夢の美術館! アンドーヴァー アディソン美
ホーマーの‘八点鐘’(1886年)
ホイッスラーの‘茶色と銀色:オールド・バタシー・ブリッジ’(1859~65年)
アディソン美のあるアンドーヴァーという街はボストンから北へ30kmちょっとのところにあるから、クルマで30分も走れば着いてしまう感じ。
ちょうど1年前‘もっと見たい’シリーズ(拙ブログ11/7/3)でホーマー(1836~1910)の絵をとりあげたとき、代表作の‘八点鐘’を所蔵するアディソン美はまさに夢の美術館のイメージだった。だが、今はこの‘八点鐘’や‘見張り’(ボストン美)、‘ライフライン’(フィラデルフィア美)をなんとしてもみようという思いがだいぶ強くなってきた。
当たり前のことではあるが、美術館の所在地がわからないければ美術館めぐりはスタートしない。1年前は大きな地図でアバウトにインプットされていたアンドーヴァー、よく調べてみるとボストンからそう遠くないところにあることがわかったので未知の場所に対する不安がかなり和らいだ。
この美術館の印象派の情報は無く、わかっているのはホーマー、ホイッスラー(1834~1903)、そしてホッパー(1882~1967)だけ。でも、実際のコレクションはほかの美術館同様、サプライズがいくつもあるような気がする。
アメリカにあるホイッスラーの絵で気になるのはここにある‘オールド・バタシー・ブリッジ’、‘ウェストミンスター旧橋のとり壊し’(ボストン美 11/7/5)、‘ノクターン:青と金色 サウサンプトン’(シカゴ美)。もうひとつ忘れてならないのが美術史家のラスキンと絵の評価をめぐって大喧嘩になった‘黒と金色のノクターン:落下する花火’(デトロイト美)。
4年前フリーアでホイッスラーを沢山みたが、追っかけはまだまだ終わらない。
ホッパーが26歳のとき描いた‘列車’は回顧展(08年 シカゴ美)でお目にかかったが、‘マンハッタン橋’のほうはシカゴでは展示がなく見逃した。ホッパーは丘の灯台や住居、街の建物、通りを描く時、人物は登場させないことが多い。が、‘マンハッタン橋’では珍しく左端に人物が一人描かれている。強い孤独感を感じさせるこの絵を現地でみてみたい。
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