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2012.05.03

マックス・エルンストはお好き?

3810_2     ‘少女が見た湖の夢’(1940年 横浜美)

3809_2     ‘嘘八百’(1959年 ポンピドゥー・センター)

3807_2        ‘ユークリッド’(1945年 ヒューストン メニル・コレクション)

3808_2     ‘美しき女庭師の帰還’(1967年 メニル・コレクション)

現在、横浜美で開催中の‘マックス・エルンスト展’(4/7~6/24)は平日(5/1)閉館30分前に入館したためか、なかでみかけた人はわずか3人だった。

シュルレアリスト、エルンスト(1891~1976)への思い入れはダリ、ミロ、マグリット、デルヴォーの4強と比べると正直いって半分くらい。でも、シュルレリスムの作品をみるのは絵画鑑賞の楽しみのひとつだから、このはじめて体験する回顧展には期待するものはある。

いつものように作品の情報はチラシに載っているものだけ。油彩、コラージュ、版画、立体作品などおよそ130点あった。これまで国内の美術館が所蔵しているものは過去に行われたシュルレアリスム関連の企画展でお目にかかる機会があったが、今回めぼしい作品は全部集めてきた感じ。これをみると作品への好みは別としてエルンストがビッグなシュルレアリストのひとりとして広く受け入れられていることがよくわかる。

シュールな絵と向き合うとき、いつも夢中になるのが作家が仕掛けたダブルイメージ。‘少女の見た湖の夢’でもそのフォルムとイメージをパズルを解くような感覚でさがした。この絵は密集する苔のイメージが強すぎてあまり気持ちのいいものではないが、中央横向きの牛や右上の人間の顔になっている岩などをひとつ々追った。

大作の‘嘘八百’をしばらくみていた。すると、抽象画のような緑の背景に沢山あるリンゴみたいな丸に交じって子供でも描けるような四角の顔や鳥や魚が配置されていることがわかってきた。結構楽しい絵。前回のポンピドゥーでみたかもしれない。

チラシでみて気になっていたのが‘ユークリッド’。これはヒューストンにあるメニル・コレクションが所蔵する自慢のエルンストコレクションの一枚。三角形の顔は好きではないが、魚をもっている手のところのシュールさに惹きつけられる。

76歳のエルンストが若い頃描いた絵を復元した‘美しき女庭師の帰還’がみれるとは思ってもいなかった。この絵の話は以前から知っていたが、メニル・コレクションに入っていたとは! ナチスドイツから退廃芸術として排斥された‘美しき女庭師’(1924年)は焼失して今はないから、このリメイクを感慨深くながめていた。

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