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2012.04.24

お目当ての絵を求めて再度‘三都画家くらべ’展へ!

3775_2     円山応挙の‘許由巣父図’(1773年)

3774_2     勝川春章の‘美人読書詠歌図’(18世紀後半)

3776_2              歌川広重の‘武蔵多満川図’(19世紀後半)

3773_2             狩野山雪の‘蝦蟇鉄拐図’(17世紀前半)

現在、首都圏で人気の江戸絵画を楽しめる3つの展覧会が開かれている。東博の‘ボストン美 日本の至宝’(6/10まで)、千葉市美の‘曽我蕭白と京の画家たち’(5/20まで)、そして府中市美の‘三都市画家くらべ’(5/6まで)。勝手に‘江戸絵画ゴールデントライアングル’とネーミングしている。

一日で3箇所をまわるのは大変だが、時期をずらして出かけそこに展示されている京都で活躍した蕭白、応挙、若冲らの作品や国芳、広重の浮世絵版画をじっくりみると一気に江戸絵画の通になれること請け合い。とにかくいい絵が沢山でている。

前期(拙ブログ3/27)に手に入れた図録をみて気になった絵を中心に30分ほどみた。‘人物画くらべ’のところで足がとまったのが円山応挙(1733~1795)の‘許由巣父図’。川で耳を洗う許由のしぐさにわけもなく惹かれた。東博にある狩野永徳の絵では許由は滝の水をすくいこれで耳を洗っているが、応挙のほうが耳についた穢れをより素早く落とせそう。

じつは最も楽しみにしていたのが勝川春章(1726~1749)の肉筆画‘美人読書詠歌図’。今回はこの絵と狩野山雪(1589~1651)の2点買いだった。が、春章の美人画は着物の描写にMOAや出光にある作品ほど目を奪われなかった。たまにはこういうこともある。

期待通りぐっと惹きこまれたのが山雪の‘蝦蟇鉄拐図’。これは蝦蟇のほうだが、蕭白と同じようにかなりアクの強い人物表現になっている。山雪は日本の前衛作家の元祖かもしれない。こういう絵をみると来年京博で開かれる‘山楽・山雪展’がますます楽しみになってくる。

図録ではさらったみた歌川広重(1797~1858)に大変魅了された。これは肉筆の掛け軸だが、広重がこんな山水画のようなしっとりくる風景画を描いていたとは。風景画を得意とした北斎と広重、‘動’の北斎に対して、‘静’の広重とよくいわれるが、広重のこの絵はそれをじみじみ実感させてくれる。

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