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2012.04.30

心を打つ‘サンク・ヴィクトワール山’3作!

3796_3     ‘サンク・ヴィクトワール山’(1887年 コートールド美)

3795_3     ‘サンク・ヴィクトワール山’(1882~85年 メトロポリタン美)

3797_4     ‘アンシー湖’(1896年 コートールド美)

3798_4     ‘マンシーの橋’(1879年 オルセー美)

現在、国立新美で行われている‘セザンヌ展’(3/28~6/11)のチラシをだいぶ前に手に入れたとき、目がすーっと寄っていったのが‘サンク・ヴィクトワール山’(拙ブログ4/26)。

この絵はワシントンにあるフィリップスコレクションが所有していることは以前から知っており関心を寄せていたが、実際にお目にかかれるとは思ってもいなかった。惹きつけられる理由はこの絵がロンドンのコートールドとNYのメトロポリタンにある絵と構成がよく似ているから。

これまでみたセザンヌの風景画で最も魅せられているのはコートールドにある‘サンク・ヴィクトワール山’。ただ、これはカッコつき。というのはまだフィラデルフィア美にある‘サンク・ヴィクトワール山’をみてないから。この抽象化がすすんだサンク・ヴィクトワール山には何か惹きつけられるものがある、やはりこの絵をみないとセザンヌの風景画は済みにはならない。

手前に松の木を大きく描き日本の浮世絵を思わせるサンク・ヴィクトワール山の絵がこれで3点全部みることができた。こいういう構成の絵は日本人好みかもしれない。3点をくらべてみると、一番最初に描かれたメトロポリタンのものは中央の松のインパクトがありすぎて、サンク・ヴィクトワール山の印象が弱くなっている。

セザンヌの風景画は山や松など描かれる対象にどーんと焦点があたっているのが特徴。だから、その存在感の感じ方は静物画に登場するリンゴや皿などから受ける印象と同じ。実景をみているというよりは絵として再構成された風景によって自然のもっている形や色の美しさが心のなかに入ってくる感じ。

サンク・ヴィクトワール山のほかでは‘アンシー湖’と‘マンシーの橋’がお気に入り。アンシー湖はスイスとの国境近くにある湖で昔ジュネーブに住んでいたころクルマで出かけたことがあるから、この絵が1997年日本橋高島屋にやってきたときは感慨深くみた。

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