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2012.04.12

もっと見たいベックマンの名画!

3732     ‘女たちの湯浴み’(1919年 ベルリン美)

3731          ‘シャンペングラスと煙草をもった自画像’(1919年)

3730     ‘船出’(1932~33年 NY MoMA)

3729             ‘二重肖像画’(1941年 アムステルダム市美)

ドイツ人画家のなかでマックス・ベックマン(1884~1950)はNYのMoMAやグッゲンハイム、ボストンにあるフォッグ美に数点展示してあるので、ほかの画家に比べればその画風に目が慣れている。

このアメリカの美術館での体験は10年以上前のことだが、ここ4,5年の展覧会鑑賞でいうと09年Bunkamuraにやってきた‘夜’(拙ブログ09/2/27)との遭遇がエポック的な出来事だった。これは強烈な絵、これほど無残な拷問の絵がほかにあっただろうか。

‘夜’と同じ時期に描かれた‘女たちの湯浴み’(ベルリン美)が当面の狙い目。大勢の人物は黒の輪郭線でくっきり描かれているので、画面に最接近してじっくりみていたくなる。‘シャンパングラスと煙草をもった自画像’は神経が昂ぶっている感じで攻撃的な印象が強い。この絵は個人蔵なので、ずっと縁がなさそう。

ベックマンはほかの前衛的な画家と同様、ナチスから退廃芸術家の烙印を押され、1933年にフランクフルトの美術学校の教職を追われる。そして、1937年アムステルダムに亡命する。‘船出’は1932年頃から描きはじめた三幅対の最初の作品。全部で10点描いている。MoMAで‘船出’をみてからだいぶ時が経っているが、日本でもこの三幅対を一点みた。それはエッセンのフォルクヴァング美が所蔵する‘ペルセウス’
(1941年)。

残りの8点がどこにあるのかは知らない。ベルリン美に何点かあればみる機会があるのだが、果たして?妻と一緒のところを描いた‘二重肖像画’は来年くらいに改築が終了するアムステルダム市美にあるから、次回のオランダではお目にかかりたい。

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