寄託されているものは7年くらい前、現地でみた。もうひとつ、笠間日動美にあるものにお目にかかれたのは運がいい。

3つをくらべるとやはり真ん中の教科書に載っている‘鮭’に惹かれる。朱色の肉の下の皮に皺がよりでこぼこしているところは本物の鮭そっくり。この皮や銀色の鱗の驚くべき質感描写が由一の油絵の一番の魅力。ほかの静物画では桜の入った手桶を描いた‘桜花図’に足がとまり、木の質感に見入っていた。

この美術館が春と秋に行うコレクション展にでてくるのを長らく待っていたのに縁がなかったのが‘日本武尊(やまとたけるのみこと)’。やっとみることができた。黒々とした髪と奄美や沖縄の人のような太い眉毛をした日本武尊は図版でみるよりずっと迫力があった。

風景画でお好みは‘宮城県庁門前図’(宮城県美)、東博でよく展示される‘酢川にかかる常盤橋’、そしていつかみたいと思っていた‘山形市街図’。‘山形市街図’をみていい気持ちになっていたら、ほかにもサプライズがあった。それはポーラ美と東博が所蔵している‘鵜飼図’。由一は鵜飼も描いていた!しばらく息を呑んでみていた。

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2012.06.13

フェルメールの‘真珠の首飾りの少女’とついに対面!

3955_2         フェルメールの‘真珠の首飾りの少女’(1662~65年)

3956_2 リーメンシュナイダーの‘龍を退治する馬上の聖ゲオルギウス’(1490~95年)

3958_2           デューラーの‘ヤーコプ・ムッフェルの肖像’(1626年)

3957_2     ベラスケスの‘3人の音楽家’(1616~20年)

フェルメールの‘真珠の首飾りの少女’と対面してきた。この絵をみることが長年の夢だったので、なんだか大仕事をしたような気分。体は嬉しさでふわふわしている。

今日から西洋美ではじまった‘ベルリン国立美術館展’(6/13~9/17)、10時に入館しお目当てのフェルメール(1632~1665)のところへ急いだ。絵の前はまだ人だかりとういう状態ではないので、じっくりと画面の隅から隅までみた。

下の暗い部分に目をやると光輝く点がみえる。これは椅子の鋲。金属の質感がじつによくでている。そして次に視線がむかうのは少女の後ろの壁。なにもない白い壁が窓から入ってくるやわらかい光により美しく光っている。少女が立っているところから窓までにつくられたこの空間の広さがじつにいい。

卵型の顔をした少女の横顔に200%参っている。この少女はよほど嬉しいことがあっにちがいない。素直な気持ちがそのままでている感じ。女性画を数多くみてきたが、これほど内面の素の感情がとらえられているものはみたことがない。

今回少女が着ている黄色のアーミンにすごく関心があった。もっと黄色が輝いているかと思っていたが、顔や手と同様にソフトフォーカスがかかったように光がにじみぼやけた感じになっていた。だから、その雰囲気につつまれると親しみやすい天使と今向き合っているのではないかとつい錯覚する。フィギュアスケートの浅田真央ちゃんを思わせるこの少女は6/30から東京都美に登場する‘真珠の耳飾りの少女’と共演する。これはたまらない!

ほかの作品はさらさらとみた。この展覧会はズバリ、‘真珠の首飾りの少女’の1点豪華主義。‘フェルメールの人気の絵を3ヶ月も出品するのだから、ほかの作品はこれくらいで我慢して頂戴!’というのが本音かもしれない。普通の西洋画好きの人はどう思うか知らないが、フェルメールファンはニコッと笑って‘はい、わかりました。もちろんOK!気にしないで’となる。

収穫がないわけではない。リーメンシュナイダー(1460~1531)の木彫がすばらしかったし、デューラー(1471~1528)のとてもリアルな肖像画にも目を奪われる。また、ベラスケス(1599~1660)の卓越した対象の質感描写がみられる‘3人の音楽家’に会えたのもよかった。

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2012.06.12

夢の美術館! フィリップス・コレクション

3951_2     オキーフの‘レッドヒル’(1927年)

3952_2          ロスコの‘タンジュリン色の上の緑と赤’(1956年)

3954_3         モディリアーニの‘エレーナ・パヴロウスキーの肖像’(1917年)

3953_2            クレーの‘アラブの歌’(1932年)

ここ10年の間にフィリップス・コレクションは2度日本にやってきた。05年のときはルノワールの傑作‘舟遊びの昼食’(拙ブログ05/6/17)や画集によく載っているゴッホやマティスの絵などがどどっと公開され、昨年は国立新美で行われた‘モダンアート、アメリカ展’にホッパーやオキーフらアメリカ人作家の作品が数多く展示された(11/10/12)。

これくらい気前よく作品を公開してくれると美術館に対する好感度はいやがおうにも高まるし、じっと待っておればまた別のいい絵がやってくるのではないかと期待してしまう。だが、待ちきれない絵がいくつかある。それはオキーフ(1887~1986)とロスコ(1903~1970)。

‘モダンアート、アメリカ展’にオキーフは3点くらいでたが、極上の‘レッドヒル’はダメだった。ホッパーの‘日曜日’を出品しますから、‘レッドヒル’は勘弁して!という感じだろうか。この絵の存在は1993年に発売された‘ラ・ミューズ 世界の美術館 フリップス・コレクション’で知った。その強烈な赤に魅せられて20年近くになるが、夢を叶えたいという思いだけは持ち続けている。

館内に入ったらダッシュしたいところがもう一つある。ロスコルーム。ここに‘タンジュリン色の上に緑と赤’など3点が展示してある。まだロスコの作品は3割くらいしかみれてない。1点でも多くみたいと願っているが、ロスコ家や個人が所蔵している作品が多くあることや展示している美術館が世界中に散らばっているため、鑑賞の機会は限られている。だから、フィリップス・コレクションのように旅行しやすいところにある作品はなんとしても目におさめたい。

‘ラミューズ’で紹介されている30点は2回の展示で16点みることができた。残りのなかで気になるのがモディリアーニ(1884~1920)の絵。今、アメリカにあるモディの追っかけ画は5点。ワシントンではナショナルギャラリーにある‘ジプシー女と赤ん坊’とここのユダヤ人書籍商の娘を描いた‘エレーナ・パヴロウスキーの肖像’。

クレー(1879~1940)の‘アラブの歌’はとてもおもしろい絵。1914年に旅行したチュニジアでの収穫がこうした作品で表現されている。

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2012.06.11

夢の美術館! ワシントン コーコラン・ギャラリー

3947_2

3948_2     ドガの‘カフェ・コンセールにて’(1876年)

3950_2     ホッパーの‘大波’(1939年)

3949_2     ホーマーの‘ハドソン河の材木切り出し’(1892年)

ワシントンDCへは2度訪問したが、沢山ある美術館や博物館のうち出かけたのはナショナル・ギャラリー、フリーア・ギャラリー、アーサー・M・サックラー美、国立航空宇宙博物館の4つ。地図(拡大で)をみておわかりのように、美術館の建物は碁盤の目のように区画されたところにどーんどーんと建っているのでとてもわかりやすい。

次回のワシントンで新規に開拓したい美術館が3つある。街の中心から少し北のところにあるフィリップス・コレクション、コーコラン・ギャラリー、そして08年のときドーナツ型の建物をみただけで中には入らなかったハーシュホーン美。また、ここだけでなくナショナルギャラリーでリカバリー作品の鑑賞にも熱をいれないといけないので1回では思いの丈を果たせないかもしれない。

こだわりの作品はフリーア・ギャラリーにもある。それは死ぬまでになんとしてもみたい俵屋宗達の‘松島図屏風’。フリーアにあるものは遺言によって門外不出となっているので、ここに来なければみることができない。ところが、日本画は常時展示されない。これが厄介なところ。だから、ワシントン行きが煮詰まったときはミューズに祈り続けようと思っている。

ナショナルギャラリーからおよそ2km行ったところにあるコーコラン・ギャラリーが所蔵する作品の情報は片手くらいしかない。とても気になっている絵はドガ(1834~1917)の‘カフェ・コンセールにて’。まるで賑やかな舞台を撮ったスナップ写真のよう。リヨン美にも同じく奥の方に踊り子たち手前にオーケストラの人々を描いた絵がある。

ホッパー(1882~1917)とホーマー(1836~1910)の絵は08年シカゴ美で遭遇し、大変感激した作品。ホッパーがこんな明るい海の絵を描いていたとは!横にもう1点よく似た絵があり、その光の美しさに言葉を失ってみていた。ホーマーの絵は水彩画。色合い、構図が本当にすばらしい。

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2012.06.10

夢の美術館! リッチモンド ヴァージニア美

3944_2     アンリ・ルソーの‘ゴリラとインディアンの闘い’(1910年)

3945_2        モネの‘アイリス’(1914~17年)

3946_2     ホッパーの‘日暮れ時の家’(1935年)

3943_2      ポロックの‘ナンバー15、1948’(1948年)

首都ワシントンから南へおよそ140km下ったところにあるのがヴァージニア州のリッチモンド。ずいぶん前、50の州があるアメリカは風土も文化も違う11(?)の独立した国が集まってできているような国家だといったことを論じた結構分厚い本を読んだことがある。で、ある時期までは50州の位置関係が頭のなかに入っていた。

ところが、今はそれがすっかり消えてしまっており、情報に対する指向性の点からいうとヨーロッパに比べるとアメリカはかなり弱い。例えば、ヴォージニア州は覚えていてもその下のノース・カロライナ州がさっとでてこない。アメリカの美術館めぐりの準備をスタートさせたので、これから必要な情報を手に入れるスピードをあげていきたい。

リッチモンドにあるヴァージニア美の名前がはじめにインプットされたのはルソー(1844~1910)の絵。ルソーで人気の高いのがジャングル画シリーズ。画集を開くとこのシリーズを所蔵しているアメリカの美術館が続々でてくる。ヴァージニア美は鑑賞欲を刺激される‘ゴリラとインディアンの闘い’をコレクションしている。インディアンが登場するのだから、絵は落ち着くところに落ち着いたという感じ。

モネ(1840~1926)の晩年の作‘アイリス’はなかなか縁がない。縦長の画面の前ではいい気持ちになりそう。モネの作品はボストン美にあるものが日本に何度もやってきて印象派ファンを楽しませてくれるが、ほかの美術館にもいい絵が数えきれないほどある。それもシカゴ美やMETやワシントンナショナルギャラリー、フィラデルフィア美のようなビッグな美術館だけでなく、地方の中堅クラスあるいは小さな美術館にもあるのだから驚かされる。

シカゴ美であったホッパー(1882~1956)の回顧展(08年)で思わず足がとまったのが‘日暮れ時の家’。右端に灯のついた電灯をみせ窓から明かりがこぼれる家を下と横をカットして描く構成にとてもひきつけられる。

ポロック(1912~1956)がドリッピングとポーリングを駆使して精緻に描いた作品に200%魅せられているが、1948年に制作された‘ナンバー15’は絶妙に配置された赤、青、黄色がじつに美しい。この絵は感動しそう。

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2012.06.09

夢の美術館! ウエストパームビーチ ノートン美

3941_2     モネの‘ボルディゲラのモレノ庭園’(1884年)

3940_2     ゴーギャンの‘オリーヴ山のキリスト’1889年)

3942_2       シャガールの‘記念日の花’(1947年)

3939_2     ポロックの‘夜の霧’(部分 1945年)

ノートン美はフロリダ州のウエストパームビーチにある夢の美術館。ウエストパームビーチはマイアミから北へ100km行ったところに位置している。美術を楽しんでなければ、フロリダは一生南米と同じように遠い々所に終わりそうだったのに、アメリカの美術館を夢見ることになったので将来足を踏み入れることになるかもしれない。

フロリダは避寒地だから、冬の時期は人口がどっと増えるのだろう。強い日差しのなかのんびりと過ごすのは楽しいにちがいない。日本で定番のハワイ観光みたいなものだろうか。

ヨーロッパでの美術館めぐりがひと段落したら、次はアメリカの美術館。そのときオプションの観光は何があるのだろう、フロリダだとワニのいる湿地帯をボートか舟でまわるドキドキツアー?そして夜の料理はワニの肉だったりして。また、水族館の熱帯魚やショーなどがお決まりのエンターテイメントかもしれない。

フロリダで行ってみたい美術館はノートン美とタンパベイに面するセントピーターズバーグにあるサルバドール・ダリ美。そのときはマイアミを拠点にして動き、松井が所属する大リーグ球団レイズのホームタウン、タンパで野球観戦もしてみたい。

ノートン美の名前も美術本にときどき出てくる。モネ(1840~1926)が地中海旅行をしたとき描いた‘ボルディゲラのモレノ庭園’は日本にやってきたことがあるのでモネ好きの方は思い出されるだろう。明るい黄色や赤が印象的な絵で10年パリであった大回顧展にも展示された。ボルディゲラはフランスからイタリアに入ってすぐのところにある街。

ゴーギャン(1848~1903)の‘オリーヴ山のキリスト’は幸運にもテートモダンであった‘ゴーギャン展’でお目にかかった。手前に大きく描かれたキリストには圧倒的な存在感がある。赤い髭をしたキリストはゴーギャンの自画像。この絵は美術館のお宝のひとつにちがいない。

近現代絵画はシャガール(1887~1985)とポロック(1912~1956)の作品しか情報がない。シャガールの絵はクルマでわざわざ出かけた青森県美の開館記念展‘シャガール展’(06年)に展示されていたのでよく覚えている。会場にはもう1点あった。

アメリカの美術館だから現代アーティストの作品はポロックのほかにもいいのが揃っているような気がする。いつか館の前に立ちたい。

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2012.06.08

夢の美術館! ヒューストン メニル・コレクション

3936_2      ヒューストン メニル・コレクション

3938_2          マグリットの‘落日’(1964年)

3937_2             エルンストの‘大アルベルトゥス’(1957年)

3935_2     ウォーホルの‘最後の晩餐~カモフラージュ’(1986年)

大リーグの試合を毎日といっていいくらいTVでみているので、ヒューストンいう街もしっかりインプットされている。ここはナ・リーグ、中地区のアストロズの本拠地。その人口については関心がなかったが、なんと210万人、全米4番目の大都市だった。日本なら名古屋市(226万人)と同じくらいの人々が暮らしている。

この街にあるプライベート美術館、メニル・コレクションのことを知ったのはマグリット(1898~1967)のTASCHEN本。空中に浮かぶ無数の男たちが描かれた‘ゴルコンダ’(拙ブログ1/27)に大変魅せられたのでこのメニルもすぐ覚えた。

ここがマグリットを何点くらい所蔵しているのかわからないが、10点くらいはありそう。09年Bunkamuraで開催された‘だまし絵展’には‘落日’と‘望遠鏡’の2点が公開された。‘落日’の意表をつくアイデアにおもわず唸ったのを今でもよく記憶している。

メニルはエルンスト(1891~1976)のコレクションでも有名。現在横浜美で行われている回顧展(4/7~6/24 5/3)には画集に載っている‘大アルベルトゥス’、‘ユークリッド’、‘美しき女庭師の帰還’など5点がどーんと展示されている。まさに‘自慢のコレクション、全部みせまーす!’という感じ。

ピカソでもマティスでも、そしてシュルレアリストでもアメリカ人コレクターはその豊富な資金力をもとに貪欲に蒐集している。フロリダ州のセント・ピーターズバーグにはダリ美術館があるし、ヒューストンではマグリットとエルンストの傑作が美術ファンの目を楽しませてくれる。アメリカの美術環境は巾がひろくとても豊か、やはり経済同様、美術大国である。

ウォーホル(1928~1987)が1986年から描きだした‘最後の晩餐’シリーズ(100点)の一枚がここにあることは昨年7月BSプレミアムで放送された‘極上美の饗宴 鬼才ウォーホルの真相’で知った。

この番組をみていたときはダルビッシュがレンジャーズに入団することなど思ってもいなかった。が、今はダラス行きがオプションのひとつになったので、迷彩模様のなかにダ・ヴィンチの‘最後の晩餐’を描いたこのウォーホルの作品にも縁があるかもしれない。

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2012.06.07

夢の美術館! ダラス美術館

3932_2     モネの‘ラヴァクールのセーヌ河’(1880年)

3931_2     ホッパーの‘灯台のある丘’(1927年)

3934_3        アンリ・ルソーの‘サン・クルー橋近くの野辺の捨て子’(1898年)

3933_2                 ポロックの‘大聖堂’(1947年)

テキサス州のダラスというとすぐ連想するのがアメリカンフットボールの‘ダラス カウボーイズ’。アメフトのゲームを大リーグのようにTVでみているわけではないが、スポーツ情報にはいつも反応しているのでこのチームがフットボールの代名詞として強く記憶されている。でも、最近のスーパーボールのチャンピオンには名を連ねてなかったような気がするが、今は強くない?

アメリカの大都市の人口については3位までは数はともかくすっといえる。NY、LA、シカゴ。そのあとはイメージできない。ダラスは2010年の人口統計によると120万人で9番目。テキサス州では一番多いかと思っていたが、ヒューストンだった。210万人でアメリカ全体では4位、そしてサンアントニオもダラスより多く133万人で7番目。

ダラス・フォートワース国際空港は全米屈指の巨大空港らしい。アメリカの街に関する情報がひとつふたつと入ってくると、広い国アメリカという心理的な重しがとれ見知らぬ街へ乗り出してみようかなという気になる。

ダラス美術館は100万をこえる人々がいる街にある美術館だから、いい作品が揃っているにちがいない。これまでここの作品は2点しか縁がないが、どちらも心を奪われる傑作だった。ひとつはモネ(1840~1926)の大回顧展(2010年 パリ グランパレ)でみた‘ラヴェクールのセーヌ河’、もう1点は08年シカゴ美に出品されていたホッパー(1882~1967)の‘灯台のある丘’。

モネは水面に反射した空や木々、建物を描いた作品をいくつも残しているが、ダラス美にあるこの絵は光の表情がじつに細やかで腹の底から痺れた。そして、ホッパーの灯台も忘れられない。灯台にあたる強い光と野原にできた暗い影の強烈な対比が目に焼きついている。人の気配の感じられない静謐な世界。でも、どことなく淋しいからこういう風景をみると自分の人生をついふりかえってしまうかもしれない。

気になるのはアンリ・ルソー(1884~1910)の捨て子の絵。フィラデルフィア美、クリーブランド美、シカゴ美、ワシントン・ナショナル・ギャラリーなどにもルソーの追っかけ画があるが、アメリカの美術館をまわるとルソーは一気に済みマークがつけられる。

ポロック(1912~1956)の傑作がここにもある。現代アーティストのいい作品はアメリカのコレクターがしっかり集めているから、ほかにもサプライズが待ち受けているような気がする。どうだろうか?

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2012.06.06

夢の美術館! フォートワース キンベル美

3928_2     ラ・トゥールの‘クラブのエースを持ついかさま師’(1620年代前半)

3930_2     クールベの‘ファン・ウィッセリングの肖像’(1846年)

3929_2       ゴーギャンの‘イーゼルに向かう自画像’(1885年)

3927_2     カイユボットの‘ヨーロッパ橋’(1876~77年)

ダルビッシュが大リーグのテキサスレンジャーズに入団し大活躍しているので、テキサスに親しみを覚えるようになった。レンジャーズの球場があるのはアーリントン。ダラスから西へ約30kmあたり。そしてさらに20km行くとフォートワースに到着する。

フォートワースという街は普通に生活しているとまったく知らない街だったのに、カラヴァッジョやラ・トゥールが好きになったため、アメリカのどこにあるかはだいぶ前から頭のなかに入っている。でも、ここへ足を運ぶというのは昨年までは思ってもいなかった。

ところが、今はダルビッシュの勇姿をみるのと美術館めぐりのセットでダラス行きもありかなという気になっている。アバウトな旅行日程はダラスに3、4日滞在して、一日は野球観戦、そして残りの日を美術館訪問にあてる。美術館はキンベル美とダラス美とヒューストンにあるメニル・コレクション。

キンベル美には目がとびでるくらいスゴイ絵が2つある。カラヴァッジョ(1571~1610)の‘いかさま師’(拙ブログ10/5/14)とラ・トゥール(1593~1652)の‘クラブのエースを持ついかさま師’。この特◎の風俗画がこの美術館に入った経緯については詳しくは知らないが、とにかくサプライズのコレクターであることは間違いない。

カラヴァッジョの絵は2年前ローマで運良くみりことができた。で、次は同じく強い磁力を出しているラ・トゥールの絵。これもなんとかしたくなった。

この美術館のコレクションの全体像がつかめてないが、古典絵画のほかにもいい絵が揃っている。パリとニューヨークであった回顧展で大変惹きこまれたクールベ(1819~1877)の肖像画とゴーギャン(1848~1903)の自画像。ともに‘My好きな男性肖像画’の上位に登録している。

もう一点とても気になる絵がある。それはカイユボット(1848~1894)の‘ヨーロッパ橋’。08年シカゴ美でみた傑作‘パリ、雨の日’(10/9/14)でこの画家に開眼し、昨年は‘ワシントン・ナショナル・ギャラリー名品展’(国立新美)で‘カヌー’(11/6/24)に200%KOされた。キンベル美にあるこの絵にもお目にかかりたい。

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2012.06.05

夢の美術館! カンザスシティ ネルソン・アトキンズ美

3923_2            モネの‘キャピュシーヌ大通り’(1873年)

3924_2           セザンヌの‘パイプをくわえる男’(1890~92年)

3925_2        メアリー・カサットの‘劇場にて’(1879年)

3926_2     ホーマーの‘グロースター港’(1873年)

アメリカ中西部にある美術館でセントルイス美とともに関心を寄せているのがカンザスシティのネルソン・アトキンズ美。大リーグ、ロイヤルズの本拠地として昔から知っているカンザスシティはセントルイスから西へ約400km行ったところにある。

ネルソン・アトキンズ美の名前を知ったのはモネ(1840~1926)の回顧展。モネの大ファンだからモネ関連の展覧会は皆勤しているのだが、20年くらい前にあった回顧展にこの美術館が所有する有名な絵‘キャピュシーヌ大通り’が出品された。オペラ座へむかうこの大通りの活気ある光景が描かれたこの絵に遭遇したのは一生の思い出。いつか再会したい。

セザンヌ(1839~1906)の‘パイプをくわえる男’をみたのはつい2年前のこと。ロンドンのコートールド美をはじめて訪問したとき運良くミニ‘セザンヌ展’が行われており、この絵が展示されていた。小さい絵なのだが、存在感のある農民の立ち姿に思わず足がとまった。

アメリカの女流画家というと真っ先に思い浮かべるのはオキーフだが、印象派のメアリー・カサット(1844~1926)にも強い関心がある。といっても、まだ、この画家の作品は‘5時のお茶’(ボストン美)や‘青い肘掛け椅子の少女’(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)など片手くらいしか縁がない。で、明るい黄色が目に心地いいパステル画‘劇場にて’とボストン美蔵の‘オペラ座の黒衣の婦人’を当面の目標にしている。

ホッパー同様、アメリカ絵画のビッグネーム、ホーマー(1836~1910)の作品をもっともっとみたいと願っている。熱い思いを寄せているのは‘八点鐘’(アディソン・ギャラリー 拙ブログ11/7/3)や‘見張り’(ボストン美)や‘ライフライン’(フィラデルフィア美)。

ホーマーは水彩画の名品を数多く残している。‘グロースター港’は08年シカゴ美を訪問したとき偶然遭遇した‘ホーマー水彩画展’に展示してあったもの。この回顧展でいっぺんにホーマーの虜になった。

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2012.06.04

夢の美術館! インディアナポリス美術館

3921_2     ヴァトーの‘田舎の踊り’

3922_2     ターナーの‘エジプト 五番目の禍’

3920_2     スーラの‘グラヴリーヌの運河’(1890年)

3919_2     ホッパーの‘ホテルのロビー’(1943年)

現在、アメリカを身近に感じるのは大リーグのみ。ニュースは毎日入ってくるからアメリカの景気がどうかとか、ダウが下がったとか上がったとかといった経済のマクロの状態はわかっている。でも、アメリカに住んでいる人々の生の暮らしぶりについてはよくわからない。

4年前にシカゴとかNYなどを旅行したが、皆大都市。こういう大きい街はこれまで二度、三度と行ったから大体の感じはつかめている。でも、地方の都市となると足を踏み入れたのはナッシュビルだけ。このときは陽気なカントリーミュージックがじつにに楽しく、摩天楼のNYもアメリカなら、素朴なお兄ちゃんやオッサン、オバサンのいる町もまたアメリカなんだと思った。

インディ500でインプットされているインディアナポリス。シカゴからは約280kmのところに位置している。この街は今年日本であった展覧会で強く印象づけられた。それは東近美で開かれた‘ジャクソン・ポロック展’。最も心を奪われたのは目玉の‘インディアンレッドの地の壁画’(テヘラン現代美)だったが、もう一点インディアナ大美の所蔵する
‘Number11,1949’にも大変感動した。

インディアナポリス美にある作品でちょっと驚くのはヴァトー(1684~1721)。アメリカの大富豪たちはロココ絵画もせっせと蒐集した。名画を多く所蔵しているのはNYのメトロポリタンとフリック・コレクション、そしてワシントン・ナショナル・ギャラリー。

‘メズタン’(MET)、‘イタリア喜劇の俳優たち’(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)はヴァトーの有名な作品だか、初期に描かれた‘田舎の踊り’にも魅了される。

ターナー(1775~1851)の‘エジプト 五番目の禍’はじっくり見たい一枚。ターナーはロンドンのテート・ブリテンとナショナル・ギャラリーにある作品をみれば済みになるかというと、まあそうなのだが、アメリカの美術館にもいい絵が結構ある。フィラデルフィアやボストンなどのブランド美術館がもっている作品とおなじくらい見ごたえのあるターナーがここにもあるというのがすばらしい。

スーラ(1859~1891)の点描風景画は残った追っかけ画のひとつ。静かな世界に身をおきたいときもってこいの絵がスーラの風景画、人気のない静寂な空気につつまれると心が落ち着き、自然の美しさが愛しくなってくる。

アメリカの美術ファンにとても愛されているホッパー(1882~1967)、‘ホテルのロビー’は08年シカゴ美であった回顧展でお目にかかった。この展覧会の図録を宝物のようにして時々みているのだが、この絵はお気に入りの一枚。

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2012.06.03

夢の美術館! セントルイス美術館

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3916_2     ゴッホの‘オーヴェールの村の道と階段’(1890年)

3918_2         ドガの‘舞台のそでのバレリーナたち’(1900年)

3917_2     クールベの‘二匹の犬’(1866年)

小さい頃から野球が好きで少年野球に入ってピッチャーをやってきた。得意球はカーブ、これでよく三振をとった。このころ秋になると大きな楽しみがあった。日本シリーズと何年かごとに行われる日米野球。

セントルイスという街の名前は日米野球にやってきた大リーグ球団、‘セントルイス カージナルス’で覚えた。当時の大リーグと試合をすると日本選抜は何回やっても勝てなかった。彼らは奥さんを同伴させ観光気分で試合をしているというのにまったく歯が立たない。体はでかいし、パワーがスゴイ。すこしは試合になったのは日本が下手投げのピッチャーを登板させたとき。アメリカには下手投げがいなかったから少ない点で抑えられた。

昨年のワールドシリーズを制したカージナルスの本拠地のあるセントルイスはシカゴからは直線距離で430kmくらい。どんな街だろうか。セントルイス美の名前がでてくるのはやはり印象派の本。

以前仕事でお付き合いをしていた東京在住のフランス人コンサルタントから分厚いゴッホ(1853~1890)の画集(フランスの出版社、1984年)をプレゼントされたことがある。有名な作品がほとんど載っており、今でもゴッホ作品のバイブルとしてよくながめている。この本の最後のほうに見開きページでどーんとでているのがゴッホが亡くなる年に描いた‘オーヴェールの村の道と階段’。鑑賞欲をそそる一枚である。

ほかの印象派ではモネとドガがあることがわかっている。ドガ(1834~1917)のパステル画はみると病みつきになる。青緑と黄色が目に焼きつく衣裳を身につけた踊り子を描いたこの絵もなかなか魅力的。

クールベ(1819~1877)の犬の絵は08年パリのグランパレであった大回顧展(メトロポリタンにも巡回)でお目にかかった。これは狩猟、牡鹿、雌鹿、馬、犬、狐、などを描いた動物画シリーズの一枚。

回顧展にはアメリカの美術館が所蔵するこのシリーズがほかに4点出品されていた。ボストン美の‘狩りの獲物’、メトロポリタン美の‘獲物を手にする男’、ダラス美の‘狐’、そしてイェール美の‘馬に乗る男’。アメリカにはクールベの絵が驚くほど沢山ある。

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2012.06.02

夢の美術館! ミネアポリス美術館

3911_2     ドラクロアの‘タンジールの狂信者たち’(1837年)

3913_2            ゴヤの‘アリエータ医師とともにいるゴヤ’(1820年)

3912_2     ルノワールの‘聖マルコ広場’(1881年)

3914_2              オキーフの‘都会の夜’(1926年)

ミネソタ州のミネアポリスは大リーグ好きなのでツインズの本拠地として以前からインプットされている。ほかに知っているのは美術の本にでてくるミネアポリス美術館。

この街をあらためて地図でみてみると、思った以上に北のほうにある。シカゴの北西470kmくらい。実際にここを訪問するとなるとNYよりシカゴからのフライトのほうがよさそう。となると、アメリカの美術館をいくつかグルーピングする必要がある。例えばNYに滞在してここからでかけるところとシカゴを拠点にするところとかに。

シカゴグループはシカゴ、デトロイト、トレド、クリーブランド、ミネアポリス、インディアナポリス、そしてNYグループはフィラデルフィア、バーンズ・コレクション、オルブライト=ノックス、イェール、ワズワース・アシニアム、クラーク、ボルティモア。

ミネアポリス美の所蔵するコレクションについて情報が沢山あるわけではないが、とても気になる絵がいくつかある。まず、ドラクロア(1798~1863)。‘タンジールの狂信者たち’は代表作の一枚。画集には必ず載っている。

ドラクロアの作品はルーヴルに傑作が集結しているが、ルーヴル以外ではアメリカの美術館に多くある。日本にやって来たことのあるフィリップス・コレクションの‘海から上がる馬’、‘シャウールとパシャの戦い’(シカゴ美)、‘山峡におけるアラブ人たちの戦い’(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)、‘ゲネザレス湖のキリスト’(メトロポリタン美)、‘ライオン狩り’(ボストン美)

ゴヤ(1746~1828)は73歳のとき瀕死の病で倒れるが、医師が献身的に治療してくれたおかげで助かった。快復後お礼にと描いたのが‘アリエータ医師とともにいるゴヤ’。この絵に大変魅せられており、いつか絵の前に立ちたい

ルノワール(1841~1919)は大半の関心は女性画に向かっているが、惹かれる風景画が数点ある。その一枚がヴェネツィアの光景を描いた‘聖マルコ広場’。相当興奮しそう。もうひとつの心を打つ‘パラッツォ・ドゥッカーレ’は来年三菱一号館美で開催される‘クラーク美展’でお目にかかると勝手に決めている。

風景画ではもう1点すごくみたい絵がある。それはスーラの‘ポルサペサンの港’(拙ブログ10/8/28)。残り少なくなったスーラの追っかけ画のひとつだから、気持ちだけは張り切っている。

アメリカの美術館はポッパーとオキーフ(1887~1986)のいい絵をコレクションしていることが多いが、ミネアポリス美もその例にもれない。ここには‘都会の夜’がある。いかにもアメリカの都市という感じ。いい気持ちにしてくれそう。

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2012.06.01

夢の美術館! ニューヘブン イェール大美

3908_2     ゴッホの‘夜のカフェ’(1888年)

3907_2     ホッパーの‘西部のモーテル’(1957年)

3909_2     マネの‘スペインの衣裳を着て横たわる娘’(1862年)

3910_2     マレーヴィチの‘研磨工’(1912年)

アメリカやイギリスの大学のなかには優秀な学生や教授陣が集まっているだけでなく、質の高い美術コレクションを所蔵している大学がある。コネティカット州ニューヘブンにあるイェール大美も美術の本にその名がよくでてくる。

ニューヘブンがNYから150kmほどの距離だということがわかっても、さてどうやってそこへ行くのか。アメリカの街を旅した経験が少ないので、ひとつの街からほかの街へ移動する場合、鉄道網がどうなっているのか、高速バスのようなものがでているのか、近距離であっても飛行に乗るのが速くて便利なのか、交通手段の情報をあれこれ集めなくてはならない。

街の情報はまったくないのにこの美術館が所蔵する名画については、長いこと胸に刻み込まれている。ゴッホ(1853~1890)の画集を開くたびに、熱い思いでみているのが‘夜のカフェ’。昨年11月、オランダを旅行しクレラー=ミュラー美で念願の‘アルルの跳ね橋’などをみたので、追っかけ画の最上位ランクがこの絵になった。

スイスのヴィンタートゥールに同じ構成で描かれた別ヴァージョンがあるが、今はこの2点とLAのポール・ゲッティ美が所蔵する‘アイリス’、そして‘アルルの病院の中庭’(オスカーラインハルト・コレクション)の4点を当面のターゲットにしている。

ほかの印象派やポスト印象派の作品の情報はほとんどなく、画集で知っているのはマネ(1832~1883)の絵のみ。この絵は前から気になっている。ゴッホ、マネがあるのだから、モネ、セザンヌ、ルノワールもあるような気がするが。はたして?

08年シカゴ美で体験したホッパー(1882~1967)の回顧展にここの所蔵する作品が3点あった。だが、最もみたかった‘西部のモーテル’は巡回したボストン美だけの展示のため見損なった。そのリカバリーをいつかはたしたい。

近現代絵画で関心の高い絵が2点ある。マレーヴィチ(1878~1935)の‘研磨工’とデュシャンの‘デュ・ム(おまえは私を’(1918年)。絵の前ではちょっと緊張するかもしれない。

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