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2012.05.16

京画壇のスター 若冲・応挙・芦雪の共演!

3856_2                伊藤若冲の‘旭日松鶴図’(18世紀)

3855_2     伊藤若冲の‘寿老人、孔雀、菊図’(18世紀)

3854_2     円山応挙の‘秋月雪峡図屏風’(1786年)

3853_2     長澤芦雪の‘花鳥蟲獣図巻’(1795年)

千葉市美で開かれている蕭白展(4/10~5/20)はメインディッシュの蕭白作品でお腹は満腹になるが、最後のコーナーに展示してあるサイドメニューの京の画家たちの絵も目を楽しませてくれる。後半の展示は11点。

この美術館が所蔵する京画壇のスター、伊藤若冲(1716~1800)、池大雅(1723~1776)、円山応挙(1733~1795)、長澤芦雪(1754~1799)は前後期で全部でてきた感じ。若冲の‘旭日松鶴図’はほかの美術館のものだが、あとの3点はみな千葉市美のもの。

‘旭日松鶴図’でおもしろいのは首が手前にでてきた鶴。よくまあこんなに曲がるな!というくらい細い首が横に曲がっている。鶴はもう何年もみていないが、じっさいこのくらい曲がるものなのだろうか?また、松の木の表面にじつに奇妙な模様がみえる。まるで蛸の足の吸盤のよう。

若冲の三幅の掛け軸でヘンな感じがするのは真ん中の寿老人。頭が異様にデカイ寿老人はすぐにでもゆるキャラとしてイベントに出演できるのに、その姿が後ろ向きでは楽しみようがない。若冲の水墨画でとくに目が吸い寄せられるのが筋目描き。孔雀の羽と菊の花びらで墨の面のにじみと重なり具合をじっくりみた。

応挙の‘秋月雪峡図’をみるのは久しぶり。これは右隻の‘秋月’のほう。はじめてお目にかかったとき目が点になったのが塗り残しで表現された月の位置。月を描いた絵は沢山あるが月をこんな低いところに描いたものはあまりみない。左右にゆるく蛇行しながら流れていく川と墨の濃淡で描かれた木々により画面に奥行きができ、静寂な秋の風情が広がっている。しばらく無心にながめていた。

芦雪の可愛い犬や雀がでてくる‘花鳥蟲獣図’は大好きな絵。前期は赤い鸚鵡が描かれているところだったが、今回は犬が戯れている場面。横向きの犬と竹の笹に隠れるようにしてこちらをじっとみている犬がとくに印象深かった。

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コメント

最終日夕方は人もすくなく最高のリラックスタイムとなりました。ブログでの丁寧なご紹介、ありがとうございます。
私自身は蕭白の遊び心あふれる数々の名作もさることながら、竹林七賢図襖が祖父母の家を思い出させてくれてしばしその部屋でたたずんでいました。本当、ここまで急速に日本は変わってしまったんですね。ちょっとしんみり。
図録によれば、蕭白は「傍若無人な蕭白の振る舞いを伝える逸話も多い」。やっぱりそうなんですね(笑)。
「花鳥蟲獣図」は持って帰りたいぐらいでした。

投稿: honoruru | 2012.05.20 20:00

to honoruruさん
内容の濃い立派な蕭白展でしたね。多くの日本
美術ファンの期待に応えてくれる千葉市美の
企画力には感心します。

中国で伝統的に描かれてきた人物や山水の世界
を勢いのある筆使いで自由奔放に描いた蕭白、
そのあふれる才能は当時の京都画壇の枠には
とてもおさまりきりませんね、本当にスゴイ
絵師だと思います。

投稿: いづつや | 2012.05.20 21:41

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