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2012.04.03

ベックリンはお好き?

3700_2     ‘死の島’(1886年 ライプツィヒ造形美)

3697_2     ‘眠るディアナと二匹のパン’(1877年 デュッセルドルフ美)

3699_2         ‘ヴィタ・ソムニウム・ブレーヴェ’(1888年 バーゼル美)

3698_2     ‘ヴァイオリンを弾く骸骨のいる自画像’(1872年 ベルリン美)

バーゼル生まれのアルノルト・ベックリン(1827~1901)の作品はこれまで縁がうすく片手くらいしかお目にかかってない。だから、この画家については知らないも同然。

画家に対する関心はみた作品の数が増えてくるとその画風に目が慣れてくるので、ここらでひと段落してもいいかなと思うようになってくる。そこで、さて次はどの画家に鑑賞エネルギーを注ぐかとあれこれ思案する。そして新たに追っかける画家はこんなところかと決まってくる。でも、決めた鑑賞計画がスイスイと進むわけではない。

これまで画家との縁が少ないことの一番の理由はその絵のある美術館がパリやロンドン、NYのように行きやすい都市にないため。ベックリンもその例にもれない。作品を多く所蔵しているのはバーゼル美などのスイスの美術館やドイツの美術館。だから、個人旅行でも組まないかぎりなかなか訪問できない。

思いえがいている作品で対面が実現するのは少ないかもしれないが、帆だけは高くあげておきたい。画集には‘死の島’などバーゼル美蔵のものが4,5点載っているので、実際にはこの2,3倍がみれそうな感じ。関心の高いのはルンゲの絵を彷彿とさせる‘ヴィタ・ソムニウム・ブレーヴェ’。BSの美術番組で作品の情報が豊富になってきたバーゼル美への思い入れがだんだん強くなっていく。

ドイツでみれる可能性のあるのはベルリンにある‘自画像’、死をイメージさせる骸骨が横にいるのでみているだけですごく緊張する。ギリシャ神話とのつきあいはライフワークだから、ベックリンの作品でもっとも関心を寄せているのはこの神話画。‘眠るディアナ’に描かれた覗き見するパンはまさに美女と野獣といったところ。興味深々。

‘死の島’はメトロポリタンで第2ヴァージョンをみたから見たい度の強いのはバーゼルにあるものよりライプツィヒ造形美が所蔵する最後の第5ヴァージョン。でも、この街は遠いから夢に終わりそう。

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コメント

おお、ベックリン。
千足先生の先期の講義でやりました。
死の島、いろいろあるのですよね。
死人を船頭と何者か?が島に運ぶという話なのですね。
ベックリン展なんかはまず日本ではないでしょうね。
千足先生自体、ベックリンなんて講義して知人が驚いていたと言ってました。
死の島といえばラフマニノフですね。
千足先生今季の講義は土曜からです。クリムト、シーレ。

投稿: oki | 2012.04.05 00:32

to okiさん
千足さんの話はおもしろいでしょうネ。
高階大先生の本は読まないのですが、千足さん
の本は‘すぐわかる幻想美術の見かた’など
何冊ももってます。TVの美術番組で長い
つきあいですが、昔からふけた顔は変わらな
いですね。

西洋美術の愛読書はむこうの人の書いたもの
が9割を占めていて、日本の美術史家のものは
少ないのですが、千足さんはそのひとりです。
ほかは4,5年前亡くなった若桑みどりさん、
森洋子さん,小林頼子さん、女性はこの3人だけ、

そして石鍋真澄さん、森田義之さん、神吉敬三
さん、大高保二郎さん、高橋明也さん(三菱一号
館館長)

ラフマニノフもベックリンに惹かれましたね、
デ・キリコも。バーゼル美へ是非行こうと思い
ます。

投稿: いづつや | 2012.04.05 12:48

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